ティートリーの効能が見逃せない5つの特徴


ティートリーという植物をご存知ですか。アロマに興味のない方にはあまり馴染みがないですよね。しかしティートリーの精油はラベンダーと並ぶほど人気があり、世界中で愛用されているのです。

ティートリーとはオーストラリア東海岸の亜熱帯地域やニュージーランド、インドネシアに分布するフトモモ科コバノブラシノキ属の常緑植物です。オーストラリアの先住民族アボリジニの間では、古くから怪我や感染症の治療に利用されていました

特に抗菌作用、抗炎症作用に優れており、第二次世界大戦ではオーストラリア軍の必需品であったほど。その高い効能に注目され、これまで多く研究されてきたティートリー。天然由来の成分で効果が高いとあれば、誰だって気になるところでしょう。そこで今回はティートリーの効能が見逃せない特徴についてお伝えします

 

ティートリーの効能が

見逃せない5つの特徴

 

細菌に優れた効能あり

ティートリーと細菌については研究報告も多く挙げられていて、食中毒や肺炎、敗血症など致死的な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌や大腸菌に有効なことが証明されています

アトピー性皮膚炎にも効果があるとされ、本来人の皮膚は弱酸性のために菌が付いても増殖を防いでいるのですが、肌がアルカリ性に傾いているアトピー患者の皮膚には酸性に強くアルカリ性に弱い黄色ブドウ球菌が繁殖してしまいます。

症状を悪化させ痒みを増加させる黄色ブドウ球菌をティートリーの殺菌作用で軽減することができるため、ステロイドに頼らざるを得ない場合は試してみる価値がありますね

 

真菌に優れた効能あり

真菌とはいわゆるカビのことで、これが人や動物の皮膚に付いて増殖し、感染することを真菌症と言います。代表的なもので言えば白癬(水虫、たむしと定着する場所によって呼び名が変わります)やカンジダ症がありますが、ティートリーはこれら真菌に対して高い効果を発揮することが数々の研究でわかっています。

ティートリーの35~40%を占める主成分テルピネン4オールが抗真菌作用を持っており、オーストアラリアの薬事法では、今でも抗真菌剤としてティートリーの使用を認めているほどです

 

ウイルスにも効能あり

研究の結果、ティートリーがインフルエンザにも効果があることが報告されています。ティートリーの成分であるテルピネン4オールや、テルピノレーネ、αテルピネオールに、インフルエンザウイルスを死滅する作用は認められませんでしたが、ウイルスの増殖を抑えることが証明されています

ウイルスが体内に入って2時間までは、ティートリーで感染を防止することができたそうです。とは言えティートリーオイルを飲むことはできないので、コップ半分ほどの熱湯にティートリーオイルを2滴ほど垂らして蒸気を吸う、またはアロマとして使うことをおすすめします

 

ニキビにも効能あり

ティートリーの成分、テルピネン4オール、αテルピネオール、αピネンがニキビに対する抗菌作用があると報告されています。軽度から中度のニキビ患者に対しティートリー精油5%含有製剤と、ニキビ治療薬の過酸化ベンゾイル5%含有製剤を塗布したところ、過酸化ベンゾイルに比べて効き目は穏やかなもののニキビの症状を緩和させることができたそうです

無水エタノール5ml、精製水50mlに対しティートリー精油2~5滴で化粧水として使用したり、赤いニキビの炎症に効果のあるアロエジェル30gにティートリー精油2~5滴を混ぜてさっぱりとした使い心地のジェルとして使用することをおすすめします

 

アロマでリフレッシュ

ティートリーはスッとした清涼感ある香りが特徴。少し医薬品の様な香りもあり、好き嫌いが分かれる香りかもしれません。心理面に対しては気持ちを落ち着かせ、気分をシャキッとしてくれます。

特にイライラしている時や不安がある時に効果が期待でき、気持ちを意欲的な方向へ向かわせてくれます。消臭効果にも優れており、部屋の嫌な臭いを取り去って空気を綺麗にしてくれるので、アロマとして楽しんだりスプレーとして使うのも良いですね。その場合は精製水50mlにティートリー精油を20摘で、靴や洋服の消臭に使える万能スプレーの出来上がりです。

 

いかがでしたでしょうか。ティートリーの効能が見逃せない特徴についてお伝えしましたが、この他にもティートリーには口内細菌の抑制や歯石形成を抑制する効果が認められており、歯磨きや洗口剤にも使用されています

ティートリーの殺菌、抗真菌、抗ウイルス作用の凄さは折り紙付きですが、それ故、使い方を守らなくては多少危険な部分もあります。ティートリー精油には1.8シネオールが含まれており、これによって過敏症の症例が世界中で報告されています

とは言え、精油を原液で飲んだり高濃度で塗布した場合に限られていますから、用法、用量を守れば何も問題もありません。化粧水や皮膚に塗布する場合は、なるべく少量から試して徐々に量を増やすようにしましょう。他には、ティートリーが猫に及ぼす中毒症状が挙げられます。

猫科のような肉食動物は精油に含まれた成分をうまく代謝することができず、これまでティートリーで中毒症を起こした症例が数多く認められていますから注意が必要です。医学が発達した現代とは言え、医薬品よりも副作用が少なく効き目が高いティートリーの精油なら、家庭に1本常備してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ティートリーの効能が見逃せない特徴

・黄色ブドウ球菌や大腸菌など細菌に対して優れた効能がある
・白癬(水虫やたむし)、カンジダなどの真菌に対して優れた効能がある
・インフルエンザウイルスの増殖を抑える効能がある
・高い抗菌効果によりニキビに効能がある
・イライラ、落ち込みなどを前向きにしてくれる心理面の効能がある


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