桜は日本の国花で、日本人が最も愛する、尊ぶ花と言っても差支えないでしょう。 日本人にとって春の花の中でも特別な存在となっている桜は関東以西の平地では新年度が始まる3月~4月に開花することから、人生の転機を彩る花にもなっています。
桜の霊、木花開耶姫(このはなさくやひめ)の転化と言われています。さくらの「さ」は「山神(さがみ)」で穀霊の意味、クラは神の憑りつく所のクラ(座)で、桜は穀霊の憑りつく神座の意という説もあります。また、さくらは田んぼの神ともされているようです。「咲く」に複数を意味する「等」を加えたものとする説もあります。
そんなに愛されていて諸説もある桜。桜の花言葉には子供の成長を見守る男性になる秘訣が多く隠されているようです。それでは紐解いてみましょう。
桜の花言葉を知って、
子供の成長を見守る男性になる秘訣
子供はあなたです
染井吉野には純潔という花言葉があります。現代の観賞用の代表種です。子供の成長に不安が生じた時、満開の染井吉野を思い出してみましょう、江戸末期から明治初期に、江戸の染井村の造園師が育成した染井吉野はすべて同じ種です。
花の後にタネができず、挿し木やひこばえ(株元から芽吹く小枝)を利用して増やすのです。子供も同じようなもの、あなたの一部なのです、だから大丈夫です。染井吉野の名所は皇居東御苑。スポーツや飲酒が禁止されているため、純粋にお花見を楽しめるでしょう。
ごまかしを見逃してあげましょう
枝垂桜は優美やごまかしの花言葉があります。枝がやわらかく枝垂れる桜の総称です。エドヒガンの系統が多く、品種もさまざまです。中でもヤエベニシダレやベニシダレなどが有名です。平安の昔から庭木として植えられていました。
染井吉野に比べ、長寿の木が各地にあり、「名木」「天然記念物」などに指定されています。子育てには時に子供のごまかしも優美に構えて流さなくてはならない時も来ます。枝垂桜に今の自分を重ねてみましょう。
質のよい教育を授けてあげましょう
八重桜 には豊かな教養・善良な教育の花言葉があります。父親不在と言われますが、八重桜の花言葉に学びましょう。豊かな教養・善良な教育は子育てには不可欠です。多くの品種がありますが、とりわけよく見る品種としてはカンザンやフゲンゾウ、ヤエベニシダレなどがあります。
野生のヤマザクラに対して、人里に咲くサクラということからサトザクラ(里桜)とも呼ばれます。開花時期は多くの品種でソメイヨシノに比べて開花期が1~2週間ほど遅いという特徴があります。
微笑みを絶やさずにいましょう
山桜はあなたに微笑むという花言葉を持ちます。日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれています。サクラの仲間では寿命が長く大木になります。
山桜 霞の間より ほのかにも 見てし人こそ 恋しかりけれ、これは山桜が霞の間からわずかに覗いた時のように、ほのかに見たあなたのことを恋しく思っています、という意味で、垣間見た女性への気持ちです。そのような愛しい人を見るような気持ちで子供にも微笑んであげてくださいね。
花咲く樹齢まで見守りましょう
河津桜の花言葉は想いを託します。河津桜は静岡県賀茂郡河津町に原木がある、早咲きの桜です。花が大きく桃色・淡紅色で染井吉野よりも色が桃色が濃く、早咲きのオオシマザクラとヒカンザクラの自然交配種とされています。
満開を長く維持できる特徴があり、例年1月下旬頃から約一カ月に渡って咲き続け、一足早い春を演出します。河津桜は花付きと樹勢の周期が人の一生にもたとえられます。木の寿命およそ80年、花付きが良いのは樹齢15年~50年の間と言われています。花咲く樹齢になるまでその思いを託して子育てしましょう。
善い行いを心がけましょう
寒緋桜の花言葉は善行です。濃緋紅色で一重の花を咲かせます。各種の桜にさきがけて開花し、1月下旬頃に全国で最も早く花見ができる沖縄での花見の花はこの寒緋桜です。
寒緋桜の剪定は切った枝の切り口をそのままにしていると、切り口から雨水や細菌が入り込み易くなり桜が枯れる原因になるため必ず切り口に癒合剤を塗って保護します。悪いことをしたら時には叱ることもあるでしょう。
その時には癒合剤のようにしっかりそのあとに保護してあげましょう。しかし、緋寒桜のように親が善行していたらその背中を見ているので安心して見守っていても良いでしょう。
運命を拓く強さを育てましょう
桜草を番外編でお届けします、桜草の花言葉は青春のはじまりと悲しみ、それから運命を拓くで、子供の成長を見守るにふさわしい花言葉を持つからです。ギリシャ神話では、青年パラリソスが許婚を失った悲しみにやつれ死に、桜草に変身したと語られます。
苦しいことを知って輝く大人への季節。子育てでも子供が辛いときにも見守ることが大事なこともあります、見守ることで悲しみに出遭ってもその手で運命を拓く強さを自ずから育てることでしょう。
アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが子供のとき、庭においてあった斧をふりまわして遊んでいるうちに、誤って父が大切にしていた桜の木を切ってしまいました。そして、彼が正直に告白をすると、かえって褒められたという、ワシントンの斧の逸話はあまりにも有名です。
これは「嘘をついてはいけない」という教訓にしばしば使われます。子育てでも、嘘はいけません。嘘をつかず善い行いをして、見守り続ければ、きっと子供が大人になった時に桜のように艶やかに咲き誇ることでしょう。
このように子育てをする親にとって、桜の花言葉はその背中を支えながら、道を示してくれています。毎年桜の花が咲く頃に、そして卒業式などの子供の門出と共に、桜を眺めながら自分自身の子育てを振り返るのも、よいですね。
まとめ
桜の花言葉を知って、子供の成長を見守る男性になる秘訣
・子供はあなたです
・ごまかしを見逃してあげましょう
・質のよい教育を授けてあげましょう
・微笑みを絶やさずにいましょう
・花咲く樹齢まで見守りましょう
・善い行いを心がけましょう
・運命を拓く強さを育てましょう