人気のベランダ菜園を覚えれば、広い庭が無いマンション住まいなどでも、楽しめますよね。インスタグラムやフェイスブックなどでも、愛好者が投稿したベランダ菜園に育つ鮮やかなグリーンの写真がよく見られます。
プチトマトやきゅうり、ミントやバジルなど、毎朝自宅で採れたてのハーブや野菜が食べられるなんて憧れ!ただ、やってみたいと思っても、初めてではわからないことばかりで、難しそうに感じるものです。
「何を用意したらいい?」「育てる野菜の選び方は?」「手入れの仕方はどうすればいいの?」などなど…。いざ具体的に始めてみると、何からどう進めたら良いのか、迷うことが多いですよね。
そこで今回は、「これからベランダ菜園を始めてみよう!」という、初心者さんが知りたいこと、初めてでも挫折しないで続けられる、ベランダ菜園の準備とコツを詳しくお伝えします。
ベランダ菜園事始め。
初めてさんが挫折しない7つのコツ
始める時期
育てる野菜に適した時期から始めるのがベランダ菜園成功の第一のコツです。
【 ベランダ菜園:始めやすい時期 】
★ 初心者におすすめなのは春。
・ 春先は植物の生育が良く、野菜やハーブの苗もたくさん売り出されているので、多くの種類から育てやすいものを選ぶことが出来ます。
育てやすい作物を選ぶ
まずは、ベランダ菜園で育てたい作物を選びますが、実がたくさん付くものや、短い期間で育つ葉野菜など、毎日の収穫を楽しみながら育てられるものを選ぶと楽しく続けられます。
【 ベランダ菜園:始めやすい作物 】
★ おすすめなのは、リーフレタスやラディッシュ、プチトマト、インゲン、きゅうりなどで、初心者には種から育てるよりも、苗からのほうが育てやすく失敗がありません。
苗を購入するときに良いものを選んでおけば、より失敗が少なくて安心!野菜それぞれに選ぶポイントやコツはありますが、基本的には茎がしっかりしていて太く、葉もイキイキしている良い苗を選んでおけば、間違えありません。
作物に適した土を準備
野菜にはそれぞれ適した土や肥料があり、自分で配合することもできますが、初心者にはちょっとハードルが高く感じられますよね…。確かに、ここで躊躇したり難しいイメージを持つ初心者さんは多いのです。
【 ベランダ菜園:土の準備 】
★ そこで「野菜用の土」「野菜用の培養土」など、初心者でもそのまま簡単に使える土がおすすめ!
・ ホームセンターなどで苗と一緒に購入できるので、どの野菜に適しているか説明書きを確認したり、お店の人に尋ねてから合ったものを選ぶことができちゃいます!
プランター選び
野菜は花よりも多くの栄養が必要なので、土も多いほうが根が張りやすく良く育つ、と言うのが「ベランダ菜園」を成功させる心得!
【 ベランダ菜園:プランター選び 】
★ そのためベランダ菜園に使うプランターは、深さがあるものがおすすめなのです。
・ ちなみに、プランターの材質にもプラスティックや木製、陶器製などいろいろな種類がありますが、ベランダの状態や生活に合わせて、楽しく自由に選んでください!
ベランダを掃除する際など移動する可能性があるなら、軽くて運びやすいプラスティック製が便利ですが、一方で吸湿性のある木製プランターは根腐れしにくい魅力もあります。
また、陶器製の重いプランターは、風などにあおられて飛ぶようなこともなく安定性が良いのが特徴!水はけ用のすのこが無いプランターには、土を入れる前に鉢底石を入れておきます。
日当たりと風通しが大事
野菜が丈夫に育つには十分な光合成が必要です。そのため、ベランダの中でも日当たりが良い場所を選びます。
【 ベランダ菜園:置き場所 】
★ 手すりなど設置物の陰になっていないかどうかも注意して、プランターを設置しますが、日当たりと同様に風通しも重要。
・ 風通しが悪いと病気や害虫の発生にもつながるので、プランターや物を置きすぎて、ベランダの風の通りを遮らないようにしてください。
また、いくつものプランターを置いてベランダ菜園をする場合は、かなりの重量になるのでベランダの耐荷重も確認しておくと安心です!
害虫対策を押える
ベランダ菜園は高さのある場所で行うので、露地栽培よりも害虫の被害は少ないものですが、それでも葉野菜などには虫が付きやすいので対策は不可欠です。
【 ベランダ菜園:害虫対策 】
★ 虫よけの木酢液や、除虫効果のあるハーブを植えるなどの方法がありますが、いちばん効果があるのはまず虫の侵入を防ぐこと。
・ プランターを覆う虫よけネットを使うのが手軽でかんたんです。ネットは陽射しや風通しを遮らないようなものを選べば、バッチリ!
ベランダ菜園での、手入れのコツ
環境を整えたら、あとは毎日のお手入れだけ!肥料は与えすぎても育ちが良くなるわけではなく、水分の吸収を妨げて、かえって枯れてしまうこともあるので注意してください。
【 ベランダ菜園:手入れのコツ 】
★ さらに野菜の種類によって、与える肥料の量や時期も違うので、苗の購入時に確認しながら選ぶと間違えありません。
・ 水もやりすぎると根腐れを起こすので、土の様子を見て表面が乾いてきてから与えるようにすれば、元気に育ってくれます。
さらに夏の暑い時間の水やりは根を弱らせることも…。午前中の涼しいうちに水やりをしてください。鉢の底についている受け皿は、ベランダ菜園には特に無くても構いません。
置く場合にはボウフラなど虫の発生につながるので、水はこまめに捨てて溜めないことも忘れずに!
いかがでしたでしょうか、「初めてベランダ菜園をやってみよう!」という方々へ向けて、始めるまでの準備や大事なコツについてお伝えしました。採れたての野菜は、やはり味や香りもスーパーのものと違う点も、楽しみどころ!
野菜嫌いのお子さんが、毎日野菜が育つ様子を見ていて自分で収穫できると、それをきっかけに野菜を良く食べるようになった、なんて体験談もあります。土に触れる機会の少ないお子さんの食育としても、ベランダ菜園はとても良い体験になるのではないでしょうか。
また何より、自分で作る野菜は安全で、安心してたべられるのもうれしいメリット!プランターひとつから始めて、慣れてきたら種類も数も増やしていくようにすると、無理なく続けられるベランダ菜園。
本記事を参考にしながら、ぜひ気軽に気に入った苗のひとつから始めてみましょう!
まとめ
ベランダ菜園を始めるポイント
・始めるなら春の苗植えが初心者向け
・育てやすい苗を選ぶ
・プランターは深さが大事
・日当たりと風通しの良い場所で
・虫よけにはネットを活用
・水と肥料はあげすぎ注意