アロマオイルの効能が注目されている5つのワケ


アロマオイルにはたくさんの種類がありますよね。同時にアロマオイルの効能もさまざまです。良く耳にするエッセンシャルオイル(精油)とアロマオイルとには違いがあります。

エッセンシャルオイルはアロマテラピーに使われるオイルですが、マッサージや石鹸作りに使うレシピを「アロマオイルの効能」と紹介していることもあるため、同じもののようにも思えますが、この2つは全くの別物

エッセンシャルオイルは100%天然のものに使える名称で、商品ラベルに「essential oil」「精油」と書いてあります。一方アロマオイルは天然と合成香料をブレンドしたものや合成香料を指すことになります。

ではアロマオイルが良くないのかと言えばむしろ逆で、アロマ柔軟剤がブームなのはそれだけ香りを重視する時代になったということ。そこで今回はアロマオイルの効能が注目されているワケについてお伝えします

洗濯物の部屋干し臭の解消にアロマが活躍

アロマ柔軟剤のブームは、どこからきたのでしょうか。以前の柔軟剤は、衣類の静電気を防いだり柔らかく仕上げるためだけの目的で使われていたため香りも控えめで、石鹸を柔らかくしたような香りと表現できる程度でした。

そうした状況が変わったのは、住まいの変化や働く女性が増えて洗濯物を部屋に干すことが多くなったため、部屋干し臭が気になるようになった人が増えたのか主な要因です

アロマオイルの効能を生かした方法として、すすぎの水やスチームアイロンにラベンダーウォーターやローズウォーターを加える方法が一部で流行っていたところに、アメリカで流行っていた香り付きの柔軟剤が並行輸入で入ってきてそれが売れ始めたのがきっかけでした

最初のうちはバラやフルーツのようにわかりやすい分類の香りだったアロマ柔軟剤は、自分で好きな香りを作れるところまで進化したこともアロマオイルの効能です。汗と混ざって良い香りになるなどさらに機能性が増し、それによってアロマという言葉も、アロマテラピー愛好者だけのものだけではなくなったのです。

 

天然成分には刺激がある成分もある

アロマオイルの効能が、香りで気分を良くするのに対して天然成分1100%であるエッセンシャルオイルの効能は、凝縮された芳香成分が脳や血管に働きかけ様々なトラブルの解消に役立つものです。ただ、中には、レモンやグレープフルーツのように光に当たると皮膚がかぶれるものをはじめ、過剰に使うことで劇薬のような危険性を持ってしまうものもあります。

薬用植物の成分はまだまだ解明されていないことが多く、本によっては全く正反対の事が書かれたりしていることもありますので、正しい知識がないと逆効果になってしまう場合があるのが難点。アロマオイルは、香りの効能だけに着目しているため「有効成分」といわれる特定の成分を使って化粧品や食品にも添加されていて、安全性が確認されています。

 

偽物が出回りやすいエッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルの値段は、安くても10mlで1000円以上。ローズ、ネロリ、ジャスミンなどは5mlでその10倍以上です。エッセンシャルオイルは膨大な量の植物から少量しか採れないため価格が高く、さらに季節や産地によって採れる量が変わってきます。そのため、混ぜ物で量を稼ぐということが起こりがち。

海外からの輸入がほとんどのエッセンシャルオイルは、良くない品質のものが高価で取引されることもあります。ローズにパルマローザ、ラベンダーにラヴァンディンといったように、香りや成分の似た安価な精油を加えて、ラベル上ではローズやラベンダーを名乗ることが珍しくないのが現実です。

 

雑貨扱いのアロマオイル

雑貨ショップに石鹸・シャンプー・ルームフレグランスなどと一緒にエッセンシャルオイルが置かれているのを見かけますが、エッセンシャルオイルが医学的に利用されているヨーロッパとは違い、日本ではまだアロマテラピーの効用がきちんと認められていないため、アロマオイルもエッセンシャルオイルも雑貨として扱われています

そのため、専門店にあるエッセンシャルオイルと雑貨ショップにあるエッセンシャルオイルでは管理や保管が違う場合もあり、品質が確実でない可能性があります。また、5ml程度とごく少量で売られているエッセンシャルオイルは、一度蓋を開けると揮発してゆき、成分が徐々に変化してきます。

遮光性の高い瓶に入っていますが、自分でアロマスプレーを作ったり、シャンプーを作ったりした場合などは、早めに使い切らないといけません。純粋に香りだけを楽しむアロマオイルは、成分的に安定していて他の効能は期待しないため神経質にならずに利用できます。

 

機能性肌着の中に香り付きのものが参入

アロマオイルの効能を生かした方法として衣類に香りを付けるというのがありますが、以前はつけられる香りが限られていました。それがアロマ柔軟剤の香りの合成の技術が進歩したことで香り成分の種類が増え、柔軟剤メーカーと共同で開発した香り付き肌着などが出始め注目を集めています。

夏の肌着は洗濯の回数が多いため、汗の臭いを吸収・分解する機能に加えて、汗と結びついて良い香りになりしかもそれが長く残るという機能が求められることを察したとのことですが、これはまさに天然成分では実現しなかったでしょう。アロマオイルの効能はこんなところにも表れています

 

日本人は体臭が少なく、淡い石鹸のような香りを好むと考えられていたこともあってあまり香り付きの商品が売れなかったのは昔のこと。汗の臭いや加齢臭などへのデオドラント対策が求められ、香水とも違う第3の香りのような存在がクローズアップされてきた現代では、アロマオイルの効能は様々な可能性があります

介護面でもアロマスプレーなど、悪臭を消した後の良い香りが高齢者の身体機能や精神機能に良い影響をもたらすことがわかってきています。今後、安定供給されるアロマオイルの存在はますます大きくなっていくでしょう。合成=悪いものと決めつけず、エッセンシャルオイルとアロマオイルの両方を上手に使いこなしたいものですね。

まとめ

アロマオイルの効能が注目されているワケ

・洗濯物の部屋干し臭を嫌いアロマ柔軟剤が新化
・刺激も強い成分のある精油に比べ純粋に香りだけを楽しめる
・安定した成分を大量に生産できるので価格が安い
・揮発性の高いエッセンシャルオイルに比べて品質が安定している
・衣類に香りをつけ長持ちさせる機能性肌着にも利用


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