やはり難しい?蘭の育て方とよくある7つの失敗例

 

蘭はとても華やかな花で、愛好家が多い花ですね。一口に蘭と言っても種類がいろいろあり、カトレアやデンファレ、シンビジウム、胡蝶蘭。どれも優雅で、上手に育てることができれば、近くできれいな花を咲かせてくれます。

でもやはり、蘭を育てるのは難しいですね。たとえば、胡蝶蘭は植え替えすることで、翌年も咲いてくれます。デンファレはハワイやタイが原産国で冬を越すことが非常に難しいと言われています。種類によっても住んでいる地域のよっても育て方が少しずつ違ってきます。

そこで今日は、今まで蘭を育ててきた人たちがしてしまった失敗例を見ながら、難しいと言われる蘭の育て方を少し勉強していきたいと思います。

 

先人の失敗を参考にして、すこしでも蘭を育てる方法を知っていただけると幸いです。

 

やはり難しい?
蘭の育て方とよくある7つの失敗例

 

置き場所の失敗例

デンファレはオーストラリア北西部からニューギニアにかけて原種が自生していて、ハワイやタイ、マレーシアなどの熱帯地域で栽培が盛んです。

熱帯地域の花ということは、冬の寒さは非常に苦手です。デンファレの出荷も晩春から初秋までの時期に集中しています。というのも、冬に出荷しても寒さで傷んでしまうことが多いから。

そんなデンファレを気温の低い時期に戸外に置いてはいけません。11月から3月にかけては、最低温度15℃以上を保てる室内の窓辺や温室に置きましょう。

 

日当たりの失敗例

寒さに弱いからといって、直射日光に当てると葉焼けが起こり、株自体が弱まってしまいます。かといって、室内の日の当たらいところに置くのも枯れる原因になります。開花しなくなることもあるので注意が必要です。

蘭は熱帯や亜熱帯の木陰に生息するものが多いため、室内に置くならカーテン越しの日差しが最適。

春になって戸外に出すときは、遮光するガーデニング用のカーテンを張るか、ベランダの洗濯物の影に置くことをお勧めします。季節によって置き場所を変えるのがポイントです。

 

水の与え方の失敗例

植物の枯れる原因のほとんどは水の与え方が間違っていることが挙げられます。蘭は基本的に過度な湿気を嫌う植物です。そのため、鉢植えの中に水ゴケなど植え込み材料を一緒に埋めていることが多いようです。

水ゴケがある場合、中心部分が完全に乾いたのを確認してから水やりをしましょう。絶えず水がある状態だと根腐れの原因になります。

特に気温の低い時期は成長が止まるため、水やりも控えめにします。水受け皿に水を溜めたままにすると、根腐れを起こすので水やりをするたびに捨ててください。

 

肥料の与え方の失敗例

肥料は多くても少なくてもいけません。また、種類によっては与える時期も違っています。基本的には、春、新芽が出てから花が咲いている間は2か月に1回程度の間隔で、表面の土の上にぱらぱらとまきます。そのとき、根に付かないように注意します。

ただ、蘭の中でもシンビジウムは肥料食いと呼ばれるほど肥料を好みます。夏の間は頻繁に肥料を与えてください。逆に胡蝶蘭はほとんど肥料を必要としません。それぞれの花の特徴を知って、定量の肥料を与えるのが大切ですね。

 

病害虫の失敗例

春の新芽が顔を出す頃から、ナメクジやハダニ類が発生します。虫は葉っぱの後ろに付いていることが多く、見つけた時には、増殖していることが多いため、水やりを行う時に一緒に葉っぱの裏も見ておくと安心です。

万が一、虫を見つけたときは、虫の種類によって対策を変えます。まずナメクジは夜活動するので、殺虫剤を夕方株元に配置しておきます。カイガラムシの場合は叩き落として他の鉢から離して風通しを良くします。どの虫でも早め早めに対処するのが肝心です。

 

植え替えの失敗例

植え替えの失敗のほとんどは、植え替えが必要なことを知らなかったため、鉢の中で根が育ちきってしまって根が腐ってしまう例です。

カトレアの場合、水はけをよくするため、植え込み材自体に水ゴケなど腐りやすい素材を使う場合があります。水ゴケはどれだけ管理をしていても、2年から3年くらいで腐ってしまうものなので、苗が小さくても植え替えが必要です。

植え替えの時期は苗が元気のある4月から6月が最適です。新しい鉢に植え替えると苗も大きく育ち、前の年より大きな花を咲かせてくれるでしょう。

 

鉢が小さい場合の失敗例

1年目の苗でも植え替えが必要な場合があります。それは、栽培するときの絶対条件である、鉢内に新芽が十分に成長できるだけの余裕スペースが足りないときです。肥料との相性が良いなどの条件が重なり、鉢の大きさに対して苗が大きくなりすぎることがたまにあります。

理想は、2~3年に1度は植え替えですが、新しい植え込み材料のなかに新根が入りにくいようなら、早目の植え替えを検討してください。植え替えせずに放置すると、新芽の成長が悪くなり、開花できない場合もあります。

 

いかがでしたでしょうか。

洋らんは種類がたくさんありそれぞれ少しずつ栽培の仕方も異なります。温暖な地域の花なので、温度管理が一番重要になります。

その次に光。直射日光も苦手で、日陰でも育たないため、季節によって置き場所を変える必要があります。

それから、水分。これも適度な水分量が失敗しない秘訣です。水と光と温度。

それぞれの種類の花の特徴をしっかりつかんで、栽培していってくださいね。

 

まとめ

やはり難しい?蘭の育て方とよくある7つの失敗例

 

・置き場所の失敗例
・日当たりの失敗例
・水の与え方の失敗例
・肥料の与え方の失敗例
・病害虫の失敗例
・植え替えの失敗例
・鉢が小さい場合の失敗例


連記事