なすの育て方を知れば、お家で自家製の美味しいなすが楽しめますよね。夏野菜の代表格とも言えるなすは、育て方が簡単!初心者の方が育てても、たくさん実をつけてくれる嬉しい野菜。
何と少なくても1シーズンで、なんと30本位収穫できると言うから驚きです。焼きなすやてんぷら、お味噌汁の具や漬物と調理法も様々。どんどん実がなっても、毎日飽きずに食べることができるのが、なすの魅力です。
その上、なすは夏の火照った体を冷やしてくれる効用があったり、また、栄養価が高くカロリーが低いので、ダイエットにも最適!気軽に始められるなら、ぜひ、なすの育て方を知りたいですよね。
そこで今回は、初心者でも安心して栽培を始められる、7つのなすの育て方のポイントをお伝えします。覚えておくと、ツヤツヤで美味しいなすをたくさん収穫できるようになります!是非育て方の参考にしてください。
なすの育て方は簡単☆
初心者でも安心!7つのポイント
なすの基本の植え方
1つめのポイントは、なすの育て方の第一歩、なすの植え方。なすは種からの育て方が難しいので、苗を買ってきて栽培を始めることをオススメします。
【 なすの育て方:植え方 】
★ なすは畑で育てれば大人の背丈よりも大きく育つ野菜!その分根っこも深くまで張ります。
・ 鉢やプランターで育てる場合も、容器が大きければ大きいほど大きく育ちますので、できるだけ底が深いものを選んでください。
育てる時に使う土は、以前になすを育てた土は使わないようにします。なすは連鎖障害をおこすからです。なすが育ってきたら、大きな実がたくさん!重みで苗が折れたりしないよう、苗の背丈が40cmほどに育ったあたりで支柱を立てます。
支柱は、苗に沿わせて垂直に立てるのではなく、なすの茎先が二手に分かれるあたりで支柱がクロスするように立ててください。
なすの栽培環境の整え方
意外かもしれませんが、なすはインドが原産の野菜。ですから、なすの育て方も、インドの環境を意識すると失敗しにくくなります。
【 なすの育て方:温度調節 】
★ とても暑いインドで育つなすですから、高温の場所を好みます。
・ なすを育てるのに適した気温は昼間は20℃以上、夜は15℃以上と、暖かい気候でよく育ち、気温が低すぎると成長しませんので注意してください。
なすは太陽の光が大好き
なすの育て方の中で最も大切なものの一つが、日当たりです。
【 なすの育て方:日当たり 】
★ なすは日光に当たることで紫色に発色します。
・ 逆に日光の光に当たらなければ、なすは色付かずに白いなすができあがってしまうのです。
なすの葉は大きく、葉が重なり合ってできる日陰にも、発色の影響を受けてしまいます。葉が生い茂ってきたら、不要な葉は切り落として対策を!
ベランダなどで育てる場合も、低い場所だとベランダの壁が影を作ってしまうことも…。その場合は台の上に置くなどして、日光が十分当たる位置まで高さを出すように注意してください。
なすは乾燥厳禁
そして、なすの育て方でもう一つ重要なのが、水やり。なすは暑さには強いですが、乾燥にはとても弱い野菜なのです。なすの葉は大きく水分が蒸発しやすい上に、つるも実も水分が多いので、たくさん水を欲する野菜!
【 なすの育て方:水やり 】
★ もし水が不足してしまうと、葉がすぐにしおれてしまうので、こまめな水やりを心がけることがポイント。
・ また水やりの頻度が多いと、土が流れて、表面から根っこが見えてしまうようになるかもしれません。根っこがあらわになってしまうと、苗が弱る原因になりますので、その時は、新しい土をかぶせて根っこを隠すようにしてください。
なすは収穫にもコツあり
なすは開花から3週間程で実がなります。この実の収穫にも実は、なすの育て方のポイントがあります。
【 なすの育て方:収穫 】
★ まず、一番最初にできた実は、小さなうちに収穫してしまいます。一番最初の実は、あまり大きく育たず、味も美味しくないからです。
・ 一番目の実を収穫した後は、品種にもよりますが、10cmくらいに成長した実から収穫していくのです。
大きく育てようと収穫を先延ばしにしていると、味も色も悪くなってしまいますし、株が疲れてしまって収穫量自体も減ってしまうことに!収穫は気温の低い早朝に行った方が、より美味しい実を収穫できます。
なすは肥料の好きな野菜
なすは「肥料食い」とも言われるほど、肥料を必要とする野菜です。特に、収穫が始まる頃に肥料が不足すると、極端に実の付きが悪くなったり、皮の固いなすや色の悪いなすができる原因にもなります。
では、どうやって肥料を与えるタイミングを見抜くのかですが、なすは花を見れば健康状態が分かります。
【 なすの育て方:肥料のあげるタイミング 】
★ なすの花のめしべがおしべよりも長いのは、なすが健康な証拠!逆に、おしべの方が長ければ、発育不良をおこしています。
・ もしちゃんと水やりをしているのに、めしべがおしべよりも短くなっているのであれば、肥料不足を疑ってみるのが正解!
なすの花の状態は、なすの育て方の中でもかなりわかりやすいバロメーター。注意深く観察してみてください。
なすの切り戻し
秋なすとは、秋に収穫できるなす。これは秋に実をつける品種ではなく、同じ一つの株の中で、秋に実をつけたものを指します。
【 なすの育て方:切り戻し 】
★ 秋まで収穫できるように育てたいのであれば、7月下旬~8月上旬に、大きく育った株の枝先を刈って、切り戻しを行います。
・ そうすれば、また新しい枝が芽を出し、そこから美味しい秋なすが収穫できるようになります。
いかがでしたでしょうか、なすは育て方が簡単なので、初心者でも育てやすく、プランターでも十分美味しい実を付けてくれますので、家庭菜園にもおすすめの野菜!
夏野菜の代表格ですが、お伝えしたように、ポイントをおさえれば、美味しい秋なすがなるまで長く楽しむことができます。栄養価も高く料理しやすいなすが、長く楽しめるのは嬉しいもの。
たくさん実をつける野菜ですので、育てていても次から次への収穫できて楽しいですし、色んな調理方法で食べることができるので、たくさん収穫したからといって困ることもありません。
愛情たっぷりと育てたなすの味は、きっと一際美味しいはず。きれいな色のなすの花や実も楽しみながら、今回お伝えした、なすの育て方の7つのポイントを参考に、是非なすを栽培して堪能しましょう!
まとめ
なすを美味しく収穫する手順
・深めの鉢に植え、育ってきたら支柱を立てる
・なすは高温の環境で良く成長する
・日光をたくさんうけたなすはキレイに色付く
・なすは乾燥しないように水やりを絶やさない
・一番目の実は収穫せず、それ以降の実は早朝に収穫
・めしべの長さで健康状態をチェックし、肥料を与える
・夏に株を切り戻して、秋なすの収穫に備える