あやめの育て方は難しいイメージを持つ方が多いのですが、実はとても簡単で初心者でも育てやすい花。日本の風情を感じさせる美しさを持つあやめ。自宅の庭先でも楽しめることができたら素敵ですよね。
あやめは山などに自生する花。凛とした背の高い花が美しく、日本で古くから親しまれてきました。また、「いずれアヤメかカキツバタ」というように、見た目のよく似た花がとっても多く、一目では見分けがつかないことでも有名。
ショウブという花に至っては、あやめと漢字まで一緒なので、文字表記でも見分けるのにとても苦労します。あまり枯れる心配もないので、ガーデニングが初めての方でも簡単に花を咲かせることができるのも魅力!
あやめの育て方を理解して、凛とした日本風の庭も素敵ですよね。そこで今回は、そんなあやめの育て方を、7つの手順に分けてお伝えします。ぜひこの機会に、あやめの育て方をマスターして、自宅で綺麗なあやめの花を楽しんでください。
あやめの育て方をマスター☆
花を咲かせる7つの手順
あやめの基本情報を知る
あやめの育て方の前に、まずは基本情報をおさらいしていきます。あやめの育て方は簡単ですが、よく似た花のカキツバタやしょうぶと混同されやすく、これらとは育て方が大きく異なるので注意が必要。
【 あやめの育て方☆基礎知識 】
★ カキツバタは湿地帯に生息する花で、育てる際も苗を常に水につけながら栽培するのに対し、あやめは普通の花同様、乾燥した場所で育ちます。
・ 開花時期5月頃。2月から3月頃に苗を植え付け。花を咲かせた後は種を付けますが、一般にはあまり販売されていません。
なので、あやめの栽培を始める時には、まず苗から始めてください。次項から、そんなあやめの育て方をお伝えしていきます。
あやめを育てる場所選び
始めにあやめを育てる場所を決めていきます。あやめは日なたを好みますが、乾燥しているのは得意ではありません。
【 あやめの育て方☆場所 】
★ そのため、日差しが強く、水がすぐに乾いてしまうような場所だと、元気に育たないことも…。
・ 日なたは日なたでもあまり強い日差しの当たらない、涼しい場所がおすすめ!
また、背の高いあやめの育て方では、風が強い場所に置くと花が傷んでしまうことがあるので注意。あまり強い風の当たらない場所がベターです。
あやめの植え付け
場所が決まったら、そこへ苗を植え付け。基本情報の項でお伝えした通り、あやめの種はあまり販売されていないのが現状。
【 あやめの育て方☆植え付け 】
★ そのため、苗を買ってそこから増やしていくのが一般的。
・ このような事情から、あやめを育てたい場合は苗を買って、庭に植えつけていかなければなりません。
植え付け時期は2月から3月頃。植えつけ終わったら、そこにたっぷりと水を与えればOK!
あやめの水やり
あやめの育て方で注意したいのは、水やり。あやめは湿地帯で育つカタツバキよりは乾燥に強く、乾いたところでも普通に育ちます。なので、常に水に浸かっているカキツバタと違い、そこまで水を必要としません。
【 あやめの育て方☆水やり 】
★ 多少なら土が乾いても普通に育ちます。
・ そのため、水やりの頻度も普通の花と同じで大丈夫!表面の土が乾いてからたっぷりと水を与えてみてください。
ただし、乾燥に少し強いとはいえ、当然水切れを起こすと、普通の花と同じく萎れてしまうので日々観察をしながら丁寧に判断すると、より安心です。
花がら摘みと花茎切り
そうして育てていくと、5月頃にはあやめの花が!その際のあやめの育て方で注意したいのが、花がら摘み。
【 あやめの育て方☆花がら摘み 】
★ あやめは花が枯れると種を付けていくはず。これを放置しておくと、栄養を種に吸われて苗が弱ってしまうことに!
・ 苗を弱らせないためにも、種ができないように萎んだ花を、すぐに摘んでしまうのが、あやめの育て方のポイント。
また、花が枯れて役目を終えた花茎も、同様に根元から切り取ってしまうことで、栄養が分散されないのです。
あやめの植え替え
あやめは成長が早く、同じサイズの鉢植えで育て続けていると、すぐに根詰まりを起こしてしまうはず!
【 あやめの育て方☆植え替え 】
★ 鉢植えで育てている場合は、花が終わったら1、2年に1度は、植え替えを行うようにすると安心。
・ 花が終わったら、1度今の鉢から苗を取り出して、今よりも一回り大きなサイズの鉢へ植え替えてあげればバッチリ。
あやめの育て方ではこうして植え替えをすることで、来年もまた元気に花を咲かせてくれます。
あやめの株分け
またその際、もしもあやめの苗の数を増やしたい場合には、株分けが必要!
【 あやめの育て方☆株分け 】
★ 植え付けの項目でもお伝えしましたが、あやめは種でなく、この株分けで数を増やしていくのが一般的。
・ 方法は単純で、1つの株をハサミで、2つから3つに分けて植え替えるだけ!
庭植えの場合、寝詰まり対策として、数年に1度植え替えの代わりにこの株分けを行って、スペースを広げます。
いかがでしたでしょうか、花を咲かせるあやめの育て方をお伝えしました。実は、ここまで色々と、あやめの育て方の注意点をお伝えしてきましたが、ほとんどの項はあまり重要ではありません。
あやめはとても生命力が強いので、割と放置しておいてもすくすくと元気に育ってくれる頼もしい花!ただし、乾燥には弱いので、水やりと日当たりにだけは注意してください。
そのほかの、花がら摘みや花茎切りなどの工程は、花を咲かせるのに必ずしも必要なものではありません。基本的に庭へ植えて水を与えるだけで大丈夫。
あやめの育て方はイメージ以上にとても簡単。興味があれば初心者さんが挑戦しても、綺麗に咲いてくれるはず。この記事を参考にあやめの育て方をマスターして、綺麗なあやめの花を自宅で簡単に楽しみましょう。
まとめ
あやめの花を咲かせる育て方
・強風の当たらない日なたで育てる
・植え付け時期は2月から3月頃
・湿地帯ではなく、普通の乾燥した土で育つ
・水やりは表面の土が乾燥したらたっぷりと
・花が枯れたら花がら摘みと花茎切りを行う
・大きくなったら植え替えを
・苗は株分けで増やす