あなたはどのくらいの花の種類を知っていますか?花屋さんの店先やフラワーギフトでよく見かける花の中にも、案外名前を知らない花があるものです。たくさんの愛らしい花や個性的な花の種類があるので、覚えておくと自分でもアレンジでき、またフラワーショップでも注文しやすくなります。
花々は名前や花の種類を知らなくても、そこに一輪咲いているだけで、私たちを和ませてくれることもあります。しかし、花の種類やどんな花なのかを知ることでぐっと親しみが増し、その花についてもっと知りたくなります。
一人ひとりの人間に名前と個性があるように、花の種類を知って親しむことで、植物をもっと好きになるに違いありません。
そこで今回は、よく花束で見かけるけれど、意外に知られていない花の種類や品種についてお伝えします。お祝いや訪問、お見舞いなど、様々な機会に贈ることの多い花の種類をもっと知って、花選びの参考にしてみてください。
花の種類と品種が気になる☆
花束で見る可愛い花々
花屋さんで一般的なアイスランドポピー
ポピーはケシ科ケシ属の植物で、多くの花の種類があります。花屋などで一般的な花の種類はアイスランドポピー。
☆ アイスランドホピーの特徴
シベリアや北アジアを原産とする花です。冬の時期に花屋に並ぶアイスランドポピーは、「シベリアヒナゲシ」とも呼ばれています。
くしゅっとした紙風船のような花びらは、繊細で美しい質感をしている花の種類です。赤、ピンク、オレンジ、黄色といった暖色系のポピーの花は見る人を元気にします。細かいうぶ毛の生えたつぼみが割れるように花咲く様子は、ドラマチックな印象を与えます。
どこかで目にしているアルストロメリア
☆ アルストロメリアの特徴
4~5センチほどの花びらの内側に斑点があり、小さなユリのような風情が美しい花の種類が、アルストロメリア。
花の種類や名前を知らなくても、どこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。華やかなピンクや紫、白などの色があるアルストロメリアは四季咲きの花の種類です。花束やフラワーアレンジで重宝されています。
☆ アルストロメリアの花の種類
・ 「プッチーニ」
濃いピンクの花びらに黄色のアクセントが入った花の種類・ 「エベレスト」
白くユリのようにエレガントな雰囲気の花の種類
などなどがあります。まめに水替えをしてケアすれば、長く楽しむことができます。
エピデンドラムはコチョウランの花の種類
ラン科の花の種類はたいへん多いことが知られています。カトレアやコチョウランなどが有名なラン科の花の種類ですが、花姿が珍しく人気のランの仲間にエピデンドラムがあります。
☆ エピデンドラムの特徴
ラン科エピデンドルム属のランの花の種類で、すっと伸びた茎の先に小花の集まった毬状の玉をつけます。中央アメリカや南アメリカが原産です。
赤、白、黄色のほか、オレンジやショッキングピンクといった鮮やかな色もあります。
☆ エピデンドラムの花の種類
・ 「バイオレットクイーン」
紫がかったピンクが美しい花の種類。・ 「サンセットオレンジ」
鮮やかなオレンジが元気な印象のなどの花の種類。
などがあります。
風鈴草の愛称で知られるカンパニュラ
愛らしい釣鐘型の花を鈴なりにつける、カンパニュラという花の種類があります。
☆ カンパニュラの特徴
ラテン語の「小さな鐘」を意味します。キキョウ科カンパヌラ属の植物で、日本では風鈴草の名で知られています。ヨーロッパ、アジア、日本と広い地域を原産としています。
カンパニュラは主に5月から6月頃に出回ります。一般的な花の種類は紫色の釣鐘型ですが、ピンクや白のカンパニュラもあります。またキキョウのような星型の花をつける花の種類もあります。
冬に咲く可憐なバラ、クリスマスローズ
冬から春先にかけて可憐な姿で咲く花の種類、クリスマスローズがあります。
☆ クリスマスローズの特徴
キンポウゲ科ヘレボルス族のクリスマスローズは、うつむいた姿がどこか儚げな美しさを感じさせます。ヨーロッパや地中海沿岸を原産とし、日本では春咲きのものが多く出回っています。
クリスマスローズは白やライトグリーン、えんじ色などシックな色のものが主流です。
☆ クリスマスローズの花の種類
・ 花びらが一重咲きの品種
・ 花びらが八重咲きの品種の二種類があります。
星型の花びらのように見える部分は、本来はガクが花弁化したものだそうです。
ベル状の花が愛らしいサンダーソニア
小ぶりで明るいオレンジ色の、ベル状の花をつける花の種類がサンダーソニアです。
☆ サンダーソニアの特徴
まるで提灯のような花姿から、和名を「提灯百合」と言います。ユリ科サンダーソニア属の植物で、南アフリカを原産とした花の種類。深緑のまぶしい5月頃に、明るいオレンジ色の花が目を引きます。
可愛らしいベル状の花は、下の方から順番に花開いていきます。チャーミングで個性的なサンダーソニアは、一輪で飾っておくだけでも絵になります。色と形の愛らしさで見る人に希望を与えてくれます。
実が特徴的なヒペリカム
実ものの花材も、アレンジには欠かすことのできない存在です。実ものの中でもポピュラーな花の種類の一つがヒペリカムです。
☆ ヒベリカムの特徴
緑の実が熟して赤くなっていく様子も可愛らしいく、花束のアクセントとして活躍してくれる花の種類。オトギリソウ科ヒペリカム属の植物で、北半球の熱帯を原産としています。
枝分かれした先端に小さな丸い実をいくつもつける姿が愛らしく、アレンジ全体にさりげないアクセントを添えてくれます。リースアレンジなどに使うと、可愛らしく仕上がります。
☆ 「悲しみは続かない」という花言葉のように、心にそっと寄り添ってくれる花です。
花束でよく見かける花の種類や品種はいかがでしたか。フラワーリースやフレンチスタイルなど、あらゆるフラワーギフトが豊富になった現代、「あ、見たことある!」と思う花の種類が多くあったのではないでしょうか。
これらの花々は、どれもメインにはならなくても、花束やアレンジにアクセントを加えておしゃれに見せるのに欠かせない花の種類です。気のきいたアレンジメントを作りたい時、花を贈りたい時に、これらの花の種類がわかると便利。
今回お伝えしたもののほかにも、たくさんの花の種類があります。気に入った花の名前や品種をきっかけにすれば、どんどん花に親しみやすくなります。
「この花は素敵だけれど何という名前だろう」、「花の種類は何だろう」と疑問に思い始めたら、もう花のとりこ。花屋さんに尋ねたり、本やインターネットで調べたりしてみてください。知れば知るほど親しみが沸いてきます。
また、それぞれの花の種類の個性を知ると、アレンジをする時にもより意識して花に向き合えるようになります。花の種類や個性を活かした、フラワーアレンジを楽しんでください。
まとめ
花束でよく見かける、可愛くおしゃれに仕上げる花々
・繊細で美しく、カラーも豊富なアイスランドポピー
・小さなユリのようで、華やかなアルストロメリア
・鮮やかな色が特徴的なラン、エピデンドラム
・「小さな鐘」、ブライダルにも重宝カンパニュラ
・儚げな佇まいが美しい、クリスマスローズ
・爽やかでスタイリッシュに仕上げるサンダーソニア
・実が可愛らしくリースにも最適、ヒペリカム