紫陽花の花言葉は意外と移り気?その意味と由来

日本では6月になると西日本を中心に梅雨に入る地域が増えて、雨がとても多くなります。梅雨の時期は湿気も多くジメジメしていて、気分も憂鬱になりやすいです。

こんな時期は清々しい青色の紫陽花や、綺麗なピンク色の紫陽花を見ていると、梅雨のジメジメ感が吹き飛ぶくらい心が和みますね。
梅雨のジメジメは苦手だけど紫陽花の花が華やかで美しいため、梅雨の時期を楽しみにしている人も多いです。

紫陽花は梅雨のジメジメ感を吹き飛ばしてくれるなど、とてもプラスのイメージが強い花なので、素敵な花言葉がたくさんあるでしょう。しかし、紫陽花はとても素敵な花ですが、紫陽花の花言葉の中にはあまり良くない意味もあるみたいです。

プラスイメージとは異なる紫陽花の花言葉がどんな意味なのかとても気になりますね。では、紫陽花の花はどんな特徴がある花なのか、紫陽花の花言葉はどんな意味があるのか、五つのキーワードから紹介していきますね。

 

紫陽花の花言葉は意外と移り気?
その意味と由来

 

あづさい(集真藍)から生まれた紫陽花

紫陽花の名前はあづさい(集真藍)から生まれました。「あず」(集まる)「さい」(青い花)から来ていて、青い花が集まって咲いている様子から「あずさい」になり、それが「あじさい」に変わっていきました。そのため紫陽花の花が咲いている写真などを見ると、たくさんの紫陽花が密集して咲いているのが多いです。

紫陽花は大雑把に分けて5色の花(青、赤、白、ピンク、紫)が見られます。紫陽花の花の色は成長過程における花の色の変化と、土壌の性質による花の色の変化など、他の花には見られない特徴があります。

花の色の変化には他の要因もありますが、はっきりわかってるのは前述した二つの要因です。では、紫陽花の成長過程における花の色の変化と、土壌の性質による花の色の変化は、どのように違うのでしょうか?

 

土壌のphと成長過程で色が変わる

紫陽花の花の色は土壌のphと成長過程によって色が変わります。一般的に土壌のphが酸性の場合は紫陽花の青色が濃くなり、土壌のphがアルカリ性の場合は赤色が濃くなります。日本の土壌はほとんどが酸性のため、青色の紫陽花が多いはずですよね。しかし、紫陽花には成長過程における色の変化もあります。

咲き始めは薄緑色で、やがて白色に変わっていき、次第に青紫や赤紫などに変わっていきます。また紫陽花の花は一つの株から、数種類の花の色が見られる時があります。これは紫陽花の根が土壌からアルミニウムイオンを吸収していますが、この吸収度合いによっても色の変化が起きます。紫陽花の花の色の変化は簡単に説明できるほど単純ではないみたいですね。

 

日本における紫陽花の花言葉

日本における紫陽花の花言葉は、西洋で使われていた紫陽花の花言葉と異なります。紫陽花の小さい花が集まって寄り添い、お互いを助け合って咲いている様子から、日本における紫陽花の花言葉は「仲良し」「家族団欒」「平和」などプラスの意味が多いです。

これは日本人が重んじている助け合いの精神を紫陽花の花から連想できるので、これらの素敵な花言葉が生まれたのでしょう。紫陽花には他にも今までのプラスイメージとは異なりマイナスイメージのある花言葉があります。

先述した西洋で使われていた紫陽花の花言葉の延長上に、日本におけるマイナスイメージの紫陽花の花言葉もあるのです。プラスイメージの花言葉がとても素敵だったので、マイナスイメージの意味の花言葉も気になりますね。

 

紫陽花の七変化から生まれた花言葉

先述から、紫陽花の花の色は成長と供に変化していくことがわかりました。実はこの紫陽花の花の色の変化が「七変化」と呼ばれ、この七変化にまつわる花言葉があります。「移り気」や「浮気」や「変節」は、七変化の特徴からの花言葉になりますね。

プラスイメージの「家族団欒」など家庭的な意味合いだった花言葉と違い、「移り気」や「浮気」や「変節」はマイナスイメージの意味合いがあります。強い絆で結ばれているプラスイメージとは全く異なりますね。

紫陽花の花言葉における七変化はいいイメージになりませんでしたが、紫陽花の花の色の変化はとても美しく見ている人の心を奪います。家の中から見える庭先の紫陽花に心を奪われるのも、梅雨の時期ならではの楽しみになりますね。

 

紫陽花はプレゼントに向いてる?

紫陽花の花言葉には二つのイメージがあることから、紫陽花をプレゼントするときには注意をする必要があります。「七変化」からのマイナスイメージの花言葉しか知らない人もいるので、紫陽花のプラスイメージの花言葉を相手にしっかり伝えプレゼントしましょう。せっかくのプレゼントで誤解を招いてしまったらとても悲しいですよ。

相手が年配など固定観念が強い人の場合は、誤解を招く恐れのある紫陽花はプレゼントに向かないかもしれません。紫陽花の花には毒がありますが、観賞用として見ている分には問題ありません。食事をするテーブルに活けた紫陽花が誤って料理の中に入ってしまったり、料理の飾り付けに使った紫陽花を人が口にしないように気を付けましょう。

 

いかがでしたか。紫陽花の花言葉にはプラスとマイナス両方の意味がありますので、ただ紫陽花を送るだけでなくメッセージを供えることが重要ですね。特に結婚式など夫婦の愛情に関わるシーンでのギフトでは、プラスイメージとなる平和や団欒のキーワードを、メッセージカードでさりげなく伝えてください。

「七変化」の言葉の由来になった紫陽花の色の変化があるからこそ、集まって咲いている紫陽花には花の色が何色もあるので、美しく見えるのではないでしょうか。

お寺や近所の庭などに咲いている紫陽花を見かけたら、少し足を止めて観察してみてください。紫陽花の小さな花が寄り添っている姿を見ると、きっと心が和むでしょう。色とりどりの紫陽花に心を奪われるのは、次はあなたかもしれませんね。

 

まとめ

紫陽花の花言葉は意外と移り気?その意味と由来

・あづさい(集真藍)から生まれた紫陽花
・土壌のphと成長過程で色が変わる
・日本における紫陽花の花言葉
・紫陽花の七変化から生まれた花言葉
・紫陽花はプレゼントに向いてる?


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