ハーブは料理のスパイスや飾りつけ、手作りコスメやバスソルトなど、私たちの生活の様々なシーンで体と心を健やかにしてくれる存在です。日常の中にセンス良くハーブを取り入れて、心地よいナチュラルな暮らしができたら素敵です。
ハーブは基本的に丈夫な植物が多いので、コンテナでも元気に育てることができます。初心者でも気軽にガーデニングを始めることができ、ベランダやキッチンなどで栽培することも可能です。ご自宅にハーブとお気に入りの雑貨を組み合わせた癒しのスペースを作って、元気に育つ植物たちからパワーをもらいましょう。摘みたてのフレッシュハーブを使った料理やフットバスは、ハーブを育てているからこそ楽しめる豊かな時間です。
今回はハーブの種類をご紹介するとともに、育て方のポイントについても触れていきます。品種も効能も様々なハーブの特徴を知って、ハーブのある暮らしを楽しんでみてください。育てるハーブの種類ごとに適した環境がありますので、その環境に近づけてあげることが成功の秘訣です。
ハーブの種類と育て方☆
初心者でも簡単ガーデニング!
爽やかな香りのミントを育てよう
清涼感のあるミントの芳香は、数あるハーブの種類のなかでも、ガムや歯磨き粉などでお馴染みです。キャンディーやガムで使われるクールミント、甘い香りが特徴のアップルミント、白い斑が観賞用としても美しいパイナップルミントなどハーブの種類も様々です。胃もたれに効果があるほか、殺菌作用や防腐効果があります。
ミントはたいへん丈夫で、日なたでも日陰でもよく育ちます。ただし水分が少ないと葉が黄色くなり、枯れてしまうので、やや湿り気を保つようにしましょう。風通しのよい場所で育ててください。
美容効果の高いローズマリーを育てよう
松葉のような細長い葉から、ハーブの種類のなかでも特に、独特のすがすがしい芳香を放つのがローズマリーです。ローズマリーは別名「若返りのハーブ」とも呼ばれ、古代ギリシャやローマの時代から老化防止の薬草として知られていました。美容効果が高いほか、血行を促進し肩こりや筋肉痛にも効果があります。料理では肉や魚介類の臭み消しとして使われています。
ローズマリーは日なたで風通しのよい場所を好みます。日当たりと水はけがよければ、室内でも育ちます。乾燥を好むので多湿にならないように注意しましょう。
料理で大活躍のバジルを育てよう
イタリア料理でお馴染みのスパイシーな香りのするハーブがバジルです。ハーブの種類のなかでも料理に使う代表選手で、オリーブオイルやトマト、チーズといった食材と相性がよい点が愛される理由。フレッシュでもドライでも楽しむことができます。バジルは健胃効果があり、消化を促進してくれます。また抗菌作用や鎮静作用も知られています。
バジルは熱帯アジアを原産とするハーブの種類なので、日本のような高温多湿な地域でも育てやすい植物です。日当たりと風通しのよい場所を好み、水やりは土が乾きすぎないようにたっぷりめに与えましょう。
料理の臭み消しに役立つタイムを育てよう
タイムは料理の臭み消しとしても、スパイスとしてもたいへん重宝するハーブです。タイムという名前は、ギリシャ語の「防腐」を意味する言葉に由来し、殺菌効果があることで知られています。初夏にピンクや白の小花をつけ、香りを放ちます。レモンタイムやオレンジタイムは柑橘類に似た香りがし、お菓子の香りづけに使われます。斑入りのシルバータイムは観賞用として人気です。
タイムは日当たりと風通しのよい場所を好みます。暑さ、寒さには強いので育てやすいハーブですが、乾燥を好みますので多湿にならないようにしてください。
美しく甘い香りのラベンダーを育てよう
青紫色の美しい花をつけ、甘くてすがすがしい香りで「ハーブの女王」とも言われるハーブの種類がラベンダーです。深呼吸したくなるような香りのラベンダーの花は、古くから人々に愛されてきました。リラックス効果が高く、不眠やイライラした気分を鎮めてくれます。お菓子やハーブティーに活用したり、アロマバスやサッシェにも使うことができます。
地中海沿岸を原産とするラベンダーは、日当たりと風通しのよい場所で育ててください。乾燥を好むため、水を与え過ぎないように注意しましょう。
料理に香りと辛みを添えるオレガノを育てよう
オレガノの葉には強い香りと辛みがあり、イタリア料理には欠かすことのできないハーブの種類の一つです。ピザのトマトソースをはじめ、肉料理の臭み消しとしても使われます。オレガノはドライハーブにした方が香るため、収穫後に乾燥させて保存します。消化促進や殺菌作用のあるハーブです。
オレガノは野性的で丈夫な植物なので、初心者にも育てやすいと言われています。繁殖力が旺盛なので、水はけをよくしてあげれば半日陰でもよく育ちます。葉が混み合うので、こまめに収穫することが大切です。
タイ料理に欠かせないレモングラスを育てよう
レモングラスはイネ科のハーブで、細長い葉を指でこするとレモンによく似た爽やかな香りが広がります。タイをはじめ東南アジアでよく使われているハーブの種類で、カレーやトムヤムクンなどの料理で活躍します。ハーブティーにしても後味爽やかで美味しくいただけます。疲労回復、貧血予防などの効果があります。
レモングラスは熱帯アジアに自生しているハーブなので、高温多湿が大好きです。日当たりのよいところで水もちよく育てます。根が深く伸びて草丈も高いですので、コンテナ栽培の場合では深めの大きな鉢に植えましょう。
ハーブの種類と育て方はいかがでしたか。数あるハーブの中から人気のある7種を選んでご紹介しました。このほかにも様々なハーブがありますので、お好みのハーブを育ててみてください。前述したようにラベンダーなら、アイピローなどと相性が良いでしょう。一方でバジルなど、料理で大活躍のハーブの種類もありますね。自分の取り入れ方の好みに合わせてください。
ハーブの育て方のポイントは、原産地に近い生育環境で育ててあげることです。夏場に涼しく乾燥した環境を好むのか、高温多湿の環境でもよく育つのかを知って、その植物に適した環境に近づけてあげましょう。コンテナで育てる場合には土の質が重要になってきますので、市販のハーブ専用土を使うと初心者でも安心してハーブを育てることができます。
まとめ
ハーブの種類と育て方☆初心者でも簡単ガーデニング!
・爽やかな香りのミントを育てよう
・美容効果の高いローズマリーを育てよう
・料理で大活躍のバジルを育てよう
・料理の臭み消しに役立つタイムを育てよう
・美しく甘い香りのラベンダーを育てよう
・料理に香りと辛みを添えるオレガノを育てよう
・タイ料理に欠かせないレモングラスを育てよう