ツブツブとした食感と、ジューシーで甘酸っぱい味が美味しい、イチジクの育て方を学んで、自宅で気軽に栽培する事が出来たら、嬉しいですよね。「近所のお庭に生えている所をたまに見かけるけれど、イチジクの育て方って、何となく難しそう…」と、眺めている方も多いのではないでしょうか。
イチジクは植え付けから収穫まで、2~3年かかる為、剪定などの長期的なお手入れが必要にはなりますが、果樹でありながら病害虫の被害には遭いにくい傾向がありますので、上手く管理すれば、長く楽しめる点がメリットです。
そこで今回は、美味しい実が成る、イチジクの育て方についてお伝えします。「イチジクってどんな風に育っていくのか、気になる!」という方も、ぜひチェックしてみてください。
家庭菜園向きの苗を選び、水はけ・水持ちの良い土を使用しよう
まずは、イチジクの育て方において必要な物を用意しましょう。
・イチジクの苗
・植木鉢
・鉢底石
・用土
イチジクには非常に多くの品種があり、中でも、桝井ドーフィンや日本種の物だと、木がコンパクトに収まりやすく、家庭菜園に適していると言われています。
植木鉢は8号から10号の物を用意し、苗を1つだけ植えるようにします。土は、水はけ・水持ちが良い物を選んで使用しましょう。市販の果樹用培養土を使っても構いません。
日当たりの良い場所に置き、水を切らさないように管理しよう
イチジクの苗は、11月から3月に植えましょう。イチジクの育て方は、以下の通りです。
1. 植木鉢に、鉢底石を入れる。
2. 植木鉢の半分くらいの高さまで、土を入れる。
3. イチジクの苗木を、30㎝ほどの高さで切り、根の周りについた土をほぐす。
4. 土に植え、馴染ませる。
イチジクの苗木は、植え付けの際にカットする事で、木が大きくなりすぎるのを防げますので、家庭菜園のスペースを広めに確保する事が出来ないお家の方は、この作業を欠かさず行いましょう。
日光を好む性質ですので、日当たりの良い場所に植木鉢を置き、水は、土が乾かない程度に与える事も、イチジクの育て方のコツとなります。
成長と共に剪定作業をして、木をコンパクトに収めよう
イチジクの育て方における大切な作業は、剪定です。剪定をする事で、木の生長を促し、立派な実をつけるサポートが出来ます。剪定を行うタイミングは、以下の通りです。
枝や木を枯らす原因となる、カミキリムシの被害に気を付けよう
イチジクは基本的に、病害虫の被害を受けにくい性質です。ただし、カミキリムシに関しては、幼虫が枝や幹に入って苗を食べてしまい、イチジクの木や、枝を枯らしてしまう可能性がありますので、対策が必要です。
カミキリムシがいないかを探るには、4月以降に、株元におがくずのような幼虫のフンがあれば、近くの枝や幹に穴が開いている可能性がありますので、その部分を狙って殺虫剤を撒きましょう。
6月頃からは、カミキリムシの成虫が現れる可能性も出てきますので、見つけ次第すぐに捕らえ、速やかに駆除しましょう。
「イチジクを食べたいと思っているから、殺虫剤を使う事に抵抗がある…」と感じる場合は、虫がいる枝ごと取り除くとスピーディーです。
果実の先端が割れていたら、収穫をしよう
イチジクは品種によって、春から夏に実を付けるものや、秋に実を付けるものもあります。収穫までには2~3年かかると言われていますが、その分、達成感も大きくありそうですよね。
イチジクの果実の先端が割れていたら、収穫のベストタイミングですので、つけ根から切り取るようにして収穫しましょう。このとき、切り口から出る白い樹液が手についてしまうと、皮膚がかぶれてしまう可能性がありますので、収穫時には手袋があると安心です。
甘酸っぱい味が魅力的で、お子さんからお年寄りまで人気が高いイチジクの育て方をマスターし、ぜひご家族や来客に、採れたて新鮮のイチジクを振る舞ってみましょう!
今回は、美味しい実が成る、イチジクの育て方について、お伝えしました。イチジクは収穫までの時期が長い果樹ではありますが、植木鉢でも苗木を育てる事が出来る事を知り、上級者向けの難しいイメージを感じなくなったのではないでしょうか。
剪定作業をする事で、木をコンパクトに収め、美味しくて立派な実を付けるサポートをする点が、上手なイチジクの育て方の秘訣となります。また、カミキリムシの被害に遭わないよう、こまめに枝や幹をチェックしてあげる事も大切なポイントです。
自分で苗木を育て、ジューシーなイチジクを収穫する事が出来たら、嬉しさと達成感に浸れそうですよね。今回の記事を読み、「私も育ててみたい!」と感じたら、ぜひお伝えしたイチジクの育て方を試してみてください。