園芸と聞くと、肥料や水の量、花を多く咲かせる為の選定や害虫対策など、難しそうなイメージばかり先行してしまいますよね。そしてそんなの複雑過ぎて私には無理という方が多いのではないでしょうか。
でも実は園芸って、そんなに難しいものでは無いのです。例えば子供の頃を思い返してみると、小学校の授業の一環で朝顔やチューリップ、ヒヤシンス、ひまわり等を難なく栽培出来た経験が誰にでもあるのもの…。
こういった小さな栽培も既に立派な園芸で、普段植物を育てる習慣があまり無い方でも、簡単に育てられる植物を選ぶ事で、楽しく園芸が出来るのです。簡単に楽しく園芸を始められるなら、家をおしゃれに彩りたいですよね。
そこで今回は、園芸初心者の方でも簡単に育てられる植物と、簡単な育て方のポイントをお伝えします。
園芸を始めるなら☆
楽しく手入れができるおすすめの花々
可愛いけれど乾燥にも強い、ポーラチュカ
プランターで簡単に花をたくさん咲かせたい、でも忙しくて手入ればかりしてられない…、という方におすすめなのがポーラチュカ。
ハナスベリヒユという別名を持つこの小さな可愛らしい花は、見た目の可愛らしさからは想像が付かない程暑さや乾燥に強い花なのです。
【 初心者の園芸:ポーラチュカ 】
★ 元々痩せた土地に生える花で乾燥した土を好むので、日当たりの良い場所で育て、水を毎日与える必要が有りません。
・ 複数植える場合は約20cm程度間隔を空けて植え、植える土に少しだけ粒状肥料を混ぜておきます。
あとは開花後に、花の付きを良くするために月1回液体肥料を与えるだけ!更にすごい事にこのポーラチュカ、挿し木で増やす事も出来るのです。伸びた部分を切って土に植えるだけで、根を生やしてぐんぐん増えていくので経済的です。
日陰OK!害虫にも強いアジュガ
「花を楽しみたいから園芸はやってみたい、でも虫は嫌!」という方におすすめなのがアジュガ。
【 初心者の園芸:アジュガ 】
★ 青やピンクの可愛らしい花を咲かせる、半日陰を好む上に虫を寄せ付けないことが多い、シソ科の植物!
・ 暑さ寒さともに強く、害虫、病気にも強い!園芸初心者の味方の様な存在なのです。ただし乾燥した土を嫌うのが特徴。こまめな水やりをしてください。
花が終わっても、赤みのある美しい葉を楽しめるところが、またこのアジュガの長所。
元々日なたでも日陰でもしっかり育つ植物なのですが、もし葉の色味に変化を付けたいなら、ぜひ日陰に植えてください。葉に班が入ってまた違った雰囲気を楽しめます。
肥料がほとんどいらない、オキザリス
次におすすめしたいのがオキザリス。このオキザリスはカタバミの一種ですが、一口にオキザリスと言っても、なんと世界中に800種類以上有り、日本で園芸用に販売されているものでも複数種!色々な種類を寄せ植えするのも楽しいです。
【 初心者の園芸:オキザリス 】
★ このオキザリスも、基本的に土が乾燥している時以外は水やりの必要が無く、肥料が無くても育つくらい強い植物。
・ ただ、花の付きを良くするためには、やはり成長期に月2回ほど液体肥料を施してやるのが望ましいです。
土を使わずに栽培、ミント
「園芸はしたいけれど土をさわりたくない…。」「もっと簡単な方法は無いの?」という方におすすめなのが、ミントの水栽培。
【 初心者の園芸:ミント 】
★ 必要なもの ★
・ ミントの苗
・ セラミス
・ グラニューと呼ばれる粘土を高温で焼成発砲させたもの
・ 穴のない器
・ 水分感知器。
① まず器の3分の1の高さまでセラミスを入れます。
② そこに余分な土を取り除いたミントの苗を入れてください。
③ 更に苗を固定する様にセラミス。
④ その後、水分感知器を苗の中心部に差し込みます。
⑤ 水を容器の4分の1程度の量注いで、感知器の表示が青になったら出来上がり!
定期的に液体肥料を与えてやる事で、葉の付きが良くなります。
ベランダの目隠し、ローズマリー
ローズマリーというと肉料理によく利用されるハーブのひとつ。こちらも本当に手のかからない、園芸初心者にはうってつけの植物なのです。
【 初心者の園芸:ローズマリー 】
★ 元々このローズマリーは日当たりの良い乾燥した土を好むので、植えたらほぼ何もせず植えっぱなしで良いと言っても良いほど!
・ 頻繁に水やりをする必要も無く、勝手にぐんぐん育っていきます。害虫の被害もほとんど無いので大変育てやすいハーブ。
このローズマリーを大きく分けると、這性と呼ばれるツタの様に横に広がって伸びるタイプと、立性と呼ばれる縦に伸びるタイプに分けられ、特に立性のものは高く伸びるので、沢山植えてベランダの目隠しとしても使えます。
いかがでしたでしょうか、ここまで様々な状況に応じた、4種類の園芸初心者にも簡単に育てられる植物をお伝えして参りました。
「園芸をやってみたいけれど、何となく自信が無い…。」または、「時間がなくて水やりを忘れそう…。」という方にも、問題無く育てられそうな植物ばかり。
虫が苦手な方には虫を寄せ付けない性質を持つ上に、それでいて可愛らしい花を沢山咲かせる植物が有りますし、土を使いたくない方には水耕栽培という手も有る等、限られた条件の中でも意外と選択肢があるものなのです。
また、植物の中にも結構日陰を好むものが有りますが、意外と華やかな花を咲かすものが有る事にも驚かれたのでは無いでしょうか。
最後にお伝えしたミントも料理に使えるだけでなく、育てていくと白やピンク色あるいは淡い紫色の可憐な花をつけるので、葉だけの時期と花の時期の両方とも楽しめます。この記事を参考に、楽しい園芸ライフをスタートしましょう。
まとめ
園芸ビギナーにおすすめの植物4種
・日当たりが強すぎる場所ならポーラチュカ
・日当たりが悪いなら、害虫にも強いアジュガ
・肥料をあまり必要とせず、乾燥にも強いオキザリス
・室内で楽しめる、水耕栽培でも育てやすいミント
・乾燥した場所でもOK!害虫にも強いローズマリー