パンジーの可愛らしい姿には、多くの人々が魅了され、昔からたくさんの伝説が語られています。そんなパンジーのお話を知ると、より可愛らしく見えるのがパンジー。
春になるとたくさんお花が咲きます。桜やチューリップ、菜の花などが有名ですが、パンジーも春に咲く花の1つです!春に咲く花は香りが強いイメージがありますが、パンジーの香りを感じたことはありますか?
実は現代、パンジーに香りはないのです!一方、その昔はあったとか…。そんな、パンジーの香りがなくなった理由や、「パンジーがなぜ3色になったのか」など。
あの小さな可愛い花には、たくさんの伝説があるのです。今回は、たくさんある伝説の中でも7つのお話をピックアップしてお伝えします。どれも心が温かくなるような、可愛らしい花姿を彷彿とさせるパンジーの伝説ばかりです。
パンジーの伝説を贈る☆
可愛い花に隠れた7つのお話
パンジーってどんな花?
パンジーはヨーロッパが原産の花で、春だけではなく11月~5月までと花期が長いのが特徴です。パンジーの花を見ていると、なんだかおじさんのような顔に見えませんか?そんなことからパンジーは人面草とも呼ばれています。
【 パンジーの名前に隠されたお話 】
★ フランス語の「物思い・思想」の「パンセ」から、パンジーになりました。
・ 頭を垂れるような花姿が、物思いにふけっているような様子だったのです。
パンジーには赤・ピンク・黄・オレンジ・青・紫・黒・白・複色などの色があり、最近では大きさにも違いがあり、色によって違う花言葉があります。
パンジーは一つの花に3つの色が
★ パンジーは和名で「サンシキスミレ」とも呼ばれています。
・ つまり3つの色が1つの花にあるということです!確かに3つの色を1つの花が持っているというのは珍しいこと。
そこで「パンジーがなぜ3つの色を持つようになったのか?」という不思議がモチーフになった、こんな伝説もいくつかあります。後ほどお伝えしますので、楽しみに!
パンジーと天使達の純愛の伝説
ヨーロッパで恋愛のお守りとして大切にされているパンジー。それも納得できるような、可愛らしい伝説が、コチラです。
【 パンジーの純愛の伝説 】
★ ある日、天使たちが春の野に降り立ったとき、美しく咲いているひとむれのスミレの花を見つけました。
天使達は「地上にも、こんなに美しい花があるんだ!」と驚き、花たちにそっと囁きます。
「世の中の人々に、本当の愛の心を伝えておくれ。私たちの面影をお前たちに移しておいてあげるから」
天使たちは花に三回キッスをして空高く舞い上がり、天国に戻って行きました。
それから、スミレの花が三色になったと言われています。
キューピッドとパンジーの伝説
「パンジーがなぜ3色になったのか」には、もうひとつのお話があります。それはキューピッドの話…。
キューピッドは、ローマ神話の恋愛の神で、ビーナスの子供です。裸で背中に小さな翼が生えている、手に弓を持っている男の子のイメージがあるのではないでしょうか。
【 キューピッドとパンジーの伝説 】
★ ある日、キューピッドが放った矢が外れてしまい、純白のスミレに当たってしまい、その傷跡で三色のスミレが生まれました。
ちょっと切ないお話ですが、パンジーが一生懸命に咲いている姿に、元気がもらえる伝説です。
パンジーの香りにまつわる伝説
「パンジーの香り」と言われて何かイメージしますか?スミレの仲間のパンジーは、驚くことに実は香りがありません。スミレはとてもいい香りがあるのになぜでしょうか?それにもこんな伝説があります。
【 パンジーの香りにまつわる伝説 】
★ その昔、ドイツではパンジーにもスミレのような良い香りがありました。
その香りを気に入って、多くの人たちがパンジーを摘みに来ます。
しかし、摘みにきた人々はパンジーしか見ず、他の野菜を踏みつけるようになりました。
そんな様子を見たパンジーが、「どうすれば、人々がもう自分達を探しに来ないだろう…。」と考え始めました。
他の植物達を守る為に、パンジーは神さまにこう言います。
「私の香りをなくして下さい」と。
その願いを聞いた神さまは、パンジーの香りを消してしまいました。
自分のことだけ考えるのではなく、他の植物のことまで考えて生きている優しいパンジーの伝説、「つつましい幸せ」と言うパンジーの花言葉を思い出します。
素敵な異性のハートをゲットしたい時に…
恋愛のお守りにされているパンジー。素敵な恋をしている人にはピッタリの伝説があります!
【 恋人達に贈るパンジーの伝説 】
★ シェークスピアの「真夏の夜の夢」を知っていますか?
・ この話の中には、パンジーの花の汁を目にたらすと、寝覚めて最初に見た男性を好きになるという話があるのです!
この伝説から、「パンジーを身につけていると、異性の愛情が得られる。」と言われ始めました。片思い中のあなたも、是非試してみて下さい。
切ない恋のお話も…
素敵な異性のハートをゲットしたい時はパンジーを使いますが、切ない伝説にもパンジーが使われています。
【 聖バレンタインのパンジーのお話 】
★ 聖バレンタインが投獄されたとき、牢獄の窓口に咲いたスミレの花を見つけました。
・ その花にあったハート型の葉っぱに「私を忘れないで下さい」というメッセージを書いて、鳩の足に付け、愛する人の元へと放ったという伝説。
この伝説からパンジーの花言葉には、「私を思ってください」というものがあります。遠距離恋愛の人には、ピッタリの花言葉。遠距離恋愛中の恋人に、パンジーを贈ってみてはいかがですか?
可愛らしいパンジーの花姿を思わせる、伝説はいかがでしたでしょうか。パンジーにはこんなにもたくさんの伝説があることに、驚かれた人も多いのではないでしょうか。
パンジーにはちょっと切ない、悲しい伝説が多いのですが、パンジーが可憐に咲いているだけで勇気をもらえる、力もあります。あまりパンジーを見かけない人も、これをきっかけに道端や住宅街などでも、自然とパンジーが目に入るはず。
日本ではガーデニング初心者の初めの一歩とも言える、育てやすいパンジーとして有名ですが、欧米では窓際に良く飾られる花。世界中で愛されています。今回は伝えきれないパンジーの話もまだありました。ぜひ、パンジーをお守りにして、恋や暮らしに力をもらって下さい!
まとめ
世界中で語られた、可愛らしいパンジーのお話とは
・人面相とも言われるお顔のようなパンジー。物思いにふけるような花姿
・パンジーの和名は「サンシキスミレ」珍しい一花で3色を咲かせる花
・パンジーが3色の花に分かれたのは、天使がキッスをしたから?
・パンジーが3色の花に分かれたのは、キューピッドの矢が当たったから?
・パンジーの無香は自分よりも他の植物を守りたい心から
・パンジーの花の汁で異性のハートをゲット!
・聖バレンタインも…パンジーに思いを乗せて「私を忘れないでください」