観葉植物の育て方と長く楽しむための5つのコツ


観葉植物は部屋に置くことで部屋の雰囲気を良くしてくれたり、マイナスイオンによるリラックス効果をもたらしてくれるなど生活に良い影響があるので観葉植物の育て方を知って積極的に取り入れたいですよね

しかし、種類の多い観葉植物は育て方を把握するのが難しく、なんとなく観葉植物を育てたいと思っているけれど育て方がわかりにくいことが原因で踏み出せない人も少なくありません。確かに、観葉植物にはそれぞれ好みの日当たり具合や湿度があり、それぞれに合った環境づくりをしないと枯死や病気の原因になってしまいます。

ですが、ほとんどの種類を枯らさず育てられる基本的な観葉植物の育て方のコツがあるので、事前に知っておくと観葉植物の栽培で失敗しにくくなります。そこで今回は観葉植物の育て方と長く楽しむためのコツについてお伝えします

観葉植物も日光が好き

基本的に植物は太陽の光が大好きで、日光を浴び光合成をすることですくすくと育ち、ハリとツヤのある葉を付けたり、はっきりとした色の花を咲かせます。室内で育てることができる植物が多い観葉植物でも日に当てて育てたものと日陰で育てたものでは育ち方や見た目の艶やかさが違いますから、生き生きとした緑を感じたいなら日当たりの良い場所で育てることが大切

日陰で育てることができる植物も明るい日陰に置いたり、たまに柔らかな日差しに当ててあげることで葉の色が目で見て違いが分かるほど良くなるので、育てる植物に合った場所を選びながらも出来るだけ日当たりの良い場所を置き場にするといつでも元気で艶やかな緑色の葉を楽しむことが出来ますよ。

ただし、直射日光に当たると葉焼けしてしまう観葉植物も多いので、直射日光を避けた日当たりの良い場所を選びましょう。室内で育てる場合は冷暖房の風が直接当たる場所は避けて、気温の変化が少ない場所で育てると1年を通して置き場を変えずに済むので管理が楽です。

 

観葉植物の水やりも注意が必要

観葉植物は種類により湿度の好みが違うので、観葉植物を上手に育てたいなら育てる植物の性質を知っておかなければいけません。 多肉植物のように乾燥を好む植物の水やりは土の表面がしっかり乾いてから与え、逆にシダ科の植物など多湿を好む植物は水切れに注意し、通常の水やりに加えて霧吹きで葉水を与えて空気中の湿度も上げることで病気の予防ができます。

そして水を与える時間は基本的に朝方、日光が強く照りつける前に済ませましょう。寒さの厳しい真冬は水が乾きにくいので頻度を下げて、あまり早すぎる時間に水やりをすると凍結の恐れがあります。

気温が上がってから、逆に、暑さと強い日照りで土がすぐ乾いてしまう真夏は朝と夕方の2回水やりを行って下さい。また、観葉植物の育て方で失敗しやすいのは水の与え方。毎日与えればいいと思って水やりをしていると水の与え過ぎで根腐れさせてしまいかねないので、土の表面が乾いてきているようであれば与えるようにします。

特に室内で育てている場合は水の与え過ぎで根腐れさせてしまうことが多かったり、受け皿から水が溢れるのを懸念して控えめに与えてトラブルを起こしてしまいがち。水やりは鉢の中全体に水分を行き渡らせるだけでなく鉢の中に新鮮な空気を送り込むために行うので、水をたっぷり吸った状態で更に多量の水を与えたり、土が湿る程度の水やりをしているようでは新鮮な水分も酸素も十分に行き渡りません。

ですから、水は表面が乾いてきてから、受け皿に流れ出るほどたっぷり与え、流れ出た水は受け皿に溜め置かないように水やりが終わったら捨てるようにして下さい。乾燥気味の管理を好む植物は土の表面がしっかり乾いてきて触ると土がポロポロとした触感になるまで水やりは控えて。

 

夏と冬は管理に注意

室内の気温の変化が少ない場所で育てているのであればあまり気にすることはありませんが、屋外や朝晩と日中の気温差が大きい玄関に置いて育てている場合は真夏と真冬の観葉植物の育て方には特に注意が必要です

多くの植物は5℃以上の場所なら耐えられますが、ドラセナ・コンパクタやザミア、スパティフィラムなど10℃以上でないと耐えられない植物もあるので、念のために育てる植物が決まったら耐寒性を調べておくと冬場の観葉植物の育て方で困りません

外で育てている場合は冬場のみ室内に取り込むと冬越ししやすくなりますが、それでも寒さが厳しい時は発泡スチロールやダンボール、麻布などを巻いて鉢が冷えないように処置して下さい。植物は霜に当たると傷んだり枯れてしまうことがほとんどですから、霜と凍結には十分注意が必要です。

夏場は耐暑性のある植物も含めて、他の季節よりも風通し良くなるよう葉の整理をして、直射日光下や高温になる場所に置かないように気をつけます。特にコンクリートの上に鉢植えを置くと地熱の影響で鉢植えが熱くなり、根が傷んでしまうので注意。室内で育てている場合はエアコンの風に当てると葉が傷むので窓を開けて外の風を取り込みます。

 

葉のお手入れは健康チェックも兼ねて

観葉植物の育て方は種類によって細かく違いがありますが、どの観葉植物も葉が健康のバロメーターであることに違いありません。葉の色が悪かったり、葉がポロポロと落ちてしまったり、いつもと違うなと感じた時はお世話の仕方が間違っているか、病気や害虫による影響が出ているものと考えて良いです。

基本的には、風が良く通るように傷んだ葉や混み合った葉は取り除き、葉についたホコリや汚れはこまめに落とし、葉水を与えて清潔に保ちます。葉の手入れをする際は葉の表面だけでなく、葉裏も虫が付いていないかじっくり観察しましょう

大きな虫なら捕殺、アブラムシやハダニのような小さな虫なら優しいシャワーを当てて洗い流し、カイガラムシは歯ブラシでこすり落として駆除しましょう。害虫は病気の元でもありますが、葉のお手入れをこまめにしておけば急に観葉植物が枯れてしまうことはないので水やりの度に簡単に、更に週に1度は念入りに、健康チェックを兼ねてお手入れをして下さい。

有機肥料を与えた後はコバエが発生しやすいですが、コバエ自体は観葉植物に害をもたらす訳ではありません。しかし、衛生上気になる虫ですから、室内で育てる場合は有機肥料は控えめに与えるか、虫が湧かない化成肥料を利用して予防して下さい

 

観葉植物にも肥料と植え替えは必要

肥料の与え方や、植え替えの頻度も観葉植物の育て方で気になるポイント。観葉植物を長く育てていると土の中の養分が薄くなるため、肥料を与えなくてはいけません。中には肥料を多く必要としない植物もあるので注意が必要ですが、基本的には観葉植物専用の肥料を規定量与与えるか、窒素・リン酸・カリウムの値が同じ肥料であれば手持ちの肥料を規定量与えておけば問題ありません。

ただし、有機肥料の場合虫が湧きやすいので室内の観葉植物に与える場合は控えめに与えましょう。花を咲かせる観葉植物にはリン酸の値が高い肥料を与えれば花つきが良くなります。さて、肥料にはわかりやすいように窒素(N)とリン酸(P)とカリウム(K)の比率と濃度が記載されていて、数値が高いほど高濃度となっています

テーブルサイズの観葉植物には5:5:5程度の低濃度肥料を、大型の観葉植物には12:12:12程度の高濃度肥料を、それ以外は8:8:8程度の数値の肥料を与えると良いですが、与え過ぎは肥料焼けによって根が傷み、枯れてしまうので初心者は与える量に注意して、少し控えめに与えておけば肥料焼けのトラブルは避けられますよ

肥料を与える頻度さえ守れば肥料が足りずに枯れる観葉植物はありませんから、少なめに与えても初心者の人の多くが気にする枯れる心配はありませんし、むしろ初心者は肥料の与え過ぎで枯死させる方が多いのです。

更に、観葉植物の育て方で水やり同様与え方に注意が必要になる肥料の与えるタイミングと量ですが、基本的に新芽が伸び始める春に緩効性肥料を与え、生育が旺盛になり始めたタイミングで水やりの際に二週間に一度液肥や差し込みタイプの活力剤を与え、暑さが落ち着いたら徐々に与える頻度と量を減らしていきます。

また、二年以上同じ土で植え替えせず管理を続けると土の中の養分のバランスが崩れたり根詰まりを起こしてしまいますから、例え大きな鉢で育てていても観葉植物を長く育てたいのであれば毎年植え替え時期には状態を確認して早めに一回り大きな鉢に植え替えて下さい

 

さて、観葉植物と言っても育て方は一般的に育てられている草花とほとんど変わりません。観葉植物ならではの育て方の注意点と言えば、葉のお手入れや、室内管理における置き場や水やり程度。

特に初心者の人が負担に思うような難しい作業がないのが観葉植物を育てるメリットの一つとも言えますね。観葉植物は種類が多く、その分個々に合った育て方もありますが、まず最低限今回お伝えしたコツを押さえていれば観葉植物の育て方で大きな失敗をすることはありません。

しかし、今回お伝えしたポイントはあくまでも観葉植物の育て方の基本ですから、より生き生きとした美しい姿を見たい時や、元気がない時、異変の原因がわからない時は育てている植物に合った育て方もチェックしてみて下さい

まとめ

観葉植物の育て方と長く楽しむためのコツとは

・直射日光は避けつつも、日当たりの良い場所に置く
・室内の管理でも一度に与える水はたっぷり与える
・葉のお手入れはこまめに、害虫チェックも兼ねて行う
・基本的には比率のバランスのとれた肥料を与えるが、冬場の肥料は必ず控える
・毎年植え替え時期には根の状態を確認して早めに植え替えを行う


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