スタンド花を贈ろう☆イベントに合わせた7つの一般常識

脚がついたスタンドに華やかに活けた大型のアレンジメントのことをスタンド花といい、お祝い事や葬儀の際に目にしたことがあると思います。

ほかのアレンジメントフラワーと比べてもひときわ大きくインパクトがあるので、相手にお祝いの気持ちやお悔やみの気持ちを表すのに使われています。

スタンド花の存在は知っているけれど、いざ贈るとなるとどのように贈ればよいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。アレンジメントや花束を贈ったことはあるけれど、スタンド花を送った経験がなくマナーがわからない、いくらぐらいするのだろうと不安になるものです。

贈り方の一般常識は、それぞれ贈るシチュエーションや地域によっても異なってきます。

そこで今回はスタンド花を贈る際に知っておきたい一般常識を、シーンごとにまとめてご紹介します。数多くのスタンド花を手掛けてきたフラワーショップの方にご相談する方法もありますが、その前に基本的な一般常識を知っておくと役に立ちます。

一般常識を知って、場面や状況に応じたスタンド花を贈りましょう。

 

スタンド花を贈ろう☆
イベントに合わせた7つの一般常識

 

開業祝いのマナーを知ろう

まずはお祝い事でスタンド花を贈る場合を見ていきましょう。会社や事務所、ホテルなどの開業祝いは、新しいビジネスの立ち上げを祝って贈るフラワーギフトです。

スタンド花のお届けの時期は開業の当日、できれば午前中に届くように手配するのがベストです。前日などの場合は不在でないか確認してから贈るようにします。「御祝」「祝ご開業」などと記載した立て札をつけるのが一般的です。開業祝いでは火事を連想させるものはタブー視されるため、赤い花ばかりを使ったスタンド花は避けるのが無難です。

 

開店祝いのマナーを知ろう

新しいお店を華やかにお祝いするのが、開店祝いのスタンド花です。お店の場合には雰囲気やコンセプト、テーマカラーなどに配慮したスタンド花を贈るのがマナーです。

開店祝いを贈る時期は、お店のオープン当日か前日です。立て札の表記は「御祝」「祝開店」「祝新装開店」などが一般的です。お店の場合は前を通る方々にオープンをアピールできるため、スタンド花は喜ばれます。飲食店のお祝いで店内にスタンド花が置かれる場合には、香りが強すぎる花、花粉の多い花は避けるようにします。

 

開院祝いのマナーを知ろう

華やかに人目を引くことを目的とするお店のオープンとは違い、病院やクリニックの開院祝いでは清潔感のあるスタンド花を贈るようにしましょう。

開院祝いの場合も贈る時期は開院当日、もしくは前日が最適です。立て札には「御祝」「祝開院」「開院御祝」のように記載します。病院では生花を贈る際にいくつかの注意すべき点があります。スタンド花に使う花は香りの強いもの、花粉の多いものは避けるとともに、必要以上に華美なアレンジはせず清楚で柔らかい色合いの花を組み合わせるようにしてください。

 

公演祝い、出演祝いのマナーを知ろう

劇場のロビーや入り口にスタンド花が並んでいるのを目にしたこともあるかと思います。舞台やコンサート、ショーなどのご成功をお祈りして、華やかなスタンド花を贈りましょう。

公演祝いの場合は公演当日、長期公演では初日だでなく中日や千秋楽にもお祝いの花が贈られることがあります。出演祝いは出演の当日です。立て札には「御祝」「祝御出演」「初日(千秋楽)おめでとうございます」のように記載します。

たくさんのスタンド花が届くので、必ず贈り主を記載した立て札をつけます。会場がお祝いの花を受け入れているかどうかの確認を、必ずするようにしてください。

 

個展、展覧会祝いのマナーを知ろう

美術展、写真展、作品展などの開催をお祝いしてスタンド花を贈る場合があります。作品や会場の雰囲気に合わせたアレンジメントをする必要があります。

個展、展覧会のお祝いは、初日に届くようにするのがベストです。開催期間が長い場合、レセプションやトークショーなどのイベントに合わせて花を贈るなど、開催期間中いずれかのタイミングで贈ることもあるでしょう。立て札には「御祝」や「祝○○展」などと表記します。会場によってはスタンド花の受け入れは不可な場合もあるため、事前に確認する必要があります。

 

結婚祝いのマナーを知ろう

一般的な結婚祝いでスタンド花を贈ることはあまりないかもしれませんが、大規模な挙式や著名人の披露宴では飾られることがあります。お届けする場合、場所やタイミングには注意が必要です。

お届けのタイミングは挙式当日で、式場もしくは2次会の会場に届くようにします。立て札の表記は「祝御結婚」「寿」「結婚祝」などとするのが一般的です。結婚祝では「別れ」や「嫉妬」や「移り気」といった花言葉、それ以外にもネガティブな意味の花言葉を持つ花は使わない方が無難です。

会場の雰囲気に合った花を選ぶようにし、会場が花を受け入れているかどうかも確認する必要があります。

 

お悔やみのマナーを知ろう

スタンド花はお祝い事以外ではお悔やみの供花として贈られます。ご葬儀の際の供花は白色、もしくは白を基調とした淡い色合いが一般的です。宗教によって使われる花材が違ってきますが、仏教式では菊や和花が使われることが多く、キリスト教では清楚な洋花を中心とするアレンジになります。

贈る場合は斎場にもよりますが、ご葬儀の前日までに届くように手配することが多いでしょう。立て札には山札と角札があり、差出人を記載します。法人の場合には会社名や役職名も合わせて表記します。斎場が外部からの花の受け入れを許可しているか、事前に確認してください。

 

いかがでしたか。スタンド花の贈り方にはシーンや会場に合わせて、それぞれにマナーがあります。またご紹介した以外にも、地域によって若干異なったしきたりがある場合がありますので、リサーチしてから贈るようにすると失敗がないでしょう。

スタンド花を用意するのには、ほかのアレンジメントに比べて手間がかかりますので、凝ったアレンジや立て札をお考えであれば前もって予約をして、アイディアを伝えておく必要があります。

最近では結婚式のお祝いで贈るスタンド花のアレンジメントに、大きなハート型があったり、フラワーアレンジメントだけではなく、バルーンを添えたりするお店もあります。

贈る状況や場所の雰囲気をわきまえて、その場にふさわしい素敵なスタンド花を贈ってみてくださいね。

 

まとめ

スタンド花を贈ろう☆イベントに合わせた7つの一般常識

・開業祝いのマナーを知ろう
・開店祝いのマナーを知ろう
・開院祝いのマナーを知ろう
・公演祝い、出演祝いのマナーを知ろう
・個展、展覧会祝いのマナーを知ろう
・結婚祝いのマナーを知ろう
・お悔やみのマナーを知ろう


連記事