セージの効能を暮らしに☆古くから愛されるハーブの豆知識

セージの効能を暮らしに☆古くから愛されるハーブの豆知識
セージの効能は、「薬用サルビア」とも呼ばれており、日本に入ってきたのは江戸時代と古くから「薬草」として愛されてきたほど、昔から認められています。

セージ自体もは、古代ギリシア時代から香辛料として使われてきた、強い香りとほろ苦い味のするハーブ。肉料理に多く使われ、特にラム肉や内臓系の肉のクセのある匂いをやわらげ、料理をすっきりと仕上げてくれます。

その利用法から「ソーセージ」の語源にもなっています。種類によって、紫やブルー、白、ピンクの美しい花をつけ、カラフルな葉色のものもあるので観賞用としても人気の植物です。

現代ではセージの効能も広がり、料理用のスパイスハーブとしての利用のほか、葉を乾燥させてハーブティーやポプリにしたり、セージのエッセンシャルオイルを使ったアロマテラピーなど、多くの使い方で効果を発揮しています。

セージの効能を実感するためにも、使いこなしたいですよね。そこで今回は、セージの特徴や使い方、薬草としての効能について、詳しくご説明します。

 

セージの効能を暮らしに☆
古くから愛されるハーブの豆知識

 

セージってどんな植物?

セージは種類が豊富で寒暖の差や乾燥にも強く、丈夫で育てやすい植物です。料理用やハーブティーなどには、おもにコモンセージが使われます。

【 セージを育てる 】

① 種まきは、春か秋に2~3粒ずつを点まきにします。

② 2週間くらいで発芽したあとは、苗と苗の間隔を40センチほど開けて植えつけます。

プランターなどの場合は、日当たりと風通しが良い場所に置き、土の表面が乾いたら水やりをします。水はけが悪いと根腐れを起こすので、気を付けてください!

★ また、種から育てた場合1年目は成長が遅いので、あれば苗を購入するとより育てやすく、収穫も多くなります。

 

セージの収穫・保存法

セージの収穫は、茂った枝そのものを刈り取るか、葉を摘み取ります。晴れた日の午前中、花が咲く前がいちばん芳香成分が強いと言われています。

【 セージの効能:保存法 】

★ 良く洗って水けを取り去った枝を束ねて、風通しのいいところに吊るして乾燥させ、完全に乾いたら葉を外して密閉袋などで保存します。

生の葉の場合は、湿らせたペーパータオルで包みビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。3~4日は保存できます。

 

セージの利用法

セージは肉料理の他、魚や乳製品にも合うハーブです。クリームソースやバターを多く使った料理に使うと、いっそう風味豊かになります。

【 セージを料理に使う 】

★ 料理に使うには乾燥セージが便利です。

★ また、生の葉を刻んでバターに混ぜ込み、「ハーブバター」として使う!

★ オリーブオイルやワインビネガーなどに付け込んで、香り高いオイルやビネガーを作ることもできます。

また、洗ったセージの葉を数枚、ティーポットに入れて熱湯を注ぎ、数分間ゆっくり蒸らしてから淹れると、セージティーを楽しめます。乾燥セージを使った場合は、少量でもより香りが立ちます。

 

セージの効能

セージの語源はラテン語のsalvere(サルワーレ)。治療や救いを意味する言葉のとおり、その薬効は古くから知られていました。セージの効能で代表的なのは、風邪や気管支炎の症状緩和です。セージの収れん・抗菌作用が炎症を抑え呼吸器疾患に効果的に働きます。

【 ハーブティーのセージの効能 】

★ うがい薬としても利用でき、のどの痛みをやわらげる作用があります。

セージの効能には、女性の更年期障害の汗やほてりを静める、制汗作用や、消化不良など胃腸障害を改善させるものもあります。

万能薬として重宝するセージの効能ですが、妊娠中・授乳中の女性、てんかんの方は、ハーブティーの服用は控えることをおすすめします。

 

セージのエッセンシャルオイルの効果と使い方

セージの効能を利用するには、ハーブティーの他にエッセンシャルオイルを利用する方法もあります。エッセンシャルオイルの原料となるのは、おもにクラリセージという種類のセージで、葉や花、茎からオイルを抽出します。

【 エッセンシャルオイルのセージの効能 】

★ 樟脳に似たクリアな香りの、セージの効能には強壮作用があります!

・ 憂うつな気分を上げたり、集中力を高めてやる気を起こしてくれるのです。

★ 生理痛の緩和血圧を下げるセージの効能にも注目!

オイルには皮膚毒性があるので、芳香浴としての使用がおすすめですが、その効果の強さから妊娠・授乳中の方、てんかんや高血圧の方は、ハーブティー同様に利用を控えてください。

 

いかがでしたでしょうか。長寿のハーブとして愛されてきたセージ。「5月にセージを食べると病気知らず」とか「庭にセージのある家に病人は出ない」など、薬としての効果に関する言い伝えがヨーロッパでは数多くみられます。

だれもが一度は聴いたことのあるサイモン&ガーファンクルで有名な「スカボローフェア」あの曲の中にもセージが登場します。原曲はイギリスの古い民謡なのですが、恋人への思いと共に「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」と、ハーブの名前が何度も歌われます。

これには願いをかなえるおまじないのような意味合いがあるようです。ハーブの持つ優れた効果・効能が、時に奇跡のように思えたことからなのかもしれません。

セージの花言葉には「尊敬」「知恵」のほか「家庭の徳」というものがあり、長い間家庭の万能薬として使われてきた歴史が感じられますね。「家庭が順調なときは庭にセージが茂り、不幸の時はセージがしおれる」とも言われ、セージの花は家族愛の象徴でもあるようです。

目に美しく、食べてからだにいいセージ。暮らしの中にぜひ取り入れていきましょう。

 

まとめ

セージの効能を暮らしに役立てるには

・丈夫で育てやすいセージを手軽に育てる
・収穫したら、風通しの良い場所で吊るして、簡単ドライ
・ドライハーブ、ハーブバター、セージビネガーで活用する
・ハーブセージと、エッセンシャルオイルのセージを使い分ける
・風邪予防のうがい薬、女性の不調改善に役立つ
・憂うつな気分や、集中力アップにもセージが活躍!


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