秋も過ぎ寒くなってくると、心を暖かくしてくれるものが嬉しいですね。今回は、お部屋を明るい雰囲気にしてくれるお花を紹介します。
生きているお花は、1輪あるだけでも、不思議に生命力を感じさせてくれ、心に喜びを与えてくれます。大きな花瓶にいっぱいのお花も本当に素敵ですが、気軽に楽しめる小さな鉢植えの花や、小瓶にちょっと挿しただけのお花でも充分。春を待ちながら、生活の中にお花を取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。
冬に咲く花を使って
お部屋を明るくする7つの方法
その1:スイートピー
スイートピーは、どなたにも馴染みのあるお花。その魅力は、ふわふわした花びらと色彩ではないでしょうか。
ピンクを想像される方が多いかと思いますが、最近は品種改良が進み、黄色、赤、黄緑、紫など、華やかな色ぞろえで、お花屋さんに行くと、目移りしてしまい、どれにしようか迷ってしまいます。1種類でも綺麗ですが、同系色でグラデーションにして選んでも素敵ですね。
切り花では葉がないため、レースのようにひらひらした花びらでいっぱいになり、思わず見とれてしまいます。1本の花数が多いので、細めの花瓶やグラスにすっと挿すだけでも、春らしい息吹を運んでくれます。
冬はお花も長持ちしますので、1輪でも飾ってみてはいかがでしょう。
花言葉は「門出、思い出、別離」。卒業式を思い浮かべるのは皆さんも同じではないでしょうか。
その2:ガーベラ
ガーベラも、寒い時期、お花屋さんでよく見かける花です。大きなキクのような花で、花色も最近は豊富。ピンクでも、淡いものから濃いものもありますし、色によって随分印象が変わります。明るい雰囲気にしたいときは黄色やオレンジ、落ち着いた雰囲気が良ければ濃い赤など。
暖かい時期ですと茎が水で腐りやすく、すぐにしおれてしまいがちですが、冬は花が持ちやすく、ガーベラをお部屋に飾るにはいい季節です。
花が大きいので、一つでも存在感があり、1輪挿しでも可愛いです。バランス的には3本ほど長さを少しずつ変えて活けると変化が出ます。または、何本かまとめてブーケのように。グリーンの葉を添えると、葉色に花が映えます。
水が上がりにくくなることが多い花です。活ける前に水切り(茎の先を水につけて、水中で斜めにカットすると、水が上がります。斜めにカットすると水を吸う面積が増えます)をして、水もこまめに変えてあげましょう。茎先がいつも新鮮な切り口になっていると、水を吸いやすく、長持ちしますよ。
その3:スイセン
スイセンは、いかにも春を感じさせます。白や黄色の花色が、希望を感じさせ、新たな気持ちにさせてくれますね。
また、色だけではなく香りもよく、1本あるだけでも、どこからともなくほんのりよい香りがしてきて、気もちをリラックスさせてくれます。スイセンの香りの成分には、抗酸化作用があり、ストレス軽減効果もあるそうです。
スイセンは地中海周辺からヨーロッパが原産で、ギリシャ神話の美少年「ナルキッソス」に由来しているとも。大輪のスイセンは豪華で華やか、小ぶりのスイセンは生け花にも使われ、どこか奥ゆかしい。どちらでもお好みで飾ってみて下さい。明るい気持ちになること間違いなしです。
その4:ポインセチア
クリスマスが近づくと登場するのが、ポインセチアの鉢植え。赤い葉が印象的ですね。じつは花自体はとても小さく、かすかに黄色いアヒルの口のようなものが見える程度ですが、赤く紅葉させた葉は、花にも負けない華やかさを持っています。今は赤だけではなく、ピンクや色が混ざったタイプ、白も出ています。また、葉がちょっと縮れているものもおしゃれな感じ。
和名はショウジョウボク(猩々木)といって、大酒飲みの赤い顔の、伝説上の動物である猩々に似ていることから名付けられただそうです。西洋では、葉の赤さはキリストの血を表しているとか。
寒い時期に出回りますが、0度以下になると葉を落とし、元気がなくなります。お部屋の中のできるだけ暖かいところに飾って下さい。
その5:シクラメン
シクラメンも、ポインセチアに負けない、冬に店頭によく並んでいる花です。花色も豊富になり、白やピンク以外に、淡い黄色、2色混ざったものも見るようになりました。花びらはつるんとしているものから、ギャザーを寄せたように見えるものもあり、華やかさが違います。
和名では球根の形から、ブタノマンジュウ(豚の饅頭)、花の姿から、別名カガリビバナ(篝火花)というそうです。
大きい花だけでなく、ミニのシクラメンもあり、ガーデンシクラメンはミニシクラメンの中から耐寒性が高いものを改良してあり、寒さに強く、屋外でも育てられます。寄せ植えにしても素敵ですね。
花のお手入れですが、花が枯れてたら、根元からねじるようにして引っ張り、取り除いて下さい。黄色くなった葉も摘みましょう。また、暖房の効いた暖かい部屋にあると、花や葉の茎が伸びて倒れます。花がら摘みをこまめにすると、新しい花が咲きやすくなります。
その6:ビオラ・パンジー
秋になると園芸店にずらっと並ぶのが、ビオラやパンジー。毎年の事ですが、今年は何色にしようかとワクワクしながら選びます。花期が長く、半年ほど花をつけてくれる上に、丈夫で育てやすい花です。ガーデニングにもよく使われていますね。どんどん品種改良が進み、色や花びらの形も増えました。
お部屋に飾るには、小さめのちょっとおしゃれな鉢に植えると、インテリアとしても素敵です。鉢ごとバスケットに入れて置いても、ナチュラルで可愛いですよ。
ムクムク育ってきますので、咲きすぎたら茎から切って、切り花としてコップに挿してしばらく飾っても楽しめます。
土が乾いてきたら、鉢の底から水が流れるくらい水をやり、日が当たる窓辺などに飾って下さい。水が垂れてきますので、鉢受け皿を敷いた方が無難です。
春になり株を大きくしたいときは、一回り大きめの鉢に植え替えるか地植えにしてあげると、どんどん育ちます。暖かくなると花がどんどん終わりますので、花がら摘みをして種が出来ないようにすると、花付きが良くなりますよ。
種を少し作り、秋に種まきをすると、種から育てる楽しみも味わえます。挑戦してみても面白いですね。
その7:ラナンキュラス
聞きなれない名前かもしれませんが、お花を見ればきっとどこかで見たことがあると思います。八重のバラのように幾重にも花びらが重なった大ぶりの花で、華やかさと気品を兼ね備えている、女性には是非おすすめしたい花です。
茎が長く、くねっているものもあるので、バランスよく活けるのが難しいときもありますが、短めに切って、何本かまとめて活けるか、葉物と一緒に活けてあげると活けやすくなりますし、とても優雅で豪華な感じになります。ブーケにしてプレゼントしてもとても喜ばれるお花ですね。敢えて、全然違う色同士を組み合わせても、おしゃれで素敵です。
ガーベラと同じく、茎が柔らかく傷みやすいので、水をこまめにかえること、茎の切り口が腐る前に水切りしてあげると、長く楽しめます。ちょっとリッチに、大きな花瓶にたくさん活けて飾ってみたいお花です。
以上7つのお花を紹介させて頂きましたが、いかがでしょうか?
花は見た目だけでなく、香りもあるものもあり、いつも目に出来るところにおくだけで、生命力を感じさせてくれ、気分が良くなります。冬は切り花でも長持ちしやすいので、是非飾ってみてくださいね。
まとめ
冬に咲く花を使ってお部屋を明るくする7つの方法
その1:チョウが舞ってきそうなふわふわスイートピーで優しい気持ちに
その2:1輪挿しでも存在感ばっちりなガーベラ
その3:希望を運んでくれ香りも楽しむスイセン
その4:鮮やかな赤い葉を楽しむポインセチア
その5:大きさ、花色も様々なシクラメン
その6:丈夫で色も楽しいビオラ・パンジー
その7:優雅なひとときを演出するラナンキュラス