つぶつぶとした食感と、明るい色が料理のアクセントとなる、とうもろこしの育て方を学んで、自宅のプランターに気軽に栽培し、美味しく食べる事が出来たら素敵ですよね。
とうもろこしは追肥や間引き、人工授粉の作業をしておけば、そこまで栽培が難しい訳ではなく、苗から育てれば収穫のステップまで、たどり着きやすい植物なのです。
焼いたり茹でたりしてそのまま食べても良いですし、他の食材との相性も抜群です!お子さんからの人気も高い野菜ですので、ぜひ採れたてを食べさせてあげたいと感じるのではないでしょうか。
そこで今回はご自宅で簡単に出来るとうもろこしの育て方と、美味しく食べる方法をお伝えします。家庭菜園に興味がある方や、とうもろこしを使ったレシピを知りたい方も、ぜひチェックしてみてください。
育ちすぎていない苗を選んで購入し、深めのプランターを用意しよう
とうろこしの育て方において必要な物は、以下の通りです。
・とうもろこしの苗
・培養土
・プランター
・肥料
とうもろこしは、種から育てる事も可能ですが、苗から育てる方が、初心者の方でも成功しやすく、比較的早く収穫にありつける為、おススメです。育ちすぎている苗は、かえって植え替えの際に傷みやすい為、本葉が3枚以下のものを選んで購入しましょう。
プランターは、深さ60㎝以上ある大型の物を用意し、成長を促す為に、液体肥料または緩効性の化成肥料も準備しておく事が、とうもろこしの育て方のコツです。
植え替え後は一週間ごとに追肥をし、水を切らさないように注意しよう
5月上旬頃になったら、とうもろこしの苗を植えましょう。とうもろこしの育て方は、以下の通りです。
1. 培養土を、プランターの淵から3㎝程の高さまで入れる。
2. 根鉢より、少し大きめの植穴を掘っておく。
3. 根鉢を壊さないように、とうもろこしの苗をそっと植穴に植える。
4. 底から流れ出るくらいに、たっぷりと水を与える。
とうもろこしを植える際、苗に枯れ葉が付いている事を発見したら、取り除いてから植えるようにしましょう。また、乾燥に弱い性質の為、土の表面が乾いていたら、水を与えるようにする事が、とうもろこしの育て方のポイントです。
植え替えをして、一週間が経ったら、追肥をスタートするタイミングとなります。週に一度は、水やりの代わりとして液体肥料を与えるか、緩効性の化成肥料を、1株あたり約10g与えるようにしてください。
とうもろこしは「肥料食い」と呼ばれるほど、肥料を多く必要とする野菜ですので、とうもろこしの育て方をマスターするには必要不可欠な作業です。
防虫ネットを使い、実を食べつくしてしまうアワノメイガの被害を予防しよう
害虫対策も、とうもろこしの育て方において、もうひとつ重要なポイントです。特に、アワノメイガの芋虫は、とうもろこしの中に潜り込んで実を食べ荒らしてしまい、最終的には枯らしてしまう可能性があります。
「殺虫剤はあまり使いたくないな…」と考えている場合は、防虫ネットを使って、未然に被害を防ぐ事が大切です。
人工授粉の作業をして、収穫の準備をしよう
とうもろこしは、虫や風などの自然条件による影響では、なかなか受粉がスムーズに出来ない可能性がありますので、人工的に受粉させると良いでしょう。
株の先端にある穂のような雄しべを切り取り、雌しべ(実の先端のひげの部分)に揺らせば、受粉が完了します。この作業が上手く行けば、25~30日後に収穫が出来るようになります。
ピラフや茶碗蒸しを作って、とうもろこしの食感を楽しもう
とうもろこしの育て方をマスターし、収穫に至ったら、自分で栽培したとうもろこしを美味しく食べて、達成感に浸りましょう。焼いたり茹でたりして食べる事が一般的ですが、とうもろこしは他の食材と一緒に調理しても美味しく頂けますので、以下のレシピもぜひお試しください!
とうもろこしのピラフの作り方
1. とうもろこしの実の部分を芯から取り、ニンジン・鶏肉を一口サイズに切っておく。米は洗って水気を切っておく。
2. 鍋に1の材料と、バター(5g)・酒(大さじ2)・コンソメ(4g)・塩(小さじ2分の1)を加えて火にかける。
3. 沸騰したら、一度混ぜ、こんがりと炒める。
バターの風味が甘いとうもろこしとマッチして、心もほっこりする味わいです!
とうもろこしの冷製茶わん蒸しの作り方
1. ボウルに豆乳(200cc)と、めんつゆ(大さじ1)を合わせる。
2. 耐熱性のある容器に、ゼラチン(5g)と水(大さじ3)を合わせ、500wのレンジで20秒ほど温める。
3. ゼラチンが溶けたら、1と2の材料を合わせる。
4. 器にとうもろこしを盛り、3の材料を流し込む。
5. 1時間程冷蔵庫で冷やし、固まったら、お好みでオクラやトマトを乗せる。
簡単に作ることが出来る、ひんやりとした、とうもろこしの茶碗蒸しはさっぱりとした味わいで、お子さんにも喜ばれる事間違い無しです!
今回は、自宅で簡単に栽培出来る、美味しいとうもろこしの育て方と、レシピをお伝えしました。とうもろこしの育て方で必要な作業は、追肥や害虫対策など、少し手間がかかるように感じますが、「採れたての甘いとうもろこしを食べる事が出来ると思うと、そのような作業も、楽しみのひとつとして頑張れそう!」と感じるのではないでしょうか。
とうもろこしは、そのまま単体で食べるよりも、ピラフや、茶碗蒸しにして他の食材と一緒に食べる事で、より粒粒とした食感と甘い香りを楽しめますので、是非、料理の具材の一つとして使用してみましょう。
炭水化物をはじめ、カリウム、ビタミンなど、不足しがちな栄養素を摂りながら、自分で作ったとうもろこしを堪能しましょう!