セージの育て方は、いくつかのポイントがありますが、それさえ押さえればハーブの一種だけにとても生命力があり、初心者でも育てやすい植物のひとつです。
セージと言えば、西洋では肉や魚料理で活躍する香辛料のひとつ。臭みを消してくれる便利なハーブですよね。もちろんハーブなので、効果効能も期待でき、特に更年期障害や強壮作用、消化促進への信頼度が高いです。
料理などで多様したい場合には、もっとも一般的なコモンセージがありますし、エッセンシャルオイルの世界では、クラリーセージが人気です。クラリーセージの香りは心を穏やかに保ちます。
今回はそんなセージの育て方の大切なポイントを、気軽に始めやすい苗から始める事例を中心に解説します。本記事を参考にしながら収穫して、料理もガーデニングも、一石二鳥で楽しんでください!
セージの育て方なら☆
初めてさんが苗から始める7つのコツ
セージの育て方:まずは苗から始める
セージの育て方に限らず、初心者が挑戦をするなら苗から始める方がスムーズです。特にセージは種から育てると時間が掛かります。
【 セージの育て方:苗植え 】
★ 苗植えの時期は、春なら4・5月、秋なら10・11月が目安です。
・ 土は水はけの良い土を選びます。初心者の場合にはホームセンターや園芸店で販売されている、ハーブ専用の土などを利用したり、園芸用土にバーミキュライトを混ぜ合わせると便利です。
もしも自分で配合するなら、赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを、5:3:2の割合を目安に混ぜて作ると適切な土が出来上がります。
セージの育て方:置き場所を決める
セージの育て方では、湿気に弱いため置き場所は重要です。もともと丈夫なハーブではありますが、温かい地域が原産である特性を理解してください。
【 セージの育て方:置き場所を決める 】
★ セージの育て方で重要な置き場所は、下記の三つの条件を意識して決めてください。
① 風通しの良い場所
② 春には直射日光が当たる場所
③ 夏には直射日光が避けられる、明るい場所
セージは温かい地中海沿岸が原産ですので、日光が好きな植物ではあるのですが、真夏の直射日光になると葉やけを起こす可能性があります。
セージの育て方:水あげや肥料
セージの育て方で覚えておきたいのは、セージが乾燥に強く湿気に弱いと言うことです。そのため、あまり頻繁な水やりは逆効果にもなります。
【 セージの育て方:水あげや肥料 】
★ そのため、水あげは土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
・ これが基本の水あげの目安ではありますが、プランターでのセージの育て方では、真夏は乾燥が激しくなるため、水切れを起こさないように、毎日チェックしてください。
セージの育て方では、肥料は植え付け、植え替えの時に土に混ぜるようにします。チッソ系の肥料なら、枝葉が元気に育つ手助けをしてくれます。
セージの育て方:梅雨時期に注意!
前項でもお伝えしているように、セージの育て方で最も配慮したいのが、湿気です。特に注意をしたいのが梅雨ですが、梅雨前にセージが蒸れないよう、ある作業をするとより安心です。
【 セージの育て方:梅雨前の剪定 】
★ セージは生命力が強いため、どんどん繁殖します。そのため枝葉と枝葉が込み合って、特に梅雨時期などは蒸れてしまいます。
・ 深刻な湿気の被害が起きてしまいますので、梅雨が来る前に、枝葉が込み合わないように、枝をどんどん切り落としてしまいます。
目安は中の株まで風通しを良くし、日光が当たる程度です。「思い切り切っちゃった!」と思っても、繁殖力は凄いので気にせずに風通しを優先してください。
セージの育て方:セージを大きく育てる
セージの育て方では、「枝葉をさらに広げて、大きく育てたい!」と言う場合にはちょっとした作業が必要です。
【 セージの育て方:摘心 】
★ セージが育ってきて、本葉が見え始めたら、思い切って中央の枝の先端に付いている芽をカットします。
・ 中央の芽をまだ育ちきっていないうちにカットすることで、新しい新芽が、その下から複数出てきます。
この作業を「摘心」と言い、多くのハーブでボリューム良く大きく育てるために用いられています。
セージの育て方:植え替えのタイミング
セージの育て方では植え替えも定期的に行ってください。と言うのも、生命力の強いセージは、どんどんと根を張っていくからです。
【 セージの育て方:植え替えのタイミング 】
★ セージの育て方に限らず、鉢植え植物の植え替えのタイミングは、水が土に染みこまなくなってきたら…、が目安です。
・ 土が古くなっている証拠でもありますので、土は新しいものを用意します。その頃には根も張っているはず。ひとまわり大きな鉢を準備してください。
セージの育て方:セージを増やす
生命力の強いセージの育て方では、増やすことも比較的簡単に出来ます。基本的な増やし方は、さし木・タネから・とり木の三つの方法がありますが、初心者が挑戦しやすいのは、さし木です。
【 セージの育て方:さし木 】
① セージの茎を一本、園芸用ハサミなどでスパッと斜めに切ります。
② 切った切り口を、約1時間、水につけます。
③ 水から上げて、用意した土に挿します。
④ 水をあげながら、根が出るまで管理して待ちます。
⑤ 根や枝がしっかりとしてきたら、プランターや庭に植えます。
これで、セージが増えていきます。用意した土に挿して根が出るのを待っている間は、土が乾燥しないようにすること、半日陰(カーテン越しの日光など)で管理することがポイントです。
いかがでしたでしょうか。セージの育て方は、生命力が強いだけに頑丈で、他のハーブ同様、比較的簡単です。何度も本文中でお伝えしたように、一重に「湿気対策」さえしっかりとポイントを押さえていれば、まず問題ありません。
セージには様々な種類がありますが、どの種類もそれなりに大きく、平均的には40cm~50cmほど大きくなります。そのため、マンションのベランダで育てているなど、プランター栽培をしてる場合には、鉢ごとに育てる家庭も見受けられます。
と言うのも根が良く張るために、他の植物の育ちが悪くなる傾向があるからです。本記事を参考にしてセージの育て方をマスターし、収穫を楽しんだら、美味しく食卓に並べてください!
まとめ
初心者がセージを育てる時に、失敗しないポイント
・種は時間が掛かるため、初めてなら苗から始める
・湿気を嫌うセージは、風通しが良い明るい場所で育てる
・土が乾いたらたっぷりと水あげし、真夏はこまめにチェック
・梅雨前に剪定を行い株まで風通しを良くして、蒸れ対策
・本葉が出てきたら、中央の芽をカットして大きく育てる