ホホバオイルはクレンジングから洗顔後のスキンケア、マッサージや髪にも使えるので１本持っておくと便利ですよね。防腐剤や界面活性剤が使われていないので肌に優しく、安価で使い勝手が良いだけでも試してみる価値はあります。
ホホバオイルには使用することで悩みのある肌でも柔らかくキメの整った肌に変えてくれるので、化粧品を変えても肌の悩みが解消されない人にぜひ試して欲しいオイルです。
「クレンジングをすることで余計に乾燥する」乾燥肌の悩みや「リキッドやクリームじゃスッキリしないけれどオイルクレンジングだと余計に脂っぽくなる気がする」脂性肌の悩み、「混合肌だからクレンジング選びが難しい」といった悩みにもしっかり対処できます。そこで今回はホホバオイルクレンジングで肌質を改善する方法についてお伝えします。
ホホバオイルの選び方
ホホバオイルには「未精製」・「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれるオイルの色が濃い黄色や金色をした種類と「精製済」・「化粧品グレード」と呼ばれる透明の種類があります。
安価で手に入るのは透明な精製済みのホホバオイルで、低温でじっくり圧搾するため大量生産できない未精製のホホバオイルは精製済みのホホバオイルの４倍程の値段で売られています。
未精製と精製済みのホホバオイルの性質にはどのような違いがあるのでしょうか。ホホバオイルには主成分であるワックスエステルに加え、抗菌作用や潤いを長く保つ作用、シミやくすみを消す美白作用などを持つビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素が含まれています。
精製済みのホホバオイルは高温で圧搾するため熱に弱いビタミンや、ミネラルなどの肌を美しくする成分はほとんど失われてしまいますから、ホホバオイルをクレンジング以外にヘアオイルや美容オイルとしても使いたい人や、肌への負担の少なさだけでなく抗菌作用も重視されるニキビ肌の人が使うのであれば未精製のホホバオイルが適しています。
とはいえ、精製済のホホバオイルにメリットがないわけではありません。未精製のホホバオイルが持つ抗菌作用はアトピー肌の人にも嬉しい効果ですが未精製な分、肌に刺激を感じる場合があり、精製済のホホバオイルの方であれば刺激を感じる成分も取り除かれているので、刺激に弱いアトピー肌や敏感肌の人には精製済のホホバオイルがおすすめ。
また、ホホバオイルでクレンジングする理由で最も注目すべきは主成分であるワックスエステル。ホホバオイルの成分の９０％以上を占めているワックスエステルは熱にとても強いので未精製のホホバオイルはもちろん、高温で処理される精製済のホホバオイルにも性質が変わること無く残されている成分です。
このワックスエステルは角質層より内側の層に含まれている水分を外に逃げないようにして肌の柔らかさを保つ保湿効果や、紫外線や雑菌などのダメージから肌を守るバリア効果を持つ液体ワックス。
人の肌の最も外側である角質層の３０％以上を占めている成分でもあるため、加齢やストレス、食生活、生活習慣の乱れでワックスエステルが失われることで起きる乾燥肌や脂性肌などの悩み肌にもよく馴染み、健康な肌に導いてくれますよ。
今やお肌のケアに使える植物性のオイルは豊富に知られていますが、ワックスエステルは植物性のオイルの中ではホホバオイルにしか含まれていませんから、精製済のホホバオイルでも十分使うメリットはありますし、何より安価で試しやすいのが良い所。
ホホバオイルクレンジングはオイルをたっぷり使うことが大切なので安価なのは大きなメリット。他に愛用の化粧水や美容液を持っていて、ホホバオイルをクレンジングや導入液代わりに使うだけであれば精製済のホホバオイルでも十分効果を発揮します。
種類として未精製のホホバオイルと精製済のホホバオイルの２つに分かれているものの、それぞれメーカーによって使い心地や仕上がりの感じが違っているので、自分にぴったりのホホバオイルを見つけて下さい。
ホホバオイルでのクレンジングのポイント
メイクを簡単に落としやすくする合成界面活性剤が入っているメイク落としと違って、ホホバオイルは化学物質の入っていない純粋なオイルで水やぬるま湯と馴染まず落としにくいため、ホホバオイルでクレンジングした後は洗顔料を使ったW洗顔が欠かせません。
W洗顔と言うと肌に負担がかかると思われがちですが、この時の洗顔料に化学物質の少ない洗顔や無添加石けんを選ぶことでW洗顔のデメリットである必要な皮脂まで落としすぎることが無くなるので、肌への負担を気にしなくて済みます。
ホホバオイルでクレンジングする時は指が抵抗なく滑るぐらいオイルをたっぷり使うのがポイント。ナチュラルメイクやメイクをしていない肌なら鼻周りから徐々に外側に向かって指の腹でくるくると円を描くようにホホバオイルを馴染ませて、肌にオイルが馴染んだらティッシュで軽く押さえ、余計な油分をオフしてからいつも通りの洗顔をすればOK。
洗顔料をしっかり泡立ててからオイルの上に泡を転がすイメージで洗顔することで落ちにくいオイルも綺麗に落とせます。クレンジングする前に手のひらでオイルを良く温めてから肌にのせることで早く肌に馴染みます。
ホホバオイルは７℃以下で固まる性質を持っている為に冬場は固まってしまうこともありますが、状態が変化してもホホバオイルの性質に変わりはないので容器を手で温めるか、ぬるま湯に容器を浸けて液状にしてから使いましょう。
性質が変わりにくく雑菌にも強いホホバオイルですが、容器が汚れてしまうとそこから雑菌が入ってしまう場合がありますから、温度と湿度が高く雑菌が繁殖しやすい浴室内に置くのは避け、容器が汚れた場合は拭き取って清潔に保つのがポイント。
ホホバオイルでのクレンジングが難しい目元には
ホホバオイルでクレンジングする時、厄介なのは濃いメイクの時やまつげエクステをしている目元のクレンジング。まつげエクステは油分で落ちやすいので、まつげエクステをしている目元にはホホバオイルクレンジングは向きません。
目元以外は使っても問題ないですが誤って目元に流れてしまうことを懸念するとまつげエクステを長持ちさせるために毛穴が目立つ鼻や頬、乾燥した唇のトラブル解消の目的で部分使いするのがが安心。
また、ホホバオイルは濃いメイクやウォータープルーフタイプの化粧品を使ったメイクを落とすには不向きです。ゴシゴシと擦って無理矢理メイクを落とすと肌を傷つけてしまうので、落ちにくい目元部分のメイクとオイルを馴染ませティッシュオフである程度メイクを落としてから通常のホホバオイルクレンジングをします。
馴染みにくい場合はホホバオイルを含ませたコットンをメイク部分に被せしばらくしてからメイクオフします。オフする時は擦らず、軽く押さえて汚れをティッシュで吸い取るようにして肌にダメージを与えないようにしましょう。
毛穴汚れもホホバオイルクレンジングでスッキリさせよう
ホホバオイルは細胞の隙間にも入り込むことができるので毛穴汚れ落としにぴったり。まず、通常のホホバオイルのクレンジングのやり方でメイクを落とします。その後湯船に浸かったり温めたタオルを顔にのせて毛穴を開かせてからもう一度たっぷりとったホホバオイルを顔に馴染ませ、時間を置きます。
１０分〜２０分程パックできたら優しくマッサージしてからぬるま湯で洗い流し、最後は水で軽く洗って毛穴を引き締めておきましょう。ホホバオイルはマッサージにも使える肌に優しいオイルなので、じっくりマッサージしても大丈夫。ただし、一度に綺麗にしてしまおうとして強い力を加えてマッサージをしたり、しつこく擦るのは禁物。
ピーリングとは違い肌への負担が少なく毎日行うことができるので、徐々に毛穴汚れを減らしていくつもりで取り組んで。洗顔後のケアもきちんとしていれば少しずつ毛穴も塞がり、ゴワゴワ肌やブツブツ毛穴とサヨナラできますよ。
ニキビ肌や敏感肌の人へのホホバオイルクレンジングのすすめ
アトピー、ニキビ、敏感肌の人にも注目されているホホバオイルですが、正しい使い方をしないと悪化の原因になります。アトピーや敏感肌の人は使用前に必ずパッチテストを行い肌に問題ないか確認してから使用して下さい。
クレンジングも綺麗に手を洗ってから正しい手順でメイクが残らないようにオフすることが大切ですが、ティッシュやコットンでの拭き取りの際に刺激を感じる場合は蒸しタオルを使うと拭き取り時のひりつきを減らせます。また、メイクやホコリ、紫外線など外からの刺激に弱いアトピーやニキビ肌、敏感肌の人にとってはクリアな肌を保つことと外側からの刺激を減らすことが大切。
ニキビや湿疹、かゆみの原因であるホコリや汚れ、老廃物は朝起きた時の顔の表面にもたくさん付着しているので、朝もホホバオイルクレンジングで汚れと雑菌を洗い流すことにより、汚れが残った肌へのメイクの上塗りを避けることができますし、ホホバオイルのバリア効果が雑菌や紫外線ダメージから肌を守ってくれます。
朝はメイクを落とす必要が無いので、オイルを顔に馴染ませてそのまま洗顔してもOK。手短に済ませたい場合は洗顔にホホバオイルを混ぜて洗顔しても効果がありますよ。
強い洗浄力のあるクレンジング剤を用いた朝クレンジングは肌に悪いとも言われますが、ホホバオイルはクレンジング剤ではないので肌への負担は最小限に留めておきながらクリアな肌を作ることができます。
さて、ホホバオイルでのクレンジングは市販のクレンジング剤と違って少し時間がかかりますし、正しいやり方で行わないとメイク残りの原因になってしまいますが、丁寧に行えばふっくらとした潤いのある肌に変えていくことができます。
ホホバオイルでクレンジングして逆に肌荒れや、くすみが目立つようであれば、肌の汚れを十分に落としきれていない可能性がありますから、もう一度ホホバオイルでのクレンジングのやり方を見直してみて。
ホホバオイルクレンジングと洗顔ができた後の肌や化粧水をした後の肌に１、２滴程良く手に馴染ませたホホバオイルをハンドプレスしてしっかり浸透させてからその後通常のお手入れをすることで化粧水や美容液の効果がより感じられるようになったり、ホホバオイルの保湿効果によりしっとりとした肌の仕上がりを感じられますよ。
まとめ
ホホバオイルクレンジングで肌質を改善する方法
・一度メイクを落としてから、もう一度クレンジングすることが正しいやり方
・相性の良い無添加の石けんとのW洗顔で肌に必要な皮脂を保って健康な肌を作る
・ホホバオイルを馴染ませ時間を置いて毛穴を開かせマッサージしてからオフすれば毛穴レス肌に
・刺激に弱い肌質の人もホホバオイルと蒸しタオルで大敵である雑菌をオフしよう
・朝のホホバオイルクレンジングで一日の肌ダメージを軽減させる
