ラベンダーの効能が注目される5つの理由

ラベンダーの効能が注目される5つの理由
ラベンダーは、フローラルな甘い香りでとても人気が高く、芳香剤や入浴剤などによく使われていますよね。そんなラベンダーは嬉しい効能をたくさん持っています。ラベンダーは、古代ローマの時代からハーブとして利用されており、古代ローマの人々もラベンダーを浴槽に入れて沐浴していたように、その名前は、ラテン語のlavare(洗う)に由来しています。

また、昔から防虫効果があることも知られており、ヨーロッパでは部屋の中にラベンダーの花を吊るしたり、肌着入れにラベンダーの花穂の入ったサシェを入れて、虫よけにしたり、中世では、伝染病を予防するため教会に敷かれたりしていました。

今では世界中で栽培されている人気の高いハーブで、幅広い用途があることから、アロマテラピーで最もメジャーな精油のため、「万能オイル」「ハーブの女王」とも呼ばれています。そこで今回はやさしく爽やかな香り以外にも素晴らしい魅力を持つラベンダーの効能について詳しくお伝えします。

心への作用

ラベンダーの効能には、優れた鎮静作用があり、ストレスで疲れた心をリラックスさせ、イライラや不安、興奮、緊張を和らげてくれます。また脳内の環境バランスを整えることができるため、幸せホルモンのセロトニンの分泌を促すなどして、躁鬱や無気力の精神状態の改善にも効果があるといわれています。

こうした心のバランスを整える効果を持つのがラベンダーの大きな効能なので、感情のコントロールができない時などに役立ち、様々な状況で心を落ち着かせてくれ、深くリラックスさせることに有効です。

また、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌も促進されるので、不眠の解消にも優れた効果を発揮してくれます。そのため質の良い睡眠を取ってぐっすり眠りたいときには、就寝前にラベンダーティーを飲むのがおすすめです。子供の睡眠障害のケアにも適していますよ。

 

筋肉の緊張や麻痺を抑える

ラベンダーの効能には、痙攣を予防したり、鎮痛作用があります。そのため筋肉痛や肩こり・打ち身・捻挫・筋違い・関節炎・リウマチ・神経痛などにも効果を期待することができます。ラベンダーがこのような症状を治してくれるなんて、驚きもありますが嬉しいですよね。

痛みのある時には、原液を一滴だけ患部に塗ったり、湯船にオイルを2〜5滴垂らして入浴したり、ラベンダーのブレンドオイルを作り、それで患部をマッサージすると症状が改善されると言われています。精油は基本的には直接肌に塗布することはできませんが、ラベンダーは例外で、塗り過ぎなければ、原液を肌につけることができます。

ただし、ラベンダーが安全なオイルでも、通経作用やホルモンへの影響がある成分が含まれているとされていることから、妊娠初期などは控えてください。また、アロマテラピーは基本的には3ヶ月未満の子には刺激が強いのではできません。3ヶ月〜7歳までは、濃度0.1〜0.3%位に希釈して使用でき、7歳以上になれば、体重によって濃度の比率を決めて使用できますよ。

また、原液塗布することができるのは「真正ラベンダー」というラベンダーの種類だけなので、原液塗布する場合は、購入時には必ず確認してください。ラベンダーには28種の品種があるとされていますが、呼び方は複数ありますが同じ種類であるイングリッシュラベンダーやコモンラベンダー、真正ラベンダーなどと呼ばれるものが、ラベンダーの効能が最も高く価値があるとされ、メディカルハーブとして活用されています。種類によっては、副作用が出るものもあります。

 

やけどや傷などの回復

真正ラベンダーには、酢酸リナリル、L-リナロールなどの成分が含まれるため、鎮痛作用、瘢痕形成作用、皮膚細胞成長作用、癒傷作用などがあり、リラックス効果だけでなく、やけどや傷、打撲、湿疹、頭痛や生理痛、胃痛にも効果があると言われています。

さらに抗炎症作用や殺菌・消毒作用・癒傷作用があることから、傷の治りを早めてくれます。手荒れや靴ずれ、マメ、虫刺されの手当てにも有効で、軽いやけどやかすり傷などへの効果が高く、痛みが治まるだけでなく、跡も残りにくくなるので、ぜひ精油を常備していたいですよね。

 

美容効果

ラベンダーの効能には、女性にとってはとても魅力的な美容効果も含まれています。ラベンダーには皮膚細胞の修復作用や紫外線を予防する効果があるからです。シミ、日焼け、ニキビ、妊娠線などに効果的とされています。なので、スキンケアとして利用していただくこともおすすめです。精油を基礎化粧品に加えたり、気になる所に直接少量だけ塗ると症状の改善につながりますよ。

また頭皮を健康な状態にしてくれる効果もあるため、皮脂の分泌を整え頭皮のベタ付きを抑えたり、髪質の改善や、脱毛の予防や育毛などに有効であることも、ラベンダーの効能とされています。スプレー容器に精製水250mlと精油5滴ほどを入れてよく混ぜ、髪を洗った後などにスプレーするだけで、簡単に頭髪のケアができますよ。

 

病気への作用

抗ウイルス・殺菌・抗感染・心臓強壮・胆汁分泌促・利尿・血圧降下作用などがあるというのも、ラベンダーの効能です。これにより免疫力を高めてくれる働きもあり、風邪、気管支炎、泌尿器や生殖器系、呼吸器系の感染症などに効果を発揮します。またホルモンバランスを整えてくれるので、更年期障害の緩和にも役立ちますよ。

 

さて、ここまでラベンダーの効能をお伝えしてきましたが、ラベンダーの効能は150種類以上もすでに認められているそうです。素敵な香りで癒してくれるだけでなく、これだけ多くの効能があるだなんて、ラベンダーは本当にすごいですよね。

ラベンダー畑を見て感動したことがある方もいらっしゃると思いますが、フランスやイギリスでは園芸(農業)や香料工業、観光用などの産業としても重要な植物になっていて、日本でも、主に冷涼地で栽培されています。

昔からハーブの万能薬と呼ばれ、何を使ったら良いかわからないときにはラベンダーを使えと言い伝えられてきましたが、それは合理的なのです。ルームフレグランス、ハーブティー、入浴剤、スキンケア、ヘアケア、香水など使い方も色々あるので、期待したい効果を取り入れて楽しむことができたら良いですよね。ラベンダーのフローラルな香りに包まれながら、心も体も健やかで、豊かな生活を送りましょう。

まとめ

ラベンダーの効能とは

・心を安静にさせる
・筋肉痛や肩こり、神経痛などを改善させる
・やけどや傷、頭痛、生理痛などを改善させる
・シミ・日焼け・ニキビ・髪質改善などの美容効果がある
・病気への免疫力を高め、風邪や気管支炎などに効果がある


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