玄関に観葉植物を置いて華やかに彩ってみませんか?玄関に観葉植物を飾ると思うと、気後れする人が多いですが、品種を選べば手入れも簡単!一鉢だけで家の印象は一転します。葉や丈が大きく、存在感のあるものも多いです。
こんな玄関の観葉植物は、玄関と言うよりはお部屋のインテリアとして楽しんでいる人々が多いため、今では室内のイメージも強いです。ただ、様々な人が訪れる玄関に観葉植物を置くと、家前を通る人の目も楽しませられます。
今回はインテリア性が高くお手入れも簡単な、ガーデニング初心者でも安心して選ぶことができる、おすすめの玄関の観葉植物をご提案します。おすすめの玄関の観葉植物とともに、初心者でも失敗しない手入れや育て方のポイントも説明します。
ぜひ本記事を参考にして、玄関の観葉植物で通行人にもお客様にも、そしてあなた自身にも彩りある暮らしを実現してください!
玄関を観葉植物で飾る☆
お手入れ楽チン7つのおすすめ
寒さに強く育てやすいユッカ
玄関の観葉植物におすすめ、第一弾は別名「青年の木」と呼ばれるユッカです。玄関に観葉植物を置くにはぴったりの「存在感」が魅力。ユッカは南米を中心に暑い地域で育つ植物。玄関の観葉植物としては、一鉢で華やかであることも魅力です。
【 玄関の観葉植物:ユッカの手入れ 】
☆ 乾燥や耐寒性に強く、育てやすい。
・ 日当たりにさえ気をつけていれば、比較的育てやすい植物です。生命力が強いため、日陰・寒さ・乾燥にも強い性質を持ちます。
さらに、それ程多くの肥料も必要がないという特徴からも、初めて玄関で観葉植物を育てる人にもおすすめです。
そしてまるで剣先を思わせるような、その鋭い葉は実際にもかなりの硬さを持っています。姿はアロエに似ているとも言われ、「フィラメントーサ」などいくつかの品種がありますが、玄関先で育てるなら「エレファンティペス」が一般的です。
日陰にも強いシェフレラ
玄関の観葉植物としてはシェフレラも初心者に人気の植物です。ユッカと同様、寒さや乾燥に強いだけではなく、日陰にも強く環境に対する順応性が高い点が人気の秘密。日陰でも間延びなく育つ一方、真夏の直射日光にも対応するため葉焼けを起こしにくいです。
【 玄関の観葉植物:シェフレラの手入れ 】
☆ 日陰でも十分育つと言うだけで、やはり日に当てた方が葉の色艶もよく、より健康な株に育ちます。できれば春から秋にかけては日光に当て、冬の時期にはガラス越しの日光を当てるのが育て方のポイントです。
このように日の当て方を工夫すると、見た目も格好良くどっしりと育ちます。シェフレラも多くの人気品種がありますが、「ホンコンカポック」と呼ばれる品種が代表的で、玄関の観葉植物としてはもちろん、カフェなどのおしゃれな店舗でも見られます。
「幸福の木」として有名なパキラ
玄関の観葉植物にアンテナを張っていなくても、多くの人が耳にする有名な植物が、パキラです。観葉植物としてはベンジャミンとともに、最も有名なもののひとつではないでしょうか。
パキラは熱帯地方に自生する観葉植物であり、そのため高温多湿を好み、日本の気候には適しています。
【 玄関の観葉植物:パキラ 】
・ 5~7月は屋外の良く日の当たる場所や、室内の日当たりの良い場所で。
・ 真夏は葉焼けを避けるため、「明るい日陰」で育てる方法が適切です。
・ 5℃以下になると落葉しますので、冬は温度によっては室内へ入れます。
夏場の日差しが強い時には、カーテンなどで少し直射日光をさえぎって半日陰で育てる例が多いです。ただしパキラは強い品種。日差しがあまりない部屋でも、また冬には多少寒くても耐寒性は持ち合わせているため、比較的元気には育ちます。
丸いフォルムが人気のべンジャミン
玄関の観葉植物として人気が高いもののひとつに、ベンジャミンも挙げられます。ベンジャミンと言えば、その独特な丸いフォルムが人気の植物なのですが、生育がよいと樹形が乱れるため、適宜枝を切り詰めて整えていく必要があります。
それでも人気があるのは刈り込みに強い特徴があるからです。どこから切っても芽が出るので、初心者でも気ままに切って形を整えられるため育てやすいのです。購入してすぐは、葉が落ちやすい傾向がありますが、環境に適応すれば落ち着きます。
【 玄関の観葉植物:ベンジャミンの手入れ 】
☆ ベンジャミンは本来は日光を好む植物。日光のよく当たる場所に置くと、葉の色艶が良くなり、しっかりと育ちます。春から秋の生育期にかけては屋外やベランダの日当たりの良い場所がおすすめですが、半日陰でも大丈夫です。
越冬には5℃以上の気温が必要です。屋外においているものも冬は暖かく、室内の日当たりのよい場所に移動させます。ただ、斑入りの品種は耐寒性がやや弱く、10℃以上の気温がないと葉色が悪くなります。空気が乾燥すると葉を落とすので、空気を乾燥させないように、注意することも、ポイントのひとつです。
南国沖縄の木として有名な、ガジュマル
ガジュマルも他の玄関の観葉植物と同じく、日陰に強いながらも、日光を好む性質を持ちます。そのため春から秋は、戸外やベランダのよく日の当たる場所に置き、がっしりした丈夫な株にすることが、育て方のポイントです。
【 玄関の観葉植物:ガジュマルの手入れ 】
☆ 日当たりが悪いと枝が間延びし、葉色やツヤが悪くなります。特に黄金ガジュマルはたっぷり日に当てて育てると、光沢のある黄緑色の美しい葉色になります。
ただし、日照が不足していたガジュマルの鉢を、盛夏の強い直射日光に当てると葉焼けを起こします。戸外の半日陰や明るい室内に置くようにします。特に斑入りの品種はやや強光線に弱いので、真夏は直射日光を避けて明るい日陰で育てた方が無難です。
真夏以外の季節はよく日光に当てる、と考えると安心です。また、乾燥が苦手な性質もガジュマルを育てる上で意識したいポイントです。
「極楽鳥花」の異名を持つストレチア
玄関用の観葉植物と言うよりは、室内用として人気が高いストレチアですが、玄関でも充分に育ちます。「極楽鳥花」の異名を持つストレチアは、橙色や黄色の色鮮やかな「花」が付きます。親戚にあたる品種に「オーガスタ」もあり、オーガスタは白い花も咲かせて見る人を癒してくれます。
【 玄関の観葉植物:ストレチアの育て方 】
☆ 半日陰でも大丈夫ですが、やはり、日当たりのよい場所で育てる方が葉の色艶は美しくなります。ストレチアは直射日光を好むため、春から秋の気温が高い時期は、屋外でたっぷりと直射日光に当てて育ててください。
日照不足になると葉全体が垂れてくることがあります。室内に置く場合も、できるだけよく日光に当てると、しっかりとした丈夫な株に成長します。耐寒性は強い方であり、越冬温度の目安は5℃前後、軽い霜くらいなら、耐えられます。
寒風や凍結を避けるためには、ガラス越しにも日光が当たるような、日当たりのよい室内の場所に、取り込んだ方がよいです。このように室内に置けば、ストレチアは冬を越すことができます。
葉が広がる南国のヤシ、ケンチヤシ
玄関の観葉植物と言えば思い浮かぶのが、ヤシの葉がスプレーのように広がる姿。南国ハワイやオーストラリアのイメージが強いのが、このケンチヤシです。日本でも会社のエントランスやホテルのロビーでよく見かける品種。
【 玄関の観葉植物:ケンチヤシの手入れ 】
☆ 玄関などの日陰にも置くことができますが、あまり暗いと徒長をして樹形が乱れるので時々明るい場所に移動してあげることをおすすめします。冬は室内の明るい場所に取り込むことが安全ですが、暖地では戸外にて越冬が可能です。
南国の代名詞とも言えるこの「ケンチヤシ」には、同類種として「アレカヤシ」などもありますが、家庭の玄関の観葉植物として選ぶならば、よりシンプルですっきりとまとまるケンチヤシをおすすめします。
玄関の観葉植物に初めて挑戦したい人も安心の、そだてやすいおすすめの植物は、いかがでしたでしょうか。玄関の観葉植物に限らず、その多くが南国出身の品種が多いため、5℃以下の環境下では葉落ちするなど影響が出てくる事は否めません。
けれども今回お伝えした観葉植物は多くが比較的耐寒性があり、日光が好きではありながらも日陰でも育つ丈夫なものが多いです。
玄関の観葉植物は「土が乾いたら、水をたっぷりと」が基本的な水遣り方法です。土が乾く…、初心者にはピンとこない人々もいるかもしれません。目安としては土の表面が少し白っぽくなったら、水遣りの時期と考えると適切です。たっぷりの水とは鉢から水が流れ出る程度、と考えてください。
玄関の観葉植物は水受け皿を置く事が一般的ですが、「水受けの皿に水を溜めたまま…。」となると、根腐れのリスクがありますので、極力水受けの水は流してください。さぁ、玄関を観葉植物でおしゃれに彩りましょう!
まとめ
初めて玄関に観葉植物を飾りたいあなたにおすすめの、7つの植物
・日当たりにさえ気をつけてれば、比較的育てやすいユッカ
・「ホンコンカポック」の品種がおすすめのシェフレラ
・高温多湿な日本では育てやすい、「幸福の木」のパキラ
・ベンジャミンはどこからでも剪定が出来て、育てやすい
・真夏以外の季節はよく日光に当てる南国の木、ガジュマル
・「極楽鳥花」の異名を持つ、鮮やかなストレチア
・ヤシの葉がスプレーのように広がり華やかなケンチヤシ