四季の花を飾って楽しむ☆それぞれの季節を代表する花々


四季の花を楽しみ愛でる習慣は、春夏秋冬があり、季節に見ごろを迎える日本独自の文化ですね。桜を見る春のお花見、色づいた紅葉を楽しむ秋の観楓会などは、四季がはっきりしている日本ならではの習慣で、外国ではあまり聞かれないもの。

季節で移り変わる風景や、四季の花の美しさを感じ取る、日本人らしい繊細さの表れなのかもしれません。

子どもの日や桃の節句、お月見、お正月など、季節の草花を飾って祝う行事も、日本にはたくさんありますから、そんな時に意識して四季の花を飾るだけでも、毎日の暮らしはちょっと豊かで楽しいものになりますよね。

そこで今回は、ぜひお部屋に飾って楽しみたい、それぞれの季節を代表する四季の花について、アレンジのヒントなどと共に詳しくお伝えします。

 

四季の花を飾って楽しむ☆
それぞれの季節を代表する花々

 

アレンジメントで楽しむ春の花

四季の花の中で、いちばん種類が多い春の花。なかでも一斉に咲き誇る桜の花は、春の花の代表格。一輪ずつは小さく控えめな印象の花ですが、アレンジメントによって一枝でも映えるのです。

【 四季の花☆桜のアレンジメント 】

★ 花が付いた桜の枝を、同じく春の花である淡い色のチューリップやフリージア、スイートピーなどと組み合わせ!

・ 柔らかい色合いながら華やかなアレンジメントが楽しめます。

また、ひな祭りの桃の花は、黄色い菜の花や真っ白なユキヤナギの花穂と合わせて飾ると、可憐で春らしさいっぱいのアレンジに。

 

アレンジメントで楽しむ夏の花

育った土壌によって赤紫色、紫色、鮮やかなブルーなど色が変化するアジサイは、四季の花の中でも初夏を彩る代表的な花!

【 四季の花☆紫陽花のアレンジメント 】

★ ボリュームがある花なので、ひと枝を切って活けるだけでも素敵です。

・ 同系色のブルーサルビアやキキョウ、白いカラーなどと合わせて豪華なアレンジメントでも良く映えます。

そして、やはり真夏の花といえば、ひまわり。キンギョソウやダリアなどの赤やオレンジの花に、グリーンの葉も入れると、夏っぽく元気なアレンジが完成!ガラスの大き目の花器に活けると夏らしく涼し気です。

 

アレンジメントで楽しむ秋の花

秋の花は、春や夏と比べてシックなものが多いもの。お月見には、秋に見ごろを迎える菊や萩の花ススキと一緒にあしらって、和風のアレンジメントを。その他、秋らしい暖かい色中心にまとめたリビングに飾るなら、コスモスの花はいかがでしょうか。

【 四季の花☆コスモス 】

★ ピンクや白のコスモスの他、黄色い花のキバナコスモス、黒みがかったシックな赤紫色のチョコレートコスモスなど、バリエーションに富んだ色で、お部屋に合わせて楽しめます。

中でもチョコレートコスモスは、その名の通り甘いチョコレートの香りがするという品種。香りでも楽しめる秋の花です。

 

アレンジメントで楽しむ冬の花

四季の花の中では、冬はどうしても種類が少なくなりますが、クリスマスやお正月などイベントや来客が多く、花を飾る機会も増える冬に出回るのは、なかなか豪華なお花が多いのが特徴です。

【 四季の花☆冬におすすめの花々 】

★ 例えば、黄色い蝶のような花がたくさん咲くオンシジウムや、お祝いに贈られることが多い胡蝶蘭やシンビジウムは、アレンジメントに加えるだけでエレガントで豪華な印象に!

クリスマスに欠かせないポインセチアはひと鉢あるだけでクリスマス気分を盛り上げてくれます。新年に飾るなら、梅の花枝や松などを使った和風のアレンジに、八重咲のサザンカを添えると、パッと華やかな彩りに。

 

室内で楽しむ季節の鉢植え

切り花を使ったアレンジメントの他に、鉢植えを飾ってもお部屋で四季の花を楽しむことが出来ます。

★ 春におすすめなのは、ヒヤシンス。

・ 鉢植えの他に水栽培もできるヒヤシンスは、ブルーやピンク、紫など、どれも柔らかいパステルカラー。甘くさわやかな香りも春のお部屋にぴったりです。

★ 夏のおすすめはハイビスカス。

・ 開花の適温は15~25度なので、日本の夏では暑い屋外よりも室内のほうが開花しやすいかも。

また、通年楽しめるビオラやパンジーは秋に植え付けると、花の咲いた状態で生長がゆっくりになるので、冬の間も花を咲かせ続け長く楽しめます。

★ 冬には丈夫で育てやすいプリムラを。

・ カラフルで可愛らしい花は冬の室内を明るくしてくれますよ!

 

ドライフラワーに向く四季の花

四季の花をドライフラワーにするのも、花を楽しむ一つの方法。あまり薄い花弁のものよりも、花びらが厚めの花がドライフラワー向き。また、色が深紅の花は乾燥すると黒くなってしまうので向いていません。

【 四季の花☆ドライフラワーを楽しむ 】

★ 千日紅やラベンダー、カスミソウ、アジサイ、アザミ、ローズゼラニウムなどが向いていて、手軽な作り方は束ねて逆さに吊るしておく方法があります。

・ コツは花が枯れる前、まだきれいに咲いているうちに乾かすこと!

色をよりきれいに出すにはシリカゲル(乾燥材)に花全体を埋めて乾燥させる、という作り方も、おすすめです。

 

四季の花をポプリにして飾る

ドライフラワーとして花をまるごと乾かして飾る他に、ビン入りのポプリを作って飾るのも素敵!

【 四季の花☆ポプリで楽しむ 】

★ ドライフラワーにした花々にバラの花びらを乾燥させたものなどを透明なビンに色よく入れる!

・ その後、好みのドライハーブやエッセンシャルオイルを加えて、好みの色や香りのポプリを作ります。

季節をイメージして花の色調を合わせて作り、「四季の花のポプリ」として並べて飾るなんていかがでしょうか。その日の気分に合わせて香りも楽しめます。

 

四季それぞれの季節を代表する花々と、その飾り方のアイディアをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

栽培や品種改良の技術も進んで通年楽しめる花もたくさんありますが、そうした花に季節を感じるお花を合わせて飾ることで、雰囲気も変わりいろんなシーンで楽しめそうですね。

花を見て心が和んだ、という経験は誰でもきっと心当たりがある通り、花のある生活は心を豊かにしてくれますし、疲れたときや何となく気持ちが晴れないという時に、花は癒しを与えてくれます。

四季折々、季節や行事にふさわしい花を飾ることで、何となく続く同じ日常も、メリハリの付いたものに変わって行くはず。今回お伝えした四季の花を参考に、花と一緒の毎日をぜひ始めてみてください!

まとめ

飾りたい四季の花と、楽しみ方

・春のアレンジには桜や桃やチューリップ
・夏のアレンジにはアジサイ、ひまわり
・秋には菊や萩で和風アレンジ
・冬のアレンジは豪華にランを使って
・春はヒヤシンス、冬はプリムラ。鉢花で四季を楽しむ
・ドライフラワーにして一年中楽しむ
・ポプリにして香りまで一年中楽しむ


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