ベゴニアの育て方と長く楽しむための5つのコツ

ベゴニアの育て方と長く楽しむための5つのコツ
花に詳しくなければ、ベゴニアと聞いてもピンとこないですよね。けれどベゴニアの花を見れば、どこかで必ず目にしたことがある人は多いはず。ベゴニアの育て方は品種によって難しいものもありますが、比較的簡単で初心者向けとも言えます

ベゴニアと一言で言ってもその性質は3つに分けられることができ、比較的多く見られる「木立ち性ベゴニア」、ベゴニアの女王と呼ばれ、中には20㎝以上の美しい大輪の花を咲かせる「球根ベゴニア」、葉の形に様々な形や模様があり、主に葉を楽しむ「根茎性ベゴニア」があり、見た目や育て方は大きく違います。

2000種の原種を持ち、その数倍の品種があるベゴニア、あなたの好みに合ったベゴニアを見つけるのは容易なはずです。そこで今回はベゴニアの育て方と長く楽しむための5つのコツについてお伝えします。

温度管理をしよう

ベゴニアは暑さと寒さに弱い植物ですから、夏の暑い時期は半日陰へ、冬の寒い時期は室内へ移動させるのが理想です。そのため、地植えよりも鉢で育てる方が向いています。また、大輪の美しい花を咲かせる球根ベゴニアにおいては、その温度管理が難しく、室内観賞用として育てなければうまくいかない場合もります。

 

木立ち性ベゴニアの育て方

最も多く知られる木立ち性ベゴニアの中でも、良く目にする機会が多いのが「センパフローレンスベゴニア」。多年草ですが一般的には秋に枯れる一年草として扱われ、ベゴニアの育て方の中でも簡単な方です。

苗の植付けは春先から初夏にかけて。葉が触れ合うと蒸れて腐る原因になりますから株間を5㎝は空けて植えてください。元肥として緩効性の肥料を土に混ぜ込み、追肥は生育の良い初夏と秋に液体肥料を施します。高温期は肥料障害を起こしやすいので、肥料は与えないように。

土が乾いたらたっぷりと水をあげます。高温時に葉に水をかけると葉が腐る原因になりますから、根元を目指して水を注いでください。冬場は乾燥気味にします。生育が旺盛なので、根詰まりを起こさないよう2年に一度の頻度で、4~5月に植え替えを行います。株分けや挿し木で増やすこともできます

 

球根ベゴニアの育て方

ベゴニアの女王様は扱いにも注意が必要です。もともとアンデス山脈の高地に原種を持つため、日本の高温多湿を嫌い、梅雨を越した途端に花や蕾を落としてしまうこともある、非常にデリケートな花です。3~4月上旬に球根を鉢に、球根の上部が土から出るように浅めに植えつけます。

スタンドタイプは支柱を立ててください。球根を植えてからは、約3カ月で開花します。肥料は芽が出始めたら月に1~2回、液体肥料を施します。高温期の肥料は与えないように。茎が太く保水性があり、乾燥にも強いので、根腐れを防止するためにも水の与えすぎには注意が必要です。生育に適した温度は18℃~25℃です。

直射日光が当たると葉焼けがおこり花をつけなくなってしまうことも。30℃を超えると生長が止まり枯れてしまうこともあり、夏を超えられるかどうかは運次第かもしれません。開花時に移動をすると、そのストレスで花がかれてしまうこともあり、上級者向けのベゴニアと言えそうです。

 

根茎性ベゴニアの育て方

地面を這うように生長するベゴニアで、葉の形や色が変化に富み、花は咲いても地味なものが多いです。弱い光で十分育つので一年を通して半日陰や室内で栽培します。春から初夏、または秋に植えつけます。

また、根茎挿しや葉挿しで増やすことができます。元肥として緩効性の肥料を土に混ぜ込み、追肥は生育の良い初夏と秋に液体肥料を施します。土が乾いたらたっぷりと水をあげてください。

 

長く楽しむためには

ベゴニアはもともと開花時期の長い花。センパフローレンスベゴニアに至っては、四季咲きベゴニアとも呼ばれ春から晩秋まで咲き続けるほどです。室内なら、冬場でも花を咲かせることも可能です

そんなベゴニアですが、花を長く咲かせるためには必要なこともあります。ベゴニア全般に言えることですが、過湿と冬の寒さに弱いので、水の与えすぎに注意し、11月中旬までには室内に移動させるようにしてください。

花付きや姿が悪くなってきたら、切り戻し(剪定)を行います。わき芽が出ている1㎝ほど上で切り落とします。わき芽を含んで切り落とせば、挿し木にして増やすことができます

 

以上、ベゴニアの育て方と長く楽しむためのコツについてお伝えしました。初心者向けから上級者向けまで、多種多様のベゴニアがありますね。ちなみにベゴニアの花言葉は「片想い」。左右非対称の独特な葉はいびつなハートを形作り、真ん中で折っても重なり合わないことから生まれた花言葉なのです。

寒さに弱いベゴニアですが、中には戸外で越冬できる品種「シュウカイドウ」というベゴニアもありますし、今後ますます品種改良が進んで、耐寒性の強いベゴニアが誕生するかもしれません。

品種の多さからか、中にはちょっと変わった名前を持つものも。なんと「ビーフ・ステーキ」という品種もあるそうですよ!名前を付けるのも一苦労といった感じでしょうか。

まとめ

ベゴニアの育て方と長く楽しむためのコツは

・夏は半日陰、冬は室内で温度管理をする
・夏場は肥料を与えす、冬場は乾燥気味にする
・球根ベゴニアは肥料の管理をしっかりする
・葉を楽しむ根茎性ベゴニアから育ててみる
・花付きや姿が悪くなったら切り戻しをする


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