セージの美味しい活用法☆プランター栽培とおすすめの使い方

新鮮なセージのイメージ
家庭での料理によく使われているハーブと言えば、バジルやパセリ、ローリエ等が定番ですが、セージと言う名前のハーブも料理によく使われているハーブの一つです。ソーセージの由来でもあるセージはお肉の臭みを消してくれる効果や薄荷のような爽やかな香りで料理をさっぱりとした仕上がりにしてくれる効果があります。

セージは防腐効果や抗酸化作用に優れ風邪や感染症対策も出来る健康維持に役立つハーブです。ハーブに詳しくないと聞き慣れない名前のハーブを料理に使うのをためらってしまいますが、セージはキッチンハーブを使い慣れていない人でも使いやすいのでセージを栽培して、色々な料理に活用して下さい。

セージはプランターでも栽培が出来るハーブですから、プランターが置けるスペースがあれば誰でも栽培が可能です。そこで今回はセージの美味しい活用法、プランター栽培とおすすめの使い方についてお伝えします。

料理に使える品種を選ぼう

セージを料理に使う為に家庭で栽培するなら、まず苗を購入する時にセージの品種に注意をして下さい。セージの品種は多くコモンセージやクラリセージ、チェリーセージやパイナップルセージなどがあります。

一般的に料理に使われる食用のセージはコモンセージで、薄荷のような香りがするものです。また、パイナップルのような香りがするパイナップルセージも料理に使えるセージで、鶏肉やサラダに使うとパイナップルの甘い香りとセージの爽やかさを楽しめます。どちらも育てやすいハーブなので好みで選ぶと良いでしょう。

 

セージを植え付ける時の注意

品種選びの次の栽培前の注意点は、セージを栽培するなら基本的に混植しない事。セージは根が良く張る植物で他の植物と同じやプランターに植えた場合他の植物の生育を阻害してしまう可能性があるからです。

ただ、セージの周りには害虫が余り寄り付かないので他の植物を害虫から守ってくれるメリットもあります。家庭菜園で既に他の野菜やハーブを植えていて、セージを害虫対策としても使いたいなら害虫が付きやすい植物の側にセージを植えたプランターを置いたり、どうしても寄せ植えにしたい場合はセージの根の管理がしやすいように別のポットに植えたセージを植えたいプランターにポットごと植えるようにしましょう。

セージは香りが強く少量で十分に臭み消しや香り付けの効果を発揮するハーブなので、ただ料理に使う為に栽培するなら1株で十分。収穫してもすぐに育ちますから、プランターは幅30cm以上のものを使いますが、2株植えたいなら幅60cmのプランターを用意して下さい。

 

香りの良いセージを育てよう

コモンセージもパイナップルセージも丈夫で育てやすいのですが、香りの良いセージにするには栽培環境にも気を配って下さい。水はけが良い土に植え付け、風通しと日当たりが良い場所で育てます。水の与え過ぎは病気や根腐れを引き起こすので土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。

セージは乾燥には強い植物ですから、多少乾き気味になってしまってもすぐに枯れる心配はありません。しかし、根が良く張っていると気温が高い夏場は乾き気味を通り越して水切れしてしまいやすいので気をつけて。

セージは収穫以外は基本的にお手入れが楽な植物で、肥料がなくても十分良く育ち香りの良い葉を付けてくれます。ただ、プランター栽培の場合は春と秋に緩効性化成肥料を与えます。夏や冬はセージが弱る季節ですから、肥料は与えません。

セージは乾燥には強いものの、高温や多湿には弱いので真夏は直射日光に当たらないよう置き場所を移動したり日除けを施し、梅雨後や葉が混み合ってきた時は風通しが良くなるよう剪定が必要です。多湿で弱ると株元から葉が黒ずんできますから、黒っぽく変色した葉を見付けた時は水やりの頻度や葉が混み合っていないか見直します。

 

セージの収穫と保存方法

セージの収穫量を増やす為にもセージがしっかり根付いて草丈もある程度伸びたら芽先を摘み取って摘芯を行います。草丈が30cmぐらいになれば収穫しても良いので、葉が固くなってしまう前に収穫しましょう。株元から15cm程の高さ程度残しておけば、また葉が育って何度でも収穫出来ます。

セージがたくさん収穫できたらフレッシュで使い切れない分は乾燥させてドライハーブにするのがおすすめ。作る料理にもよるものの、臭み消しなどの下拵えやスパイスとして使うならドライハーブの方が生の葉を刻んで使うより便利で、使用量も少量で済みます。

セージをドライハーブにするなら、摘んだセージをよく洗って水気を拭き取った後、耐熱皿の上にキッチンペーパーやふきんを敷いてからセージの葉を重ならないように並べて電子レンジに入れ、500wで2分程度様子を見ながら加熱します。

加熱したセージの葉を裏返した後500wで1分加熱すれば出来上がりですが、まだ水分が残っているようであれば10秒ずつ加熱してしっかり水分を飛ばして下さい。出来上がったドライセージは手で揉むと簡単に砕けるので、使いやすい細かさになるよう砕いてから煮沸消毒した瓶に乾燥剤と一緒に入れて蓋を閉め、冷暗所で保存しましょう。

 

セージのおすすめ活用法

摘んだばかりのセージはハーブティーに出来ます。ハーブティーは摘んだセージをポットに入れ、お湯を注ぐだけで出来る最も手軽なセージの楽しみ方です。セージには抗菌作用や抗酸化作用がある為風邪予防と老化防止の効果が得られますし、口内炎や胃腸の不調にも良く効きます。

ドライハーブを使えば簡単に料理の仕上がりをワンランクアップ出来ます。お肉の下拵えの時に揉み込んで臭み消しに使うのはもちろん、ハンバーグのタネを作る時に少量混ぜ込んだり、ベーコンやソーセージを使った炒めものを作る時、仕上げに一振りすると風味がぐっと良くなります。

野菜をたっぷり入れたコンソメスープに少量浮かべるのもおすすめの使い方です。他にはバターやオリーブオイル、お酢にドライセージを混ぜて置いておくとセージの香りが移って料理の時に簡単に風味付けが出来る調味料として役立ちますよ。

 

さて、セージはお肉料理はもちろんコンソメ系のスープや乳製品との相性も良くパセリやバジルなどの定番のキッチンハーブに負けないぐらい使い道のあるハーブで、少量でしっかり香り付け出来るのでコストパフォーマンスも良い点も魅力的。

風味付けのハーブを使うのは失敗しそうで怖いと言う人や今まで飾り付け程度にしかハーブを使った事がない人でも使いやすいハーブなので是非家庭で育てて新鮮で香りの良いセージを使ってみて下さい。セージは植物の栽培が初めての人でも育てやすい手間のかからないハーブです。

夏場は暑さで元気がなくなりますが、直射日光の当たらない場所に置いてきちんと水やりをしていれば余程の猛暑でない限り神経質にならなくても夏越し出来ますから、まずは食用に出来る品種の苗を一株選んで栽培し、収穫まで育てましょう。


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