春の花を眺めて元気に☆おススメの花々とお手入れ法

春の花を眺めて元気に☆おススメの花々とお手入れ法

春の花は、眺めているだけで私たちに不思議と元気を与えてくれます。寒い時期は心身ともぎゅっと縮こまってしまいがちですが、暖かくなり命がよみがえるように花が咲くと、その緊張を目から癒してくれ、結果活力が湧いてくるのかもしれません。

特に高地や東北~北海道などの寒冷地は、雪景色から雪解けを経て、一斉に花が開くので、特に元気づけられる方も多いことでしょう。

まだ寒いうちから咲き始める花に、ある程度気温が高くなってから咲き始める花など春の花もいろいろですが、手元でそんな花々を育てながら元気を貰えたら、毎日ハッピーに過ごせそうです。

黄色やピンクなどの色とりどりの花々は、カラー療法の観点から見ても、何かと無気力になりやすい5月の暮らしを元気にしてくれます。そこで本記事では、ここでは色鮮やかで可愛く目にも鮮やか、そしてお手入れ法も手軽で簡単な、育てやすい春の花をお伝えします。

 

春の花を眺めて元気に☆
おススメの花々とお手入れ法

 

ポットマリーゴールドで知られるキンセンカ

【春の花、キンセンカ(金盞花)の別名】
「ポットマリーゴールド」「カレンデュラ」

など、聞けばその名前を知られるキク科の植物です。地面からすっと立って、茎の先に太陽のような黄色やオレンジの花を咲かせます。

花の時期は4~6月。暖かくなってからが楽しみになる春の花です。このキンセンカを育てるにあたっては、いくつかのポイントがあります

【キンセンカを育てるポイント】
・キンセンカは弱アルカリ性の土を好み、酸性の土を嫌います。

★地植えをする(地面に直接植える)時★
・植え付けの前に苦土石灰(マグネシウムを含んだ石灰岩「苦土」から作られた石灰肥料)を土に混ぜ、よく耕しておくことが大切です。

★鉢植えの場合★
・市販の培養土を用い、緩効性肥料(ゆっくりと栄養を行き渡らせる肥料)を混ぜ込んでおくと良いでしょう。
プランターなら4~5株地植えなら20cm間隔で株を植えつけます。

【水を与えるタイミング】
「土の表面が乾いたら」と覚えておきましょう。
・開花したら液体肥料を与えるようにします(この作業を追肥と言います)。

花が咲き終わったら早めに摘み取りましょう。するとまた次々に花をつけるようになります。また、どんどん枝分かれしながら成長するので、それを促すために「切り戻し」をしましょう。

【「切り戻し」とは】
・丈夫な新芽を出させるために、植物の茎や枝をカットすることです。

これらの作業を行えば、開花期間中は明るく元気な花に会えることができるでしょう。

 

春の花と言えばチューリップ!球根から育ててみよう

春の花の代表格、チューリップ。子どもでも絵に描けるその花は数千種を数えます。確かに花色も花姿も多様化していますね。このチューリップも、ポイントさえ押さえれば育てやすい花です。

【春の花、チューリップの育て方】

★チューリップの花期は3~5月★
・この時期に開花させるには、前年の秋に球根を植え付ける必要があります。

≪チューリップの球根の数≫
・5号鉢(直径15cm・用度の使用量1.3リットル)の場合⇒球根を3球
・プランターなら15球ほどが目安です。

★チューリップの鉢植え★

≪鉢植えの方法≫
① 球根の先端が土から出るくらい浅めに植え付けます。
② 地植えの場合は20~30cm間隔を空けて、球根の2倍ほどの高さに土をかけます。

なお、球根自体に栄養があるので、土には肥料を混ぜ込まなくてもOKです。

★チューリップの育て方★
・植え付けたら日当たりと風通しの良い場所で育てます。
・低温にさらされないと花芽がつかないので、冬でもそのまま屋外に置きます。
・水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
・冬も切らさないように気をつけましょう。

順調に育てば2~3月頃花芽がつくので、ここから花が咲き終わるまでは、リン酸やカリを多く含む液体肥料で追肥をします。花が萎れたら、思い切って花首でカットしてしまいます。そのまま葉と茎を残しながら追肥を続ければ、地下の球根に栄養が行き渡ります。

6月頃に葉がすっかり黄色くなったら、球根を掘り出して風通しの良い日陰で1週間ほど乾燥させてから保存し、それをまた秋に植えれば、翌年の春にまた花が楽しめますよ。

 

春の花の定番で初心者にもおすすめのパンジーとビオラ

パンジー、そしてビオラは春の花と言うイメージですが、実は花の時期は11~5月と長期に渡り冬を越す花です。花色も多岐に渡ります。

とても育てやすい花でもあるので、ガーデニング初心者の方には特におススメです。ちなみにパンジーとビオラの違いは「花の大きさ」のみ。花の直径が1~2㎝のものをビオラと呼んでいるのです。

【春の花、パンジーとビオラの育て方】

① 苗は葉の色が良く茎がしっかりし、つぼみがたくさんついているものを選びます。
② 植え付けの際には、根とその周りの土を少しカットすると根つきがよくなります。
③ 水は土の表面が乾いたら与えるようにしますが、その都度たっぷり与え、水を切らさないよう気をつけましょう。
④ 寒さに強い植物ですので冬でも戸外で育て、外気と日光を当てるようにします。
⑤ 開花したら、鉢植えでは月に2~3回液体肥料を与え、地植えなら月に1回固形肥料を与えます。

春の花、パンジーとビオラはは開花期間が長いので、固形肥料や液体肥料を与えるのは、栄養を常に切らさないようにして、少しでも良い花が咲くようにするためです。また花がら(咲き終わった花)や、枯葉はまめに取り除いて、株の風通しを良くしておくと花が長持ちします。

 

ブドウヒヤシンスの別名を持つ爽やかなムスカリ

ムスカリはユリ科の植物です。その花姿から「ブドウヒヤシンス」「グレープヒヤシンス」とも呼ばれます。こちらも育てやすく、お手入れも簡単な花です。

【春の花、ムスカリの植え付け時期】
・10~11月に球根を植え付けると、翌年の3~5月に花を楽しむことができ、その後毎年咲くようになります。

花の色もおなじみの紫に加え、青に近いものや白・ピンクのものがあります。

【春の花、ムスカリの育て方】

≪ムスカリの球根の数≫
・鉢植えなら5号鉢に対し5~7球。

≪鉢植えの方法≫
① 球根の先端が隠れるくらいの浅い位置に植えます。
② まとまって咲くと美しいので、球根は少し密に植え付けると良いでしょう。
③ 土には緩効性肥料をあらかじめ混ぜ込んでおきます。
④ 日当たりの良い場所に置きましょう。
⑤ 土が乾いたら水をたっぷり与えるようにします。

≪ムスカリが咲き終わってから≫
・花がらは花茎の根元から摘み取ってしまいます。

そのままにしておいてもまた発芽し、同じように花をつけますが、2~3年経った葉が枯れる時期の6月頃に球根を掘り出して乾燥保存し、分球してからまた植えると良いでしょう。あとはほとんど手間いらずで育ちます。ムスカリはかわいい春の花ですから、毎年楽しめると良いですね。

 

金魚のような愛嬌のあるキンギョソウ

その名の通り、金魚のようなぷっくりとした花を咲かせるキンギョソウ。花色も赤・白・ピンク・黄色とかわいらしい色ばかりです。花期は3~6月に加え9~10月。うまく育てれば、夏が終わるころもう一度花に出会えます

【春の花、キンギョソウの育て方】

★キンギョソウの鉢植え★

≪キンギョソウの球根の数≫
・鉢植えなら4号または5号鉢に1株
・プランターなら3~4株
・地植えの場合は20~30cm間隔を空けて植え付けます。

≪キンギョソウの肥料と水やり≫
・水はけの良い土にあらかじめ緩効性肥料を混ぜ込んで準備しておきましょう。
・日当たりの良い場所で、土が乾いたら水をたっぷり与えて育てます。
・直射日光がずっと当たっている場所では、枯れやすくなるので注意が必要です。

≪キンギョソウが咲き終わってから≫
・花茎を付け根から思い切ってカットすると、わきから芽が出てきてどんどん花をつけます
花弁は雨にあたると腐りやすい性質があるので、終わりかけもどんどんカットしてしまいましょう。

そして一度花が終わる6月頃に切り戻すと、9~10月にかけて再び花を咲かせます。なお開花時期が長いので、月に一度固形肥料を与えておくと良いでしょう。

 

以上5つの春の花をお伝えしましたが、いかがでしたか。どれもがはっきりした色合い、あるいはやさしい色合いの花で、心に元気を与えてくれるものです。色も私たちの心に、知らず知らずに大きな影響を与えているのです。

冬は目をひく花の種類も少なく、葉を落とす木々も多いので、どうしても他の季節に比べて目に入ってくる色が単一化しがちです。だからこそ、カラフルな色が目に入ってくると、目からも「春が来た」ことがわかり、嬉しくなるのでしょうね。

開花を心待ちにしながら丁寧に花々を育てて、前の年から準備をすることは大きな楽しみになります。お伝えした花は、他の花と組み合わせて寄せ植えにしたり、花壇に植えても楽しめる花ばかりです。

少しずつ時間をかけて、そんな組み合わせを楽しめるようになったら、もっと元気を貰えます。どうぞ、春の花を楽しんでください。

 

まとめ

初心者でも育てやすくおススメの春の花

・キンセンカの暖かな色彩から元気を貰おう
・様々なチューリップを植えて気持ちを明るく!
・やさしく育てられるパンジーやビオラで、いち早く春の気分を
・春の光に輝くムスカリの花で、わくわくする気持ちに
・春以外にも楽しめるキンギョソウで、やさしい気持ちに


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