ポインセチアの育て方マスター☆赤く可愛くする7つのコツ


ポインセチアは育て方をマスターすれば、毎年赤く可愛い姿を見せてくれます。

クリスマスのシーズンが近付くと街中を彩り、鮮やかな赤い色と緑のコントラストで、華やかにクリスマス気分を盛り立てててくれるポインセチア。せっかくなら長く楽しみたいですよね。

日本では寒い時期にだけ見かけますが、実は多年生の植物ですので、上手に育てれば翌年以降も長く楽しむことができます。

ただ、ポインセチアの育て方にはコツがあり、知らずに育ててしまっては、せっかく買ってもすぐに枯れてしまったり、うまく色付かないこともあってガッカリすることになってしまいます。

クリスマスの花としてのイメージが強く、冬の季節限定植物のように思われがちなポインセチア。それだけにクリスマス時期は、贈られたり飾ったりするものの、ポインセチアの育て方は「実はあまり知らない!」と言う人も多いですよね。

そこで今回は、せっかく頂いたポインセチアを長く楽しみ、可愛らしく赤く咲かせる、育て方のコツをお伝えします。

 

ポインセチアの育て方マスター☆
赤く可愛くする7つのコツ

 

キレイに赤く色づかせるためには「短日処理」が鍵

ポインセチアの育て方で、最も重要と言っても過言でないのが「短日処理」です。

【 ポインセチアの育て方、「短日処理」 】

★ 「短日処理」とは、日光の当たる時間を調整し、それ以外の時間は一切の光を遮断する栽培方法です。

ポインセチアは短日性の植物ですので、日照時間が12時間以下の日が約2ヶ月続いて初めて、葉を赤く色付かせ花を咲かせます。この性質を利用するのです!

【 ポインセチアの育て方、短日処理の方法 】

★ 色を付けたい時期の約2ヶ月前から、葉の色が完全に色付くまで毎日夕方17時~朝8時までの時間は段ボールなどで覆うなどして、夜のように真っ暗な時間を13時間程度、人工的に作ります

・ 明るい室内の光など、夜間の人工照明の光もしっかり遮断するようにするのがポイントです。

普通に育てているだけではキレイに色付かないため根気が必要ですが、この短日処理によって、お店で売っているもののような鮮やかな赤色が魅力的なポインセチアが育ちます。

 

日当たりのいい場所で十分な日光に当てる

ポインセチアは非常に日光を好む植物ですので、暖かく日当たりのいい場所で十分に太陽の光を浴びさせながら育てます。ただ、「短日処理」が必要な植物ですので、陽の光に当てることは一見相反することのようにも、思えますよね。

【 ポインセチアの育て方、日光に当てる 】

★ 短日処理とは、日光を浴びせる時間を短くするだけですので、短日処理を行う時期であっても、その時間以外は日光に良く当てるようにします。

・ 日当たりが悪いと、緑色の下葉が黄色く変色したり、すべて落ちてしまうので注意が必要です。

ただし、夏の直射日光は葉を傷めるため、夏場は半日蔭で育てるのがオススメです。

 

寒さに弱いため、暖かい場所で育てる

クリスマスシーズンに多く見かけるため、寒さに強い植物のように思いますが、実はポインセチアはメキシコが原産地の植物です。熱帯で生育するポインセチアの育て方は、この原産地の暖かい気候を意識する必要があります。

【 ポインセチアの育て方、温度管理 】

★ ポインセチアは本来、気温20~30℃のエリアで育ち、寒さに弱い植物です。

・ 日本で育てる際には、室外の気温が15℃を下回る10月下旬~3月いっぱい室内で管理します。

日中は日当たりのいい窓辺に配置しますが、夜になると窓辺でも冷え込みますので、部屋の中へと移動させるのが理想的です。

 

水やりは土の表面が乾燥してから

ポインセチアの生育期にあたる4~10月はよく水を吸うため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

しかし、冬には成長が鈍りあまり水を必要としないため、回数も減らし、3~5日程度間を空けて土の表面が乾いてから控えめに水をやるようにします。

【 ポインセチアの育て方、水やりのポイント 】

★ どちらの時期においても、「土の表面が乾いてから」というのがポイントです。

・ すぐに枯れてしまうポインセチアの育て方の1つに、水のやりすぎが挙げられます。

日本よりも乾燥したメキシコで自生するポインセチアは、水の与えすぎによってすぐに根腐れを起こしてしまうのです。水やりの際には、土の乾燥状態をきちんと見て行うことが大切です。

 

クーラーの風を直接当てない

ポインセチアは寒さが苦手なため、冬場は室内で管理することになりますが、この時、クーラーの冷暖房の風を直接当てないよう、注意が必要です。

【 ポインセチアの育て方、クーラーの風 】

★ 暖かく乾燥したところを好むポインセチアですが、葉っぱの表面が必要以上に乾燥してしまうと、1日で枯れてしまいます。

根腐れが起きるため、頻繁に水をやる必要はありませんが、葉っぱの乾燥を防ぐためには、霧吹きなどで葉っぱを潤してやると元気に育ちます。

 

傷や衝撃に弱いため、傷を付けない

ポインセチアは非常にデリケートな植物で、葉っぱ同士が擦れただけで傷ができ、その傷が大きい場合には黒く変色してしまいます。

【 ポインセチアの育て方、衝撃を防ぐ 】

★ 水やりをやる際に服の裾が当たってしまったり、室内に置いた際にカーテンや足が当たったりするような場所は、極力避けた方が美しく育てることができます。

傷ができた際に白い汁が出ることがありますが、この汁には微量の毒があり肌が弱い人はかぶれる原因になりますので、お子さんやペットの手の届くところも避けた方が良いです。

 

「わい化処理」で美しいボリュームを保つ

【 ポインセチアの育て方、「わい化処理」 】

★ 無事に冬を越したら、下葉がほとんど落ちてしまった頃に、根本から2~3節を残してバッサリと切り落として剪定を行います。

・ このわい化処理を行うことが、次のシーズンも楽しむためのポインセチアの育て方の中で、とても重要になります。

この処理を行わないと、キレイな形にまとまらず、スカスカの印象のポインセチアに育ってしまいます。わい化処理は、短日処理を行う3週間前までには済ませておきます。

 

いかがでしたでしょうか。ポインセチアは育て方が難しい非常にデリケートな植物です。そんなポインセチアをクリスマスのシーズンに合わせて赤くするには、9月下旬頃から短日処理を行ってください。

暖かい気候を好むポインセチアにとって、日本では寒くて非常に過酷な季節に重宝されることになりますので、育てる環境には配慮する必要があります。

しかし、多年生の植物ですので、大切に育ててやれば1年でお世話が終わることなく、年々愛着をもって楽しむことができます。

ポインセチアの育て方のポイントはどれも、ポインセチアが本来育つメキシコでの環境がベース。日照時間や乾燥など、気候の特性に合わせて育てることで、毎年赤く可愛い姿を見せてくれます。

是非ポインセチアの育て方をマスターして、長く楽しんでみてください。

 

まとめ

ポインセチアを赤く可愛く育てる7つのコツ

・短日処理で日照時間を短くする
・日当たりを確保する
・寒さに弱いため暖かい場所で育てる
・水やりは土の表面が乾燥してから
・クーラーを直接当てるのは厳禁
・傷付きやすいのでデリケートに扱う
・冬を越したらわい化処理でボリュームを保つ


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