アロマオイルはアロマテラピーで使用されている場合に、ただ香りを楽しむだけではなく実用的にも使うことができます。100%天然素材でできたアロマオイルには、除菌、消臭、虫除けなど様々な効能が知られています。香りづけだけでなく、実用的なアイテムとしてアロマオイルを活用しましょう。
アロマオイルは芳香性のある植物から抽出したエッセンスです。植物の花や実や葉、樹木などから採取した物質であり、植物の薬効が凝縮されているのです。
自然の恩恵がギュッと詰まったアロマオイルを利用して、日々の生活を豊かにしていきたいものです。芳香浴だけでなく、マッサージやコスメに、またお掃除や消臭に活用することができます。
今回はアロマオイルを使った暮らしの知恵をお伝えします。様々な実用的な使い方の例を見ていきましょう。
どのようなアロマオイルにどういった実用的な効果があるのかを知ることによって、生活の中に役立てることができます。あなたもぜひ、アロマを活かしたナチュラルライフを送ってくださいね。
アロマオイルを使った暮らしの智慧☆
実用的な使い方
キッチンやトイレの拭き掃除に使おう
アロマオイルの中には、除菌や消臭の効果が高いものがいくつかあります。
【アロマオイルを使った拭き掃除】
① 除菌効果の高いアロマオイルを用意する。
② バケツの水の中に数滴垂らす。
③ いつもの掃除の時のように、雑巾を絞り拭き掃除をするだけ。
これだけで除菌作用がアップします。さらにすっきりと心地よい香りが広がって、私たちの気分をリフレッシュさせてくれることでしょう。
【拭き掃除におすすめのアロマオイル】
★ ペパーミント、ユーカリ、ティートゥリー、ラベンダー、レモンなどです。
ベタつきが気になるキッチンの床や壁をはじめ、洗面所やトイレの床の拭き掃除にも活躍します。
クエン酸水に加えて水あか掃除をしよう
【クエン酸水で水あか掃除】
★クエン酸水の作り方
① 水400ミリリットルを用意する。
② 小さじ2杯のクエン酸を溶かす。これを、クエン酸水といいます。
スプレーボトルに入れて掃除に使うことができるほか、水あかやせっけんカス汚れをきれいに落とすことができるので便利です。水栓金具のこびりついた水あかには、アロマオイルを加えたクエン酸水が効果的です。
【アロマオイルを加えたクエン酸水掃除】
① ティッシュペーパーにアロマオイルを加える。
② これにクエン酸水を含ませる。
③ 汚れの気になるところに1時間ほど湿布しておく。
これで、汚れを落としやすくします。効果的なアロマオイルはペパーミント、レモン、ユーカリなどです。
アロマ重曹で玄関の消臭をしよう
【アロマ重曹】
① お好きな空き瓶や器に重曹を200g入れておく。
② アロマオイル20滴ほどを垂らす。
③ よく混ぜる。
これでアロマ重曹が仕上がります。ニオイが気になる場所なら、どこにでも使うことができますが、特に玄関の靴のニオイ消しとしておすすめです。玄関はお客様をお迎えする場所ですので、消臭して爽やかな香りにしておきたいですね。
【玄関で使うのにぴったりのアロマオイル】★ ラベンダー、ゼラニウムなどのハーブ系
★ グレープフルーツやマンダリンといった柑橘系がおすすめです。
このようなハーブ系や柑橘系のアロマオイルなら、フレッシュな中にも、心を明るく華やかにしてくれる香りがおすすめです。
虫除けスプレーを作ろう
アロマオイルの中には虫除け効果に優れたものもあります。手作りの虫除けスプレーを作り、虫が多い季節のお出かけ時に活用しましょう。小さめのボトルにつくって、いつでも持ち歩けるようにしておくと便利です。
【アロマオイルの虫除けスプレー】
① 無水エタノール小さじ1を用意する。
② ラベンダーやレモングラスなどのアロマオイルを5滴垂らす。
③ 100ミリリットル用のスプレーボトルに移し替える。
④ 精製水95ミリリットルを加える。
⑤ よく混ぜる。
これだけで、虫除けスプレーの完成です。使用前にもよく振ってから使いましょう。
乗り物酔いやドライブのリフレッシュに使おう
乗り物酔いしやすい方の気分転換や、不安を落ち着かせるためにもアロマオイルは役立ちます。
【乗り物酔いにおすすめのアロマオイル】
★ 気分が悪くなった時には、ペパーミントやベルガモットなどのアロマオイルがおすすめ。
★ ティッシュペーパーに2滴ほど垂らして香りを嗅ぎます。
長時間のドライブの時も、清涼感のある香りを漂わせることでリフレッシュでき、運転する方の集中力もアップします。前述の虫除けスプレーと同じ作り方で、エアフレッシュナーを作ることができます。レモンやローズマリーの香りをほのかに漂わせて気分転換しましょう。
手作りのクレンジングオイルを作ろう
アロマオイルを利用してオリジナルコスメを作れば、日々のスキンケアに役立てることができます。
【アロマオイルのクレンジング】① お好みの植物油60ミリリットルを用意。
(オリーブオイルやマカデミアナッツオイルなど)
③ アロマオイルを3滴垂らす。
これで、クレンジングオイルを作ることができます。
【肌質別のおすすめのアロマオイル】
★ ドライ肌にはローズやネロリ、カモミールローマンなどのアロマオイルがおすすめです。
★ オイリー肌にはサイプレスやシダーウッドが適しています。
★ お肌が敏感な方や加齢肌にも使えるのはラベンダーやローズのアロマオイルです。
温湿布で肩こりを楽にしよう
アロマオイルは体の痛みやこわばり、だるさを軽減するのにも役立ちます。筋肉のこわばりを取り除いて、痛みを和らげてくれるアロマオイルを使って温湿布をしましょう。肩こりだけでなく、腰痛や筋肉痛にも応用することができて便利です。
【アロマオイルの温湿布】
① お湯を張った洗面器を用意する。
② アロマオイルを2、3滴入れる。
③ ②の洗面器に、タオルを浸す。
④ タオルを絞る。
⑤ 肩など、こりのある部位に当てる。これで温湿布ができます。
冷めてきたら湿布を交換しながら、約20分程度温めます。肩こりにおすすめなのはクラリセージ、スイートマージョラム、ユーカリ、ローズマリーなどです。
アロマオイルの実用的な使い方はいかがでしたか。香りを楽しむだけでなく、効果効能を知っていくことで暮らしの様々な場面に役立てることができます。お掃除や消臭に、スキンケアやマッサージに、また健康増進にも役立ててみてください。
アロマオイルを使用する上で、いくつかの注意すべき点があります。アロマオイルは濃度が高いですので、原液を直接肌や物につけないようにしてください。必ず希釈してから使用しましょう。また揮発性が高いですので、使用後は蓋をしっかりと閉めるようにし、空気で劣化させないように気をつけてください。いくつかの注意点を守って、快適なアロマライフを楽しんでください。
アロマオイルは自然の恩恵がギュッと詰まったものです。その日の気分や目的に合わせて日常生活に取り入れ、心と体の健康に役立てたり、住空間を快適にすることに役立てたりしましょう。
まとめ
アロマオイルを使った暮らしの智慧☆実用的な使い方
・キッチンやトイレの拭き掃除に使おう
・クエン酸水に加えて水あか掃除をしよう
・アロマ重曹で玄関の消臭をしよう
・虫除けスプレーを作ろう
・乗り物酔いやドライブのリフレッシュに使おう
・手作りのクレンジングオイルを作ろう
・温湿布で肩こりを楽にしよう