胡蝶蘭を贈られたら☆置き場所や水やり、7つの手入れ


胡蝶蘭をもらったものの、育て方が分からない…。豪華な胡蝶蘭をもらって喜んだのもつかの間、「育てるのが難しい」とよく言われる胡蝶蘭に、せっかくの花を枯らさずに育てられるのか不安になってしまった経験がある方は、多いですよね。

縁起のいい花として、開店祝いや新築祝いなど、何かのお祝いで贈られることの多い花ですから、せっかくもらったのであれば、できるだけ長く自宅で育てたいもの。

大丈夫!胡蝶蘭は上手に育てれば、年に2回開花し、1度の開花で2か月以上もキレイな花を咲かせ続ける、とっても花持ちのいい花。上手に育てるコツを理解して、キレイな花で余韻に浸りたいですよね。

そこで今回は、胡蝶蘭のお手入れ方法に関する7つのコツをお伝えします。ポイントをおさえたお手入れで上手に育てれば、何年も美しい花を楽しむことができますので、是非長く胡蝶蘭を楽しんでください!

 

胡蝶蘭を贈られたら☆
置き場所や水やり、7つの手入れ

 

胡蝶蘭の置き場所

鉢植えに整然と咲く凛とした姿からは想像しにくいですが、胡蝶蘭は東南アジアを中心とした熱帯~亜熱帯のジャングルに生息する蘭の一種で、ジャングルの中の背の高い樹木の枝や幹に根を張って自生しています。

うっそうと茂る熱帯雨林の中のような、高温多湿直射日光の当たらない場所を好みますが、それでいて、樹木の枝や幹という高所に根を張るため、風通しの良さも必要です。

【 胡蝶蘭の置き場所 】

★ 日本で栽培するのであれば、5~9月下旬は屋外で、それ以外は屋内の15℃以上に温度調整された場所で管理します。

・ 直射日光は葉が焼け枯れる原因となるので、屋内ならレースのカーテン越し、屋外の場合は遮光ネットで日よけするなど、明るい日陰といった環境が適しています。

 

胡蝶蘭の水やり

胡蝶蘭が枯れてしまう原因の多くに、水のやりすぎが挙げられます。胡蝶蘭の根っこは必要最小限の水分しか吸い上げず、そのため多すぎる水分は根腐れの原因となるのです。

【 胡蝶蘭の水やり 】

★ やや乾燥気味になるくらいが適量です。

・ 土やミズゴケが完全に乾き、根本が乾燥してから水を与えるようにするのがポイント!

特に梅雨の時期や冬場は鉢の中も乾きにくくなるため、根腐れがおきやすくなります。この時期は、鉢の状況によっては、2週間近く水やりが不要になる場合もある程ですので、長く水を与えていないから、と余分な水分を与えすぎないように注意してください。

 

葉っぱにも水をやる

胡蝶蘭は根っこから水を吸い上げる力が弱い植物ですが、その代わり、葉っぱからの水分吸収が優れているという特性を持っています。特に葉の裏側から水分を吸収しますので、霧吹きや濡れたティッシュやスポンジなどで葉の両面をなでるようにして、葉が湿る程度に水分を与えるのです!

【 胡蝶蘭の葉っぱへの水やり 】

★ 葉の裏側からの吸収は夜~早朝に行われるので、夕方や朝10時までに、また乾燥の多い時には1日に数回、行うのがおすすめです。

・ 水拭きをすると、葉っぱの埃も取り除けるので、光合成しやすくなったり、虫の繁殖を防ぐことができ、イキイキと元気な胡蝶蘭を育てることができます。

 

ラッピング材は必ず外す

お祝いの花として贈られることの多い胡蝶蘭には、リボンやペーパーで鉢周りに豪華なラッピングが施されていることが多いですが、このラッピングを外さないままにしていると、鉢の中が蒸れて根腐れの原因になってしまいます。

【 胡蝶蘭のラッピング 】

★ 華やかでお祝いらしい雰囲気のあるラッピングで、外すのはもったいない気もしますが、胡蝶蘭を枯らさずに育てるのであれば、ラッピングはできるだけすぐに外すようにしてください。

どうしてもラッピングしたまま使いたいのであれば、鉢底から空気が抜けるように、底の部分のラッピングをカットして、鉢の側面だけが包まれている状態にして、根腐れするのを防ぐ方法もあります。

 

肥料をやりすぎない

胡蝶蘭は肥料をあまり必要としません。特に、開花中に肥料を与えてしまうと花が落ちる原因になるなど、肥料を与えるタイミングを間違えると逆効果になります。

【 胡蝶蘭へ与える肥料 】

★ 胡蝶蘭の肥料は、生育期にあたる春から秋にかけての期間で、花が咲いていない間に与えるようにします。

・ 冬場は胡蝶蘭の株が弱っている期間になるため、この時期に肥料を与えると根腐れを起こします。

また、肥料のやりすぎや濃すぎる肥料も、根腐れやむだな成長の原因となるので、注意が必要です。

 

支柱を効果的に使う

贈り物の胡蝶蘭には、必ず支柱が立っていますね。花の重みに対して茎の細い胡蝶蘭は、支柱がないと、自由に色んな方向を向いて枝垂れしてしまうのです。

【 胡蝶蘭の支柱 】

★ 自然に咲く姿をそのまま楽しむ場合は、支柱がなくても問題ありません。

・ けれども、もし見栄えをよくするためにご自分で支柱を立てるのあれば、茎が伸びてきてある程度の長さになったら、茎や根を傷付けないようにしながら支柱を立てます。

また、花が咲き終わったあとは、花茎を切る際に支柱も外すようにしますが、その時に根っこが絡んで抜けにくい場合は、無理に抜くと株を傷付けますので根元から切断すると良いですよ。

 

花が咲き終わった後の手入れ

胡蝶蘭の花の一般的な開花時期は4~6月で、この期間は次々と花が咲き続けます。そして、胡蝶蘭が咲き終わったら、枯れた花を摘み取るとより長持ちするのです!枯れた花は手で簡単に摘み取れます。1本の花茎の全ての花を摘み取った後のお手入れは2種類あります。

【 胡蝶蘭の花後 】

★ 1つは、咲き終わった花茎からまたすぐに花を咲かせる方法で、その場合は、2~3節目あたりで花茎を切り落とします。

・ そうすると、そのすぐ下あたりの節目から花芽が出やすくなりますが、この方法は株が弱くなってしまいます。

翌年以降も長く株を楽しむためには、もう1つの、咲き終わった花茎を根本からできるだけ短く切り落とす方がおすすめです。

 

いかがでしたでしょうか。華やかで豪華な見た目で、縁起のいい花として、お祝いで贈られることの多い胡蝶蘭。

高級なお花ですし自分で購入する機会より、贈り物として貰うことの方が多いかもしれませんが、いざ頂いても、育て方を知らなければ、間違った育て方ですぐに枯れてしまい、とっても残念な気持ちになってしまいます。

せっかくのお祝いの贈り物ですから、できるだけ長く楽しんで、お花も送った人の気持ちも大切にしたいもの。

胡蝶蘭の育て方は、ちょっとした手間とコツが必要ですし、植物としても繊細なので、難しいと思う方も少なくはありませんが、丁寧に育てた胡蝶蘭が毎年花を咲かせれば、喜びもひとしおです。

胡蝶蘭のお手入れのコツを知って、優美な花を、是非長く楽しんでください!

 

まとめ

贈られた胡蝶蘭の手入れのコツ

・胡蝶蘭は温度が15℃以上になる明るい日陰に置く
・根腐れを防ぐため、水やりは鉢が乾いてから
・葉っぱから水分を与え、同時に埃をとり虫の繁殖を防ぐ
・鉢のラッピングは外して育てる
・肥料のやりすぎは逆効果になるので注意
・支柱を立てたり抜く際は傷が付かないように
・枯れた花をつんで、長く楽しむ


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