梅雨の時期であるため花も少なく気持ちが落ち込みがちな6月ですが誕生花にはバラやユリといった見た目の華やかな植物が選ばれていますからプレゼントには困りませんよね。他にも、季節を感じさせる紫陽花やグラジオラスも6月の誕生花です。
それぞれ素敵な花言葉を持ちますが中にはネガティブな花言葉もありますから、6月の誕生花を誰かに贈るのであれば誤解を招かないためにもネガティブな言葉を含めた全ての花言葉のことをよく知っておく必要があります。
6月になったら6月の誕生花を花言葉と一緒に飾るのも趣がありますから、自分や知人の誕生月が6月でなくても6月の誕生花と花言葉についての知識を身につけておいて損はありません。そこで今回は6月の誕生花と花言葉に関してお伝えします。
愛の花バラの花言葉は
世界中多くの人々に愛されるバラは愛の花として知らない人はいないほど有名な花ですよね。バラ自体の花言葉は「愛」または「美」とされていますが、バラは花の色によっても違う花言葉を持っていますし、つぼみのバラにも花言葉が付けられていたり、特別に花言葉が付けられている品種もあります。
西洋で付けられている花言葉も合わせると本当に多くの花言葉を持つバラですが、多くは愛や恋、美しさに関わる言葉を持っています。その中で唯一注意しなくてはいけないのが黄色のバラの花言葉で「愛情の薄らぎ」や「嫉妬」という言葉が付けられています。黄色のバラにネガティブな花言葉があることを知っている人は決して少なくないので、愛する人に黄色のバラを贈る時は誤解されないよう注意しなくてはいけません。
愛の告白で贈る時は定番の「あなたを愛しています」という花言葉の赤いバラがぴったり。他に、尊敬する人には「深い尊敬」の花言葉を持つ白いバラ、友人にはネガティブな花言葉に注意が必要ですが「友情」の花言葉を持つ黄色のバラが適しています。
ユリの花言葉の注意点は
ユリは年中入手が可能ですが、花の旬は6月〜7月ということからユリが6月の誕生花に相応しい花であることがわかります。この時期には各地でユリ祭りやユリ園なども開催されますから、一面に広がる美しい誕生花を見て楽しむのもおすすめ。
その一方でユリは切り花にも向いているプレゼントしやすい花です。ユリの花言葉には「純粋」や「無垢」のように白や薄い黄色、ピンクなどユリに多い上品な色に合った花言葉や凛とした雰囲気にぴったりな「威厳」という花言葉が付けられています。
ただ、ユリはネガティブな花言葉も多い花で、赤やピンクには「虚栄心」、黄色には「偽り」、オレンジには「軽率」という言葉が付けられているので注意。「純潔」「威厳」の2つの花言葉を持つ白いユリだけはネガティブな花言葉はないので、ユリをプレゼントする際トラブルの心配をしたくないのであれば白いユリを選ぶと良いですよ。
6月らしい紫陽花の花言葉は
梅雨の花の代表である紫陽花は6月自体のイメージでもありますね。土の成分で色が変わる少し変わった花ですが、鬱々としてしまう雨続きの季節に彩りを添えてくれる花です。日本の土は酸性に傾きがちなので土の成分を調整していない花壇や公園の紫陽花は青い花が多いですが、白の紫陽花に限っては花色が土の成分に左右されないのでどのような土に植えても白いままの紫陽花が楽しめます。
近年では切り花も人気な紫陽花は色が変わる性質から付けられた「移り気」や「浮気」の花言葉や青い紫陽花の「冷淡」「無情」という花言葉が有名ですが「一家団らん」や「家族の結びつき」、ピンクの紫陽花の「元気な女性」、白い紫陽花の「寛容」という素敵な花言葉もありますから、プレゼントも出来る花と言えます。
色鮮やかなグラジオラスの花言葉は
カラフルで切り花向きのグラジオラスは「勝利」や「思い出」「愛の祈り」の他に「密会」「用心」「忘却」というプレゼントの時には気をつけたい花言葉も持っています。しかし、色別の花言葉には赤色なら「用心深い」、ピンク色なら「たゆまぬ努力」「ひたむきな愛」、紫色なら「情熱的な恋」とネガティブな言葉はありません。
グラジオラスの種類には春咲きと夏咲きがありますが、6月に飾るために育てるのであれば暑さに強い3月下旬から4月頃に植える夏咲きの品種が適しています。春咲きの品種も夏咲きの品種も花の色や花言葉に変わりがないので、時期に合った品種を選ぶのが長持ちさせるポイントです。
華やかな牡丹は富と地位を意味する花言葉を持つ
豪華で美しい牡丹の花も6月の誕生花と言われていて、その見た目通りの「風格」や「富貴」という花言葉や「恥じらい」「人見知り」の花言葉を持っています。「富貴」は富や地位を意味する言葉なので、富や繁栄、出世などを願って贈ることも可能です。
牡丹祭りが開催される見頃の時期は4〜5月なので誕生日祝いに訪れるには不向きですが、代わりにプレゼントにしやすい食器やアクセサリーなど牡丹の花を用いたアイテムは時期を問わず数多く出回っていますから贈り物には牡丹の花を用いたアイテムを選びましょう。
また、牡丹は大きく育つ樹木なので鉢植えを贈るのは控えておいた方が無難です。贈りたい相手に合わせてアイテムのチョイスをすれば良いので、6月の誕生花の中でも性別年齢問わず贈りやすいのが牡丹の魅力。牡丹は6月に生花を楽しむことは難しい花ですがプレゼント向きの6月の誕生花と言えます。
このように、6月の誕生花はポピュラーな花が多く、花言葉もポジティブな言葉が多いことがわかりました。中にはプレゼントの際に注意が必要な花言葉もありましたが、そのデメリットを補える素敵な花言葉も同時に持っている花ばかり!また、牡丹以外は切り花として入手しやすい花なので家庭でも気軽に楽しむことが出来ますから、6月になったらぜひ気に入った6月の誕生花を飾ってみて下さい。
他にも、職場など多くの人が目にする場所に6月の誕生花であることと、ポジティブな花言葉をカードに書いて一緒に飾っておくと誕生月の人が喜びますし、6月の誕生花は色とりどりで見た目の華やかな花が多いので6月の鬱々とした気持ちも晴らしてくれます。6月が誕生月でなくても6月の誕生花を生活に取り入れて、梅雨の季節を楽しみましょう。