ゼラニウムは育て方がシンプルなので、挫折しにくいところが、初心者ガーデナーにとっては魅力的ですよね。ビオラなどと並んで、ゼラニウムの育て方をマスターすることは、初心者さんの第一歩、とも言われるほど。
赤やピンクなどの、ぱきっとした花の色が魅力的な花、ゼラニウム。ヨーロッパの街並みの窓辺を彩る花、というイメージのありますが、実はガーデニング初心者さんにも優しい、育てやすい花でもあります。
…と言うのも、初心者さんのガーデニングでは「失敗ポイント」がたくさん出てきますが、ゼラニウムの育て方では、気を付けなければいけないようなポイントが非常に少ないのです。
と言われても、「そもそもゼラニウムなんてあまり馴染みもないし、ゼラニウムの育て方のコツも分からない…。」そんな印象を持つ方も多いですよね。そこで今回は、ガーデニング初心者さんでも失敗しない、ゼラニウムの育て方のコツをお伝えします。
ゼラニウムの育て方☆
ガーデニングが初めてでも成功するコツ
ゼラニウムってどんな花?
ゼラニウムは、南アフリカ原産といわれる花で、現在では熱帯地域を中心に世界じゅうに分布。その特徴は、特徴的な花と葉の形と、独特の香り。園芸用として愛されているもののほか、その香りの強さからハーブとして活用されている種類もあります。
日本には昭和初期に入ってきたといわれていますが、特に斑入りの葉のものが人気を集め、品種改良が盛んに行われてきました。
【 ゼラニウムの育て方☆特徴 】
★ 熱帯原産なだけあって暑さと乾燥に強く、日本の夏でも丈夫に育ってくれますが、寒さには少し弱いので、注意が必要。
・ 鉢植えで育てる場合は、冬の特に寒さが厳しい時期は、屋内の日当たりのよい場所に移動させてあげても◎!
ゼラニウムの育て方で必要な道具
では、ゼラニウムを育てるときに必要なものについてお伝えします。
【 ゼラニウムの育て方☆道具 】
① ゼラニウムの苗
・ ゼラニウムの苗は、春~秋を中心にほとんど1年中出回っているため、非常に入手しやすくて便利!
ただし、苗植えに適しているのは春・秋の気候の穏やかな時期なので、購入する際は時期にも気を付けてあげてください。
② 土
・ ゼラニウムは乾燥に強いだけあり、水はけのよい土が好き!市販の草花用培養土か、赤玉土と腐葉土を7:3程度の割合で配合したものを用意してあげるのがおすすめ。
さらに、鉢植えの場合は底に敷き詰める鉢底石や軽石、露地植えの場合は土壌調整用の石灰を適量用意する必要があります。
③ 肥料
・ 肥料は、定期的に与える液体肥料と、年に何度か与える石灰質の有機肥料を用意してあげてください。
④ (必要であれば)植木鉢
苗の植え付けのポイント
ゼラニウムの植え付けに適してる時期は、3~4月の春先と、9~10月の秋口。
【 ゼラニウムの育て方☆苗の植え付け 】
★ 植木鉢の場合は鉢底に鉢底石または軽石を敷き、前述の用土を入れて苗を植え付けてください。
・ 苗を植えた後は水を多めに与えるのを忘れずに行うのがポイントのひとつ。また、露地植えなら、土壌に石灰を混ぜて調整してから苗を植え付てください。
ゼラニウムの育て方では、乾燥と日光を好む植物であることを意識して、いずれの場合も風通しの良い日向を選んであげるのが、最大のポイントです。
水やりと肥料の運用ポイント
乾燥した状態を好むので、ゼラニウムの育て方では日々の水やりに神経質になる必要はありません。
【 ゼラニウムの育て方☆水やり 】
★ 土の表面が十分乾いたら適量を与えればOK。冬場はさらに水やりの頻度を減らすぐらいで丁度よいはず。
・ 逆に、水のやり過ぎによって根が腐ったり、冬場は根が凍ってしまったりというトラブルが発生することが考えられるので、ゼラニウムの育て方の場合、構いすぎには注意してください。
肥料は、10日に1度程度市販の液体肥料!また、年に1~2回石灰質の肥料を追肥として株もとに与えると、土壌の環境が保たれて元気に育ちます。ただ、夏場は苗が疲れやすい時期なので、肥料はやらずに休ませてあげる方がベターです。
日々のお手入れのポイント
ゼラニウムの育て方なら、基本的に丈夫な植物でトラブルも起こりにくいため、日々のお手入れは放置気味でも大丈夫!ただ、次のようなお手入れをしてあげることで、より元気に育ってくれます。
【 ゼラニウムの育て方☆日々のお手入れ 】
① 切り戻し
・ 元々低い樹形なので、切り戻し(伸びた茎を切って樹形全体を整えること)は頻繁に行う必要はありません。
「伸びすぎてバランスが悪くなったな…。」と思ったら、茎の節になっているところのすぐ上の部分から切ってあげてみてはいかがでしょうか。
② 花がら摘み
・ 咲き終わった花は放置していても問題ありませんが、掃除してあげた方が見栄えは良くなるはず。
花が咲き終わったら、茎の根元から折り取って(又は切り取って)ください。枯れてしまった葉についても同様の処理を行えばバッチリ!
いかがでしたでしょうか、ゼラニウムの育て方になんとなくとっつきにくいイメージを持っていた方は、気を付けるポイントの少なさに、驚かれたのではないでしょうか。
佇まいが独特のゼラニウムなので、「何か特別な手入れが毎日必要なんじゃ…。」と不安に思われていた方も、詳しく知ると「これなら簡単に取り組めそう!」と自信がつくのがゼラニウムの育て方。
実際、ゼラニウムの育て方で気を付けるべきは、風通しと日光だけ、といっても過言ではありません。乾燥に強いので、うっかり水やりを忘れてしまっても、すぐダメになってしまうようなケースはあまりないのが、初心者ガーデナーに人気の秘密。
季節ごとに特別なお手入れをしなければいけないことも基本的にはないので、のんびりと育てられるのも嬉しいポイント。ゼラニウムの育て方なら、これだけの手間で憧れの地中海の風景を再現でちゃうのです。
今回お伝えしたゼラニウムの育て方のコツを押さえて、ガーデニングデビューを目指しちゃいましょう!
まとめ
初心者ガーデナーがゼラニウムの育てるコツ
・苗の植え付けは春か秋に行う
・日当たりと風通しの良い場所に植える
・水やりはやりすぎに注意する
・花がら摘みや切り戻しは気になった時だけで大丈夫