春の花の開花、彩りの少ない冬には一層待ち焦がれてしまいます。現に、まだ寒いうちから明るい色の花が咲いているのを見ると、誰もが元気を貰えたり、温かい気持ちになります。この春の花々をコンテナに植えて、玄関に飾ってみてはいかがでしょうか。
コンテナを使って春の花を寄せ植えをすれば、小さなスペースでも十分目を楽しませてくれます。家族だけでなく家を訪ねてくるお客さんに対しても、春の花の「ウエルカムフラワー」の役目を果たしてくれるのです。
ところで寄せ植えは、好きな春の花をただ組み合わせればいいというものではありません。特に玄関は家の入口であり、必ず人の目に留まる場所ですから「見せ方」に気を配る必要があります。
ここではコンテナの寄せ植えの豆知識と、おすすめの春の花々について解説します。本記事を参考に玄関に春の花のコンテナのウエルカムフラワーに挑戦してください!
春の花で玄関を飾る☆
人気コンテナの7つの寄せ植え
同じ種類の春の花でまとめた寄せ植え
春の花の寄せ植えと言うと「花の組み合わせが難しそう…」と思う人が多いです。そんな時は、同じ種類の「色違い」を集めて植えてみてはいかがでしょうか?これなら、お手入れが簡単になるので一気にハードルが下がる気がしませんか?
春の花には同じ種類で、たくさんの花色をもつ植物がいろいろとあるので、これらを使って春らしい寄せ植えを演出してみます。
【 春の花の寄せ植え:同じ種類で 】
★ ビオラやパンジーの寄せ植えはいかがでしょうか。
・ ビオラは小~中輪、パンジーは中~大輪と花の大きさに違いがありますが、どちらも花色が豊富です。
・ オレンジや黄色系でまとめて「明るく暖かい春の雰囲気」を出したり…。
・ 紫やピンク、チョコレート色などでちょっと「アンティークな雰囲気」を演出しても!
ビオラやパンジーはとても育てやすく、春はもちろん、晩秋~初夏まで元気に咲いてくれるのも嬉しいところです。コンテナの形や素材も寄せ植えに合うようにすれば、ますます楽しいものになります。
香りのある春の花を使った寄せ植え
冒頭でも述べましたが、玄関の寄せ植えは「ウエルカムフラワー」の役目も果たしてくれます。見た目が美しいのはもちろんですが、香りのある春の花を使ってみても素敵です。
春の花で香りのよいものと言えば、沈丁花や梅などを思う浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、寄せ植えにおすすめしたいのはヒヤシンスです。少しグリーン調の爽やかな香りなので、どのような方にも好まれます。
【 春の花ヒヤシンスの寄せ植え 】
★ ヒヤシンスは2~4月にかけて花を咲かせます。
・ 20~30センチにまっすぐ伸びるので「ローボウルタイプ(コンテナの口径に比べて高さがその半分以下のもの)」のコンテナに植え付けて、手前に葉が銀色で美しいシロタエギク(ダスティミラー)を下草として植えてみてはいかがでしょうか。
大人っぽくナチュラルな雰囲気の寄せ植えになります。
ボリュームのある春の花の寄せ植え
【 おまんじゅう型とは 】
★ 植物はその種類によってさまざまな形に生長します。
・ こんもりとドーム型に茂るタイプの植物は「おまんじゅう型」とも言われ、寄せ植えの主役にも脇役にもなります。
これらの花々をとり合わせてみると、形の美しい寄せ植えが出来上がります。春の花でこのような形になるものは、前の項目でも取り上げたビオラやパンジーがありますが、その他にもいくつかのおすすめがあります。
【 おまんじゅう型を実現する春の花 】
・ デージー
・ クリサンセマム
・ ノースポール
・ プリムラなどがあります。
これらはいかにも春を感じさせるかわいい春の花々です。色合いを上手に合わせれば、小さなスペースでも素敵な世界が広がります。
春の花をアクセントにした寄せ植え
【 背比べ型の植物とは 】
★ 上にまっすぐ伸びる植物のことです。春の花としてはスイセンやチューリップ、キンギョソウなどがこれにあたります。
これらの花の寄せ植えは、低い背丈の花や、前の項目の「おまんじゅう型」に育つ花々、そして後の項目でお伝えする「末広がり型」の花々やグリーンと合わせるのがポイントです。すっと伸びた花がより引き立ちます。
【 背比べ型の春の花の寄せ植え 】
★ チューリップやムスカリ、スイセンには …
・ ビオラがよく合います。
ワイヤープランツなどのグリーンも一緒に植えて、色合いのバランスをとっても素敵です。
末広がり型の春の花々
【 末広がり型の植物とは 】
★ 匍匐性(ほふくせい)植物ともいわれ、文字通り地を這うように横に広がって成長する植物のことです。
【 末広がり型の春の花々 】
★ 春の花としては…
・ バーベナ
・ スイートアリッサム
・ ネモフィラなどがこれにあたります。
これらの花々は「グランドカバー」として高さのある寄せ植えの根元を隠すように使ってもOkですし、同じ種類の色違いで寄せ植えに仕立ててもOkです。「末広がり型」にはハーブも多く含まれるので、上手に使えば爽やかな香りも楽しめます。
つる性の植物を使った寄せ植え
コンテナには「置き型」だけでなく壁に吊るす「ハンギング型」もあります。このような形のコンテナには「つる性の植物」がピッタリです。
【 つる性の春の花々 】
★ 春の花の寄せ植えとしては…
・ ハゴロモジャスミン
・ フクシアをおすすめします。
これらは花の形が美しく、大人っぽく上品なので、様々な色の「葉物」を合わせてみてはいかがでしょうか。また、置き型のコンテナに他の植物と一緒に植えて支柱を立て、そこにつる性の植物を這わせるのも、ひとつのアイディアです。上手に演出すれば楽しい寄せ植えになりそうです。
育てやすい「寄せ鉢」で寄せ植え風に!
「寄せ鉢」とは、いくつかの花々やグリーンの小さな鉢を、ひとつのコンテナの中に集めて寄せ植えのように見せるテクニックのことです。この方法でしたら、生育状況が全く違い、ひとつの鉢ではお手入れが難しいものでも気軽に合わせることができます。
【 「寄せ鉢」のポイント 】
★ 「背比べ型」と「おまんじゅう型」など、高さの違う花々を合わせて見た目に変化をつけることです。
「末広がり型」のグリーンや小花を上手に使ったり、チップなどで根元をカバーすれば完璧です。
玄関を彩る、春の花の寄せ植えのアイディアはいかがでしたでしょうか。項目の中でも少し述べましたが、寄せ植えは花々の組み合わせだけでなく、コンテナも含めた全体の組み合わせを考えることが大切です。
また、ひとつの鉢でだけでなく数個のコンテナを置くのなら、それらのイメージを統一したり、置き方を工夫してリズムを出すと生き生きと玄関を飾ることができます。「好きなもの」だけを集めていくと結果的にまとまりづらくなるので、全体をデザインするつもりで、楽しみつつ計画してみてください。
春の花の寄せ植えが上手にできれば、夏の花や秋の花の寄せ植えにチャレンジしてみても素敵です。季節の花で玄関を飾るのは毎日の暮らしに楽しみが増えます。ぜひあなたも春の花の寄せ植えにチャレンジして、季節を楽しみましょう!
まとめ
コンテナで楽しむ春の花々、玄関の寄せ植えアイディア
・バンジーやビオラなど、同じ種類の植物でまとめた寄せ植え
・香りのあるヒヤシンスの寄せ植えなら、手前にシロタエギク
・ボリュームのある「おまんじゅう型」、プリムラやノースボール
・「背比べ型」のチューリップなどをアクセントにした寄せ植え
・「末広がり型」のネモフィラを使って根元を隠すように広げる
・つる性のハゴロモジャスミンを使った寄せ植えは葉物を合わせて
・鉢を集めて飾る「寄せ鉢」なら、特性が違っても寄せ植え風に!