精油(エッセンシャルオイル)を使ったセルフマッサージは、自宅でも意外と手軽に行えます。リラクゼーションサロンが急増する中、プロにマッサージをしてもらうのは気持ちが良いですが、そう気軽に何回も通うことは出来ません。
精油を買えば、自宅でも気軽にセルフマッサージを行うことが出来ます。アロマが流行している近年では、精油を数種類持っている人も少なくありません。
人間の身体はそのほとんどが水で成り立っています。日々の暮らしでマッサージをすると、血流をはじめとする身体の流れが良くなり、身体が軽く感じられると言う体験談が多いのです。そこで今回は、プロが教えるとっておきの精油の活用法をお伝えします。
自分の気分や体調、またはアロマの効果ごとに精油を使い分けられるようになれば、毎日の暮らしの不調がぐんと改善されます。さらに一般的には芳香浴がメインですが、自分で調合してマッサージやバスタイムに活用できると、暮らしも格段に楽になるかもしれません。
精油セルフマッサージ☆
プロが教えるとっておき活用法
精油を垂らしてアロマバスを楽しむ
お風呂に入りながら、気になるところを軽くさすったり揉むだけでも、血流が良い分思っている以上の効果を発揮します。そこにお気に入りの精油を入れて、香りも楽しみながら効果を倍増させましょう。
【精油を使ったアロマバスのリラックスタイム】
①通常通りにお風呂をためます。
②お気に入りの精油をバスタブに数滴垂らします。
精油の効果や香りを十分に楽しむ全身浴が、アロマバスです。お風呂でアロマを楽しむ効果は、お風呂ならではの狭い空間の中で、呼吸器や肌から効率的に成分を身体に浸透させることが出来ることです。
入浴中ならではの温熱効果や湯気に香りが混じることによって、アロマに包まれた感じがするので、とても癒し効果が高いアロマテラピーです。
【アロマバスの注意点】
★精油はとても湿気に弱い★
・お風呂に入れる際も濡れた手で瓶を触らない。
※十分水分をふき取ってから触るようにしましょう。
また、精油の入れすぎは身体によくありません。複数の精油をブレンドするときなども、合計が5滴以内になるように気をつけて下さい。
【アロマバスにおすすめ、アロマソルト】
用意するもの:
・天然塩
・アロマオイル
作り方(分量):
①1回分の分量として、天然塩50gを準備する。
②アロマオイルを2滴~4滴垂らす。
③好みでドライハーブを混ぜる。
【バスタイムにおすすめのアロマオイル】
・リラックス効果の高いラベンダー
・穏やかなカモミール・ローマン(お子さまにもおすすめ)などがあります。
精油を垂らしたバスソルトなら、塩と精油の効果が期待できます。「クナイプ」は市販されている、人気のアロマソルト。精油でアロマソルトを作ることはとても簡単ですが、材料を揃える手間などもないほど忙しい時には、市販のアロマソルトも手軽です。
精油のアロマオイルでフットマッサージ
女性はサンダルやハイヒールを履いて歩くことが多い為、姿勢が悪くなりやすいです。ずっと同じ姿勢で仕事をしていたり、立ち仕事をしている女性ほど足がむくんでしまう人が多いことでしょう。足のむくみは、血流が悪くなることが原因で起こります。
足がむくむと、血流が悪くなり老廃物も溜まりやすくなってしまいます。老廃物が溜まると、倦怠感や頭痛、冷え性にもなり、狭心症や心筋梗塞、動脈硬化などの心不全の原因となる病気にも繋がると言われているのです。
そこでセルフマッサージで精油を使用したフットマッサージはいかがでしょうか。
【精油を使ったマッサージオイルの作り方】
用意するもの:・キャリアオイル(ホホバオイルやオリーブオイルなど)
・アロマオイル
作り方(分量):
①1回分10mLのキャリアオイルを準備する。
②キャリアオイルに、1滴~2滴の精油を垂らす。
【フットマッサージで人気がある精油】
・マジョラム
・ゼラニウム
・サイプレスなどが有名です。
一日の終わりにマッサージを行うなら、むくみに効いて利尿作用が高いサイプレスがおすすめ。1滴ずつ2種類をブレンドしても良いでしょう。マジョラムやゼラニウムは、ラベンダーと並んでリラックス系の精油として、多方面で活躍しています。
【アロマオイルのフットマッサージ】
・リンパの流れに沿ってマッサージがポイント。
・足裏からふくらはぎへ。
・膝の裏を入念に押し上げて、太ももへ。
このように螺旋を描きながら、下から上へフットマッサージをすると、むくみの解消に役立つでしょう。膝の間接周りは、滞ったリンパを流すイメージでさすります。足の裏はグーでマッサージすると流しやすいでしょう。
お腹周りのセルフマッサージ
精油を使ったマッサージは、皮膚に精油を吸収させることによって、成分の効能を得ています。リンパの流れに沿うように、お腹周りを精油でマッサージすることによって、お腹周りをすっきりさせましょう。
【お腹周りのマッサージに適した精油】
★キャリアオイル★
・セントジョーンズワートオイルは不眠症に
・月見草オイルはホルモンの乱れに
★精油★
・ジュニパーは、老廃物の排出してくれるのでむくみに
・ゼラニウムは、女性ホルモンが乱れたと感じた時に
・ユーカリは、感情が乱れ、集中力を失っている時に
精油を湿布にして取り入れる
温湿布や冷湿布をするときに精油を使用することによって、肌への吸収率を上げる働きをします。湿布として使用するのはタオルです。洗面器にお湯(もしくは冷たい水)に精油を垂らし、タオルを浸してから絞るだけ。
怪我をしている時や、風邪をひいているときなど精油を使うような、マッサージに適していない状態のときにこの方法が活用できるケースが多いです。効率的に精油の成分を体内へ取り込む方法です。
【シップとして精油を使う注意】
・精油を3滴以上入れないこと。
温湿布や冷湿布はその他の方法と違い、肌に接触している時間が長いので肌への刺激を考えると必ず守らなければなりません。肌に異常を感じたときはすぐに使用をやめるようにしましょう。
【温湿布におすすめの精油】
★肩コリなど直接的な体の痛み★
温めて血流を促すことで痛みを和らげます
・コリアンダー
・ブラックペッパー
★生理痛など女性特有の痛み★ホルモンバランス、自律神経を整える精油
・サイプレス
・クラリセージ
【冷湿布におすすめの精油】
★スポーツ後の筋肉の冷却★
・ユーカリ
・シナジー
★二日酔い(首の後ろなどで有効)★・ペパーミント
精油を入れたハンドバスでマッサージ
風邪をひいてアロマバスに入れないときや、ちょっとした時間の癒しにハンドバスをすることでリラックス効果を得られます。
【精油を使ったハンドバスの方法】
用意するもの:
・洗面器
・精油
ハンドバスの楽しみ方:
①洗面器などにお湯を入れます。
②お気に入りの精油を2~3滴たらします。
③ゆっくりとかき混ぜます。
④ハンドマッサージを湯のなかで。
ハンドバスにおすすめの精油:
・ローズウッドで加湿効果と疲れた神経を穏やかに
・ラベンダーの殺菌作用と快眠を誘う香り
・ゼラニウムの優雅な香りで、自律神経の調整を
湯気から香る精油(エッセンシャルオイル)の香りを楽しみつつ、お湯の温かさを手で感じながら指や手のひらを軽くもんでリラックスしましょう。両手首までお湯につけることがポイントです。
セルフマッサージで快適な眠りへ
精油(エッセンシャルオイル)の使い方としては、本来キャリアオイルとブレンドしてアロマテラピーに使用するのが基本です。家庭で手軽にセルフマッサージを行うことで、リラックスした状態で眠りにつくことが出来ます。
【アロマオイルを作る時の注意点】
・必ず精油の希釈濃度が1%以下になるように作りましょう。
・ベビーマッサージなど、赤ちゃんに使用する時は精油は避けましょう。
まだ敏感なお肌の赤ちゃんには、ベビーマッサージでもキャリアオイルのみで充分です。大人が使うアロマオイルでも精油は1%以下、数滴で充分に効果があります。肌トラブルを避けるためにも、希釈濃度を守りましょう。
このオイルを使用して、前述したようにリンパの流れに沿ってセルフマッサージを行うことで、精油の成分を皮膚から効率的に吸収します。日課に出来ると、すっきりとした体型の助けにもなります。セルフマッサージは技術が必要というわけではありません。自分好みの香りを楽しみつつ、疲れている部分を揉み解していくことでより快適な眠りへとつけるのです。
いかがでしょうか。エステやアロママッサージのプロが伝授する、初心者が自宅でも出来る精油を使ったリラックス法をいくつかお伝えしました。
精油は取り扱いに注意が必要なものですが、きちんとした取り扱いをすれば、気分転換などには最も適したアイテムです。たまにはリラクゼーションサロンなどで人の手で癒されるのも魅力的ですが、自分の好きな時間に、自分の好きな格好でセルフマッサージをするのも最高のリラクゼーションになるのではないでしょうか。
セルフマッサージの他にも、多くの精油が自宅にあるならば、芳香浴を積極的に行うと相乗効果が高まります。昔はアロマポットが主流で火の心配などがあり、芳香浴も手間がかかりましたが、今ではアロマディフューザーの登場により、手軽に楽しめるようになっています。
精油を使用した活用法をお伝えしましたが、その日の気分で自分に合った楽しみ方をすることでアロマテラピーの効果はさらに高まることでしょう。是非試してみて下さいね。
まとめ
精油(エッセンシャルオイル)を取り入れたマッサージ
・手軽なアロマバスに入りながらマッサージ
・サイプレスの精油のフットマッサージでむくみ撃退!
・ジュニパーを使ったお腹周りのマッサージですっきり
・タオルの温湿布、冷湿布で肩コリも二日酔いも解決!
・手軽なハンドバスとハンドマッサージで気軽にリラックス
・就寝前のセルフマッサージは快適な眠りに誘う