秋に咲く花は、深みある咲き姿が魅力で、綺麗な庭作りの事始めにぴったり。秋は葉が枯れ落ちて緑も減り、庭先が少し寂しい印象になってしまうことの多い季節です。
しかし、そんな秋にも寒さに負けずに、青々と育つ綺麗な花がたくさんあります。そんな色鮮やかな秋に咲く花で、庭先をカラフルに彩ってみたいですよね。物寂しい秋を、綺麗な庭先で過ごせたら素敵です!鮮やかな花が数輪咲いているだけでも、庭先の雰囲気がガラリと変わります。
そこで今回は、「秋に咲く花から庭作りを始めたい!」という方のために、寂しい秋を色鮮やかに彩る、カラフルなおすすめの花々をお伝えします。育てやすい秋に咲く花も多く、初心者でも安心して育てられます。
ぜひこの記事を参考に、秋に咲く花から庭作りを始め、庭を鮮やかに彩ってみてください。
秋に咲く花から始める庭作り☆
色鮮やかなおすすめの花々
秋に咲く花の代表、コスモス
★ コスモスは秋の桜ともいわれる、秋の代表的な花です。
コスモスはギリシャ語で「美しい」を意味する「kosmas」が語源とされています。この言葉には秩序や調和、世界や宇宙など様々な意味があり、規則正しく花を並べるコスモスの様子が調和の取れており美しかったから、この名になったという説があります。
★ そのため花言葉は「少女の純真」や「調和」です。
また、育てるのも簡単でガーデニングに人気の花でもあります。元々乾燥地帯の花なので水やりの必要が少なく、手間を掛けたくない人におすすめです。
【 秋に咲く花、コスモス 】
★ 種植えの時期は3~7月。
★ 開花時期は6~11月。品種によって異なりますが、早咲きのものは種植えから3か月ほどで花を咲かせます。
初心者も安心のパンジー・ビオラ
よく似た模様のパンジーとビオラはどちらも「Viola」という学名で、実はまったく同じ種類の秋に咲く花です。
★ そのため区別するときは花の大きい方をパンジー、小さい方をビオラといいます。
ビオラという名前は、スミレを意味する「Viola」から。パンジーという名前は物思いに耽る人の顔を連想させることから、フランス語の「物思う」を意味する「パンス」から名付けられたとされています。
★ そのためパンジーの花言葉は「考え」「思い」。
★ ビオラは「私のことを思ってください」「少女の恋」などです。
パンジーとビオラは秋に咲く花の中でも特に育てやすく、滅多に枯れないことから初心者におすすめです。開花時期が秋の後半から春までと長く、冬の間も継続して花を楽しむことができます。
【 秋に咲く花、パンジーとビオラ 】
★ 種まきの時期は8月下旬~9月上旬。
★ 苗の植え付けは10月から、寒さの厳しい1月と2月を除いた、3月までです。
色鮮やかなケイトウ
鶏のトサカに似た色鮮やかな花を咲かせるケイトウは種類が多く、様々な色を楽しむことができます。名前も鶏のトサカに似ている様子から「鶏頭」と名付けられました。
★ 花言葉もそんな花の様子から「風変わり」や「気取り」など。
暑さに強く、夏から秋にかけて元気に花を咲かせます。対して乾燥は苦手なため、たっぷりと水を与えてあげてください。1年草で冬には枯れてしまうため、植え替えの必要はありません。
【 秋に咲く花、ケイトウ 】
★ 種まきの時期は4月中旬~6月上旬。
★ 苗植えは5月~8月。
★ 開花時期は7月~10月です。
堂々とした姿が豪華絢爛なダリア
夏から秋にかけて大きく色鮮やかな、秋に咲く花ダリアは、メキシコ原産で18世紀には品種改良が盛んに行われたため、様々な種類があります。
その見事な花の様子から、ナポレオンの后ジョセフィーヌも好んでいたそうで、誰が欲しがっても絶対に与えず、宮廷のダリアを独占していた逸話が有名です。
★ 花言葉も「移ろい」と「気品」
球根はサツマイモの様な形をしており、植え付けの際には首の様になっている部分を上に向けて横に植えます。頂点の花を1輪だけ大きく咲かせる育て方が主流で、不要なわき芽を取り除くことで、大きく綺麗な花を咲かせます。
【 秋に咲く花、ダリア 】
★ 球根の植え付け時期は3月中旬~4月。
★ 開花時期は7月~10月です。
様々な種類のある宿根アスター
菊によく似た小さく可愛らしい、秋に咲く花である宿根アスターは、本来シオン属の多年草を広く差す名前で、その種類も様々です。
その中でも、ミカエルマス・デージーや孔雀アスターが代表的です。色の種類も多く、白からピンク、赤から青まで、様々な品種の中から選ぶことができます。
★ 花言葉は「思い出」や「追憶」など。
暑さ寒さに強く、丈夫なためとても育てやすい花です。ただし、成長が早く、葉や根が成長しすぎて窮屈になることがよくあるため、植える際には多めにゆとりを与えると健康に育ちます。
【 秋に咲く花、宿根アスター 】
★ 植え付け時期は3~4月と9~10月の年に2度。
★ 開花時期は9~10月です。
落ち着いた雰囲気のリンドウ
独特な花の形と鮮やかな青色が特徴なリンドウは、その凛とした姿から日本で古くより親しまれてきました。鮮やかながら落ち着いた雰囲気の秋に咲く花、リンドウは庭を和風に仕上げたい方におすすめです。
★ 花言葉は「苦悩」や「悲嘆にくれるあなた」など。
実は育てやすい花でもあり、夏以外に枯れる心配はあまりありません。元々山の植物の為暑さに弱く、真夏の暑さをどう凌ぐかがポイントです。また、花に水をかけると花が閉じてしまうため注意が必要です。
【 秋に咲く花、リンドウ 】
★ 植え付け時期は3月。
★ 開花時期は9~11月です。
庭作りにおすすめの、色鮮やかな秋に咲く花々はいかがでしたでしょうか。秋に咲く花は育てやすい花も多く、ガーデニングが初心者の方でも安心なので、ぜひチャレンジしてみてください。
特に、今回お伝えした花の中では、コスモスとビオラ・パンジーが育てやすく、水やりなどの手間も少ないためおすすめです。
また、今回お伝えした花以外にも綺麗な秋に咲く花は、まだまだたくさんあります。自分の思いに合った秋の花を見つけ、思い思いの花で庭作りを楽しんでみてください。
少し寒くなり、物寂しい季節の秋ですが、鮮やかな秋に咲く花々で庭を彩ることで華やかな気分で過ごすことができます。この機会に秋に咲く花から庭作りを始め、色とりどりの秋に咲く花で庭先を綺麗に彩ってみましょう!
まとめ
庭作りにおすすめの色鮮やかな秋に咲く花
・秋の花の代表コスモス
・初心者も安心のパンジー・ビオラ
・色鮮やかなケイトウ
・堂々とした佇まいが豪華なダリア
・様々な種類のある宿根アスター
・落ち着いた雰囲気のリンドウ