夏野菜の育て方と美味しく栽培するコツ

夏野菜トマトのイメージ
夏野菜は冬が旬の野菜に比べて日持ちしない野菜が多いですが、夏野菜の育て方を知って家庭で育てれば新鮮な野菜を食べたい時に収穫することが出来ますよね。夏野菜の育て方は野菜を育てたことがない人にとっても簡単なものが多いので、野菜を育てたことがないからと躊躇わずに興味があるならぜひチャレンジして下さい。

栽培が簡単なことから普段は野菜は育てないけれど夏野菜だけ育てるという家庭も多いのではないでしょうか。その時、簡単に育つからといってお世話が水やりだけになっていませんか。確かに、夏野菜には水やりだけでもしっかり育ち、収穫出来る野菜が多いもの。

より美味しく、よりたくさん収穫する為のコツがいくつかあって、そのコツを実践すれば味も収穫量も格段に違う夏野菜が育つのです。そこで今回は夏野菜の育て方と美味しく栽培するコツに関してお伝えします。

夏野菜は植え付け時期を逃さないように

トマトやナス、ピーマンなど夏野菜の苗は大体4月頃から出回りますが、夏野菜の苗は人気があるので良い苗はあっという間に売れてしまいます。夏野菜の育て方で植え付け時期は4月中旬〜6月とされていますが、植え付けが遅れると梅雨による多雨や多湿の影響を受けて苗がしっかり根付く前に病気になってしまうこともあります。

出来るだけ5月中に植え付けを済ませて梅雨までに根付かせておきたいところ。5月中旬を過ぎると良い苗が売り切れてしまっている事もありますから、育てたい野菜が決まっているなら早めにホームセンターや園芸店をチェックしておく事をおすすめします。良い苗を選ぶのも美味しい夏野菜の育て方のポイントの一つ。

苗はどの野菜も葉の変色や害虫による食害のないもの、茎がしっかりしていて徒長していないもの、葉の緑が濃いもの、よく根が張っているものを選びます。根がよく張っている苗が良いですが、ポットの底から見える根が茶色く変色してしまっている苗や、ポットの底穴から根が伸びすぎてしまっている苗は良い苗とは言えないので注意。

少し値段が高くてもブランド苗や接木苗を選ぶ事で病害虫被害を減らせて実もたくさん収穫出来ますから、より質の良い野菜を育てたいならブランド苗や接木苗を選ぶ。

 

美味しい野菜を作りたいなら大きいプランターで

美味しい野菜を作りたいならたくさんの栄養と水分を株に吸わせる事が重要になるので、植え付ける苗に対して余裕のある大きさのプランターを用意して水はけの良い新しい土をたっぷり使います。花を育てるための一般的なプランターで育つ野菜もありますが、より質の良い美味しい野菜にしたいのであれば大きめの家庭菜園用のプランターで育ててみて。

たくさん収穫したいからと言って苗をぎゅうぎゅうに植えてしまうのは養分が十分に行き渡らず逆効果です。大きめのプランターを使えば水持ちも良いので乾燥しやすい真夏の水切れを防ぐことが出来ますよ。そして、夏野菜の育て方で大変な所は毎日の水やり。

特に真夏は小さく浅いプランターの場合、放っておくとあっという間に水切れしてしまいますから毎日朝夕の水やりが必要になってきますが、大きめのプランターなら朝にしっかり水やりをしていれば夕方の水やりはしなくても大丈夫な場合もあります。日差しの強くない時間帯といえど、気温が高い夏の水やりは負担になりますからお世話を楽にするという点でも余裕のあるプランターを選びましょう。

 

多雨・多湿対策をしっかり行う

夏野菜の育て方で注意が必要なのが梅雨による影響。長雨や多雨で排水が悪くなると根や株が腐ってしまったり、泥はねや多湿による病気や、長雨の後の高温と強い日差しにさらされる事で株や実が傷むこともしばしば。そんな夏野菜にとって避けられない壁である梅雨を乗り切る為にも植え付け時に水はけの良い土に植えたり、植え付け後のマルチングや置き場所、葉の整理はしっかり行って下さい。

 

高温になる7〜8月に注意

梅雨が明けて気温がぐっと上がると害虫が増えますから、どの夏野菜の育て方でも対策が必要です。薬剤散布で予防するのも有効な手段ですが、せっかく家庭で育てるのだから極力薬剤を使わずに美味しい野菜を作りたいですよね。

害虫発生の原因の一つに多湿が挙げられますが、夏野菜の育て方で共通する対策として脇芽を摘んだり、株元の古い葉や傷んだ葉を取り除く方法があります。また、水やりの時に葉裏にしっかり葉水を与える事でハダニの対策も出来るので水やりの時は害虫チェックを兼ねて葉裏にもしっかり水を与えておいて下さい。

更に、乾燥しやすい真夏は水切れしないように気をつけなければいけません。トマトのようにメリハリのある水やりが実を美味しくするポイントである野菜もありますが、極度の乾燥は株に負担をかけてしまいますから天気には注意して土の表面が乾いていたら夕方の水やりも追加する必要があります。

 

肥料を与えて実付きを良くする

実のなる野菜は特に、肥料を欲しがるものが多いです。夏野菜の育て方で肥料は水やりと同じぐらい大切なので、水だけでも育つからと言わずに追肥のスケジュールを確認しながらこまめに肥料を与えましょう。植え付け時の元肥はもちろん、最初の花が咲いた時、その後は2週間に1回を目安に与えると良いです。

ただ、あまりに葉の勢いが強い場合は肥料の与えすぎが考えられ、病気や虫が寄ってくる原因にもなるので株の勢いを見ながら与えるようにします。置き肥の場合は肥料の成分がしっかり溶け出すように肥料を施した後の水やりは忘れずに。生長が早く夏野菜が最も体力を使う夏場は毎日の水やりに液肥を使うのもおすすめです。

 

このように、夏野菜の育て方は初心者にも簡単ですが美味しい夏野菜を育てるとなると最低限お伝えしたコツを実践しなくてはいけません。美味しい夏野菜の育て方のポイントは良い苗を選び、栄養のある土をたっぷり使ってしっかり水と肥料を与える事です。

丈夫なために既にある土で育てたり、水やりをうっかり忘れてしまったり、肥料を与える事を怠ってしまうと実付きや形が悪かったり、収穫量に満足出来ない残念な結果になってしまいます。心当たりがある人は今回お伝えしたコツを実践するだけで質や収穫量が良くなる可能性が大きいですから、試してみて下さい。

もし夏野菜の栽培が初めての場合でも、一つ一つのコツを丁寧に実践していれば失敗はしませんし美味しい野菜を収穫出来ます。夏野菜はビタミン、カリウムなど夏に不足しがちな栄養や水分を補ってくれたり、夏バテ対策も出来ますから、ぜひ夏野菜栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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