ラディッシュの育て方で失敗しない5つのポイント

ラディッシュの育て方で失敗しない5つのポイント
サラダにラディッシュが入っていると、彩りが豊かになり華やかになりますよね。実はラディッシュの育て方は初心者向きで、家庭菜園の基礎的要素が詰まっている野菜でもあります。ラディッシュは野菜の中でも大根、カブ、小松菜、ブロッコリー、ルッコラなど種類の多いアブラナ科です。

ラディッシュの育て方をマスターすることで、生育しやすい環境や寄ってきやすい害虫などが似ていることから、小松菜、ブロッコリー、ルッコラにも適用していくことができます。ラディッシュの和名は二十日大根ですが、実際には種まきしてから収穫まで1ケ月くらいかかります。

そして1年中収穫できると言われてはいるものの住んでいる地域の気温にも左右されますし、丸くならない、丸くなっても裂け目ができるなど根菜ならではの悩みも多いものです。そこで今回はラディッシュの育て方で失敗しない5つのポイントについてお伝えします。

 

ラディッシュの育て方で

失敗しない5つのポイント

 

種まきの時期と収穫の時期を計算しよう

ラディッシュの発芽適温は15~25℃、生育適温は15~20℃です。ただ真夏はラディッシュの出来も悪いのでおすすめできません。おおよそは桜が咲く頃から梅雨明け、ススキが目立つ頃から紅葉の始まり程度が目安となります。地域によって違いますよね。また、ラディッシュは季節により収穫までの日数が違います。

一番早くて5月下旬~6月頃で25日~30日、9月下旬~10月初旬で40日~45日、10月末になると60日くらいかかってしまいます。気温が低く日照の悪い日が続けばそれだけ成長にも時間がかかるので、30日たってもラディッシュが小さいからといって育て方に失敗したのかと焦らず気長に構えましょう。

 

水はけに気を配ればプランターにこだわらなくてもOK

ラディッシュの育て方で一番のメリットは、省スペースなところです。株の高さ15㎝、根の部分を入れて最大25㎝程度の深さがあれば栽培できるので、プランター以外にも牛乳パックやペットボトルなどでも栽培できますが、その場合は底に穴をいくつか開け、鉢底石を入れて根腐れを防ぎます。

土は市販の培養土で肥料の入っているものなら問題ありません。ラディッシュの種まきのしかたは、一般的には長方形のプランターに土を入れ、割り箸を寝かせて窪みを作ってまいていく「すじまき」が基本ですが、所々に穴を開けてまいていく「点まき」「バラまき」でも大丈夫です。

でも、後で間引きの作業があるので列を作ってまいたほうが楽です。土を入れてから一度水をかけ土を湿らせ、板切れなどで軽く押さえて高さを整えます。深く掘りすぎないように穴やすじを作って種をまき、土を手でパラパラと薄くかぶせます。

 

間引きは、二葉が出た時と葉が増えてきた時の2回

発芽までは土が乾かないよう注意していると、ラディッシュは早ければ3日程度で芽が出てきます。二葉が出てきたら間引きを行い、ねじれや小さくてひょろひょろした株を摘み取ります。はさみでカットしても抜いてもかまいません。これはつまみ菜として食べられます。

本葉が増えてくると、重なり合ったところや日当たりの悪いところの株は、茎も細く葉も小さめになっているはずです。今度はそれらを抜きますが、ラディッシュの育て方で忘れてならないのは、ラディッシュの玉の直径を考えて苗の間隔を作らなければ、隣同士お互いが土のスペースを取りあっていびつな形になると言うことです。

たくさん欲しいからと2度目の間引きを控えめにすると丸いラディッシュは収穫できないので、5㎝以上は株同士の間隔を保ってください。そしてこの葉もベビーリーフとして食べられます。

 

葉っぱが大きくなって赤い根が見え始めたら土をかぶせる

間引きを終え本葉が上に向かってぐんと伸び始めたラディッシュ。あとは地中の根が丸く育ってくれるばかりの段階です。でも、ここからがラディッシュの育て方のターニングポイントといっても過言ではない部分です。

葉っぱが光合成を活発に行い根に養分をため込んでいく過程では、ラディッシュの根元が浮き上がってきて、赤い根が見え始めてきます。でも、その頃のラディッシュの根は最初は細く、しかも徐々に太くなるというよりは1週間~10日くらいまでは頼りない根のままなんです。

水やりの時に根が見えていたらその根を隠すように、茎の辺りまで土をかぶせる「土寄せ」を行います。周囲の土が沈んでいるようなら新しい土を足して、ぐらぐらしているところを少し押さえて地中に根を落ち着かせてあげます。

ここまでで、種まきから1ケ月以上かかっていてもおかしくないのですが、ラディッシュの育て方ではここを辛抱できないと太ったきれいな形のラディッシュは収穫できないので頑張りどころです。

 

株全体が浮き上がってきたら収穫のサイン

地上に見える赤い部分が直径2㎝くらいになり、株全体が浮き上がってくるようになったら下のほうも太ってきているはずなので、そこが収穫のタイミングです。ラディッシュがまだ小さいと感じても、あまり待ちすぎると今度は「ス」が入るといってラディッシュの中身がスカスカのスポンジ状になります。

また、「烈根」というひび割れを起こしたりしてしまいます。ラディッシュの育て方の最終段階での失敗、ひび割れと「ス」入り現象は、ほぼ収穫遅れが原因ですので、一気に収穫します。

 

いかがでしたでしょうか。ラディッシュの育て方は間引きと土寄せを押さえれば、他の野菜に比べて栽培期間が短い分だけ病気や害虫の心配が少ないのが大きなメリットですが、それでもアブラムシや青虫などがつくことがあります。

春の栽培はアブラムシがつきやすく、アブラムシのつきやすいバラやパンジーなどが近くにあればよりそのリスクが高くなるので、野菜にも使える防虫剤をかけるなどの方法を使いますが、できればあまり薬剤は使いたくないですよね。

風通しが悪く蒸れた状態を作らないようにすれば、そう多くない株ならアブラムシのついた葉は丸ごと捨てるなどで防げるはずです。肥料については、市販培養土で肥料の配合表示がきちんとされていればなくてもかまいませんが、2度目の間引きの後にハイポネックスなどの薄めた液肥を1回あげると、色や形がよくなり効果的です。

最初は形や大きさがイマイチだったとしても、葉もおいしくいただけるのがラディッシュです。ポリフェノールの一種アントシアニンや葉酸も含まれる小さくても栄養豊富なラディッシュ、失敗してもまた気軽にまき直し、たくさん食べましょう!

まとめ

ラディッシュの育て方のポイントは

・収穫まで30日程度かかるのを逆算し夏と冬を避けて種まきする
・種をまく時に深く穴を掘らないようにし発芽までは乾燥させない
・二葉の時と本葉が3~4枚の時の2回「間引き」をする
・根を丸く太らせるために茎のあたりまで土をかぶせる「土寄せ」を行う
・地上に見えてきた根の部分が2㎝くらいで収穫し、スカスカやひび割れを防ぐ


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