秋の花ガーデニング☆プランターで育てやすい花々とは

秋の花ガーデニング☆プランターで育てやすい花々とは
秋の花々は春夏とはひと味違う、控えめでシックな赴きが人気です。切り花も素敵ですが、秋の花は鉢やプランターで育てても楽しめます。猛暑が落ち着いて動きやすい秋、花を気軽に育て始める人が多いのです。広い庭がなくても、テラスやベランダ、アプローチなどどのようなスペースでも花を育てることができます。

草木の芽が萌える春、そして生命力豊かに緑が茂る夏が過ぎると、いよいよ秋の気配が深まってきます。春や夏に比べると自然な秋の花の種類はだんだん減ってきますが、鉢花には旬の美しい秋の花々もたくさんあります。

少し寂しげな気配も感じる季節だからこそ、暮らしを豊かに彩ってくれる秋の花を育ててみませんか?

そこで今回は、マンションでもプランターで育てやすい秋の花を、育て方のポイントとともにお伝えします。秋の花の寄せ植えハンギングバスケットなど、季節感を楽しむことのできる演出を工夫してみることで、素敵なガーデニングができます。

深まってゆく季節とともに、様々な種類の秋の花の表情を楽しんでください!

可憐な秋の花、コスモスを育てる

和名を「アキザクラ」ともいうコスモスは、澄んだ秋の空によく映えます。メキシコが原産ですが、日本の風景にもよく馴染んでいる秋の花ですよね。数ある秋の花の中でも、代表格と言えます。

【 可憐な秋の花、コスモス 】

☆ コスモスはたいへん丈夫で土質を選びません。

・ 市販の鉢花を購入し、プランターに植え替えます。日当たりのよい戸外に置いて、鉢土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。

ガーデニング初心者の人が迷いやすい「たっぷりの水」の加減ですが、目安としては、鉢底から流れ出るくらい与えてかまいません。窒素分の多い肥料を避けて、リン酸やカリ分の多い液肥を施し、花が咲いたら肥料をやめます。

 

乾燥に強いカランコエを育てる

花色が豊富な秋の花に、カランコエがあります。カランコエはベンケイソウ科の多肉植物で、赤・ピンク・白・黄・橙などのカラーバリエーションが知られています。開花期は晩秋から冬で、数本の花茎の先端に愛らしい小花を咲かせます。

【 花色が豊富な秋の花、カランコエ 】

☆ カランコエは葉が肉厚で、花茎がたくさん立っているものを選びます。

・ 開花株を購入した場合、日がよく当たる場所に置きます。ただし、雨が当たらないよう注意が必要。その点だけ意識して育てれば、難しくありません

カランコエは根が細いため、雨をはじめ過湿を嫌うのです。そのため、水やりも控えめにしながら、様子を見て育てます。目安は開花中なら3、4日に1度冬は1週間に1度くらいでかまいません。

 

秋を代表する山野草、リンドウを育てる

青紫色の筒状の花が美しいリンドウは、山野に自生する秋の花です。鉢花として人気が高いのは、矮性のイシヅチリンドウシンキリシマリンドウです。青紫のほか、白やピンクの品種も愛らしく人気があります。

【 秋の花が美しい、リンドウ 】

☆ 園芸品種のリンドウは、夏に鉢花が出回ります。

・ 株がしっかりして、葉が変色していないものを選んでください。リンドウは日光に当たるとよく開くので、日当たりのよい場所に置きます。

鉢土が乾いたら、水をたっぷり与えてください。開花中は肥料の必要はありません。咲き終わった花がらを摘んであげると伸び伸びと育ちます。

 

品種が豊富なダリアを育てる

ひときわ華やかな秋の花に、ダリアがあります。花の形、花の色ともにバリエーション豊かで人気があります。開花期が長いところも魅力の一つです。最近ではプランター栽培にもぴったりな、小輪で矮性のダリアが増えてきています。

【 華やかな秋の花、ダリア 】

☆ ダリアは球根から育てることもできますが、開花株で秋花を楽しむ場合には7月から8月に株を切り戻すころをおすすめします。

華やかな秋の花ダリアは、日当たりがよく風通しもよい場所に置きます。こちらも開花中は雨を避けるようにしてください。水切れと肥料切れに気をつけ、6月から10月頃には2ヶ月に1度、緩効性の置き肥を施します。

 

プランター栽培で人気のサルビア

夏から秋にかけて、燃えるような赤い花が印象的なのがサルビアの花です。ブラジルを原産とするシソ科の植物で、「ヒゴロモソウ」という和名もあります。その名の通り赤い花のほか、白・サーモンピンク・紫などの花色もあります。

【 夏から秋に花を咲かせる、サルビア 】

☆ サルビアはタネも市販されていますが、4月から5月頃にポット苗が出回るので、こちらを購入した方が楽に育てることができます。

鉢に植えたら、半日以上日が当たる場所に置きます。鉢土が乾いてきたら、たっぷり水を与えます。夏から秋に花を咲かせるサルビアは、乾燥に弱い点も要注意です。肥料は1週間に1度液肥を施してください。

 

華やかな野の花、宿根アスター

丈夫なキク科の多年草で、野を華やかに彩る秋の花が宿根アスターです。紅・ピンク・紫・藤色・白など花色も豊富で、長い期間花を楽しむことができます。ユウゼンギクの園芸種やクジャクアスターなどの総称が、宿根アスターと呼ばれています。

【 多年草の秋の花、宿根アスター 】

☆ 宿根アスターは5月頃からポット苗が出回ります。その他にも開花株を購入することもできます。枝がたくさん分かれてつぼみの多いものを選びます。

日のよく当たる場所に置きますが、西日は避けるようにして、鉢土が乾いたら水をたっぷりと与えてください。早春に緩効性の置き肥を施す程度で大丈夫です。

 

紫紺色が美しいノボタンを育てる

夏の終わりごろから初冬頃にかけて、紫紺色の花を咲かせるのがシコンノボタンです。ノボタンは熱帯アジアからブラジルにかけて分布します。シコンノボタンはブラジルが原産の秋の花で、日本では最もポピュラーなノボタンです。

【 紫紺色の秋の花、ノボタン 】

☆ シコンノボタンは枝がしっかりとして、節の間が詰まっているものを選びます。

・ 4月から10月は戸外の日にあたる場所に置き、真夏は半日陰に置くのが、丈夫に育てるポイントです。

生育期は鉢土が乾いたらたっぷりと水を与え、冬場はやや控えめにします。生育期には月に1度、緩効性の置き肥をしてください。

 

プランターで育てやすい秋の花はいかがでしたでしょうか。鉢やプランターの利点の一つに、簡単に置き場所を移動できるという点が挙げられます。植物によって寒さに弱かったり、夏の日差しに弱かったりしますので、その植物に適した環境に移してあげるようにしてください。

ただし、プランターという限られた環境ですので、水の加減には注意が必要です。乾きすぎや根腐れをしないように気をつけてください。

秋の花にも様々な種類があります。それぞれの植物の特性を知って、ふさわしい環境を作ってあげることで美しく咲かせることができるはずです。秋は植物にとっても快適な季節ですが、秋の深まりとともに気温が下がっていきます。特に熱帯が原産の植物は、温度の管理に注意してください。

今回お伝えした秋の花を育てて、移りゆく四季の様子を楽しんでみてください。植物のある暮らしを実現して、心豊かに秋から冬の季節を堪能しましょう!

まとめ

プランターでも育てやすい!初心者にもおすすめの秋の花

・可憐な秋の花コスモスは、丈夫で土質を選ばない!
・乾燥に強いカランコエは加湿が苦手。雨だけには気を付けて
・秋を代表する山野草リンドウは、日光に当たるとよく開く
・品種が豊富なダリアは、日当たりがよく風通しもよい場所に
・プランター栽培で人気のサルビア、春に出回るポット苗から
・華やかな野の花の宿根アスターは、西日を避けて育てる
・紫紺色が美しいノボタン、冬場の水遣りは控えめに


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