トマト栽培は奥が深い!美味しく収穫する7つの裏ワザ

トマト栽培は奥が深い!美味しく収穫する7つの裏ワザ
トマト栽培は、野菜栽培を始めたら、まず初めに挑戦したいですよね。初心者にもトマトは栽培しやすく、実のなる野菜は見ても育てていても楽しめます。なにより調理の幅も広く食べ方がいろいろあるのも、トマト栽培が人気の理由!

ただ、野菜作り初心者でもある程度の収穫が楽しめるトマト栽培なのに、ベランダ菜園や家庭菜園で始めたものの、思うように収穫できずに破裂してたり、甘く美味しく実らなかったと不満が残った方も多いのも事実。

簡単に始められる、初心者にもおすすめの作物ながら、なかなか奥が深いのもトマト栽培ですよね。そこで今回は、トマト栽培で美味しくたくさん収穫できる方法を、プロの視点からお伝えします。

トマト栽培で収穫量や実の付き方で悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。

 

トマト栽培は奥が深い!
美味しく収穫する7つの裏ワザ

 

品種選び

実は、一般的に八百屋さんで売られているトマトはおもに桃太郎という品種。これは桃太郎が完熟しても、実が崩れたり傷がつきにくく流通に適した品種であるためです。家庭菜園でのトマト栽培なら、完熟後すぐに収穫し食べるので、家庭ならではの美味しい品種を選びたいものです。

【 トマト栽培のコツ:品種選び 】

★ おすすめのミニトマトは甘くて味にコクのあるアイコ

・ 中玉なら皮が薄く7~8%の糖度を持つフルティカやフルーツルビーEXなど。

また、病気に強く収穫量が多い大玉の麗夏トマトは、酸味と甘みの味のバランスが良く、加熱してもおいしく食べることが出来ます。

 

脇芽を摘む

美味しいトマトを栽培するには、出来るだけ養分が実に行き渡るようにする必要があります。そのため、葉の付け根に出てくる小さな芽「脇芽」を摘んで、枝の本数が増えて養分が分散してしまうのを防ぐと効果的!

【 トマト栽培のコツ:脇芽摘み 】

★ 脇芽摘み(摘芯ともいいます)は手作業で行い、カッターなどはウィルスを媒介してしまう可能性があるので使わないようにします。

・ 作業は1週間に1回ほど、芽が大きくなってからだと茎の傷も大きくなってしまうので、芽がまだ小さいうちに行います。

 

受粉を助ける

トマト栽培でトマトが多くの実をつけるには、まず花が受粉しなければいけませんが、トマトはこの受粉があまり得意ではありません。特に茎の1段目2段目あたりの花は、実が付きにくい!

【 トマト栽培のコツ:受粉を助ける 】

★ 美味しく甘いトマト栽培を目指すなら、人間が受粉の環境を整えて、実を付きやすくしてあげるのがポイント!

・ 花粉は午前中に多く作られるので、開花したらその時間に枝を軽く左右に振って花粉が飛ぶようにしてやるのです。

 

着果ホルモン剤を使う

上手に受粉させる方法のもう一つには、「着果ホルモン剤」を使うことも、プロのマル秘ポイント。花は受粉するとホルモン値が高まって、花が落ちないように「離層」(花を落とす働きをする部分)の働きを抑えます。

受粉前に花が落ちてしまうと実は付かないので、ホルモン剤は受粉したのと同じ状態のホルモン値にすることで、花が落ちないようにして、受粉できる環境を保つのです。

【 トマト栽培のコツ:着果ホルモン剤 】

★ 着果ホルモン剤は、ひと房に3~4輪の花が咲いたら、花のみに1回だけ散布します。ただし、他の部分にかかったり、何回もかけることが無いように注意!

 

水の量を少なくすると濃い味に

トマトは雨が少なく乾燥した、南米アンデス地方原産の作物。そのため雨の多い日本でのトマト栽培では、定植したあとの水やりはほとんど必要がありません

【 トマト栽培のコツ:水やり 】

★ 乾燥気味に育てたほうが、根が土の深いところまでしっかりと張るので丈夫に!

・ 糖度が高い美味しい実になるので、水やりは控えめにするのが美味しいトマトを栽培するコツのひとつといえます。

 

肥料を与える目安

トマトの栽培で、肥料が十分かどうかの目安は、苗の形を見ると判断できます。

【 トマト栽培のコツ:肥料をあげるタイミング 】

・ 元気で肥料が足りている苗は、株の先のほうまで葉が茂り全体に四角い形に見えます。

・ 対して肥料が足りていない苗は、上に行くほど枝の張りが少なく、全体の形が三角形に見えます。

肥料も水と同じくあげすぎは良くありませんが、実が付き始めたあとは1~2週間おきの追肥が必要です。

 

雨除けと鳥害の予防

実が付き赤く色づいてきた後は、大きく熟する間に鳥に狙われないよう、ネットなどで株を保護することも、プロが意識する大切なトマト栽培の仕事!

【 トマト栽培のコツ:雨除け 】

★ トマトは栽培中に雨に当たると実が裂けてしまうので、アーチパイプなど雨除けの資材を設置して、雨が当たらないようにします。

・ 雨除けは他にも、雨水の跳ね返りによる病気感染の予防や、土の水分が多すぎてトマトが水っぽくなってしまうのを防ぐ働きがあるのです。

 

いかがでしたでしょうか、美味しいトマトを収穫するための、トマト栽培のコツについてお伝えしてきました。トマトは開花後50日ほどで、ヘタの近くまで真っ赤に色づいて収穫期を迎えます。

たくさん実がなるトマトですが、株の1段目はどうしても日の当たりが少ないため多少水っぽくなってしまうもの。

いちばん味がいいのは3~5段目に実ったトマト。収穫が遅れると実が裂けたり落ちてしまうので、おいしいうちに収穫し味わいますが、1日のうちで収穫に適しているのはやはり朝。

養分が夜の間に蓄えられているので、朝採りのトマトはジューシーで、うまみもたっぷり!今回お伝えしたプロの裏ワザを参考に、美味しく栄養たっぷりのトマトをたくさん収穫しちゃいましょう!

 

まとめ

美味しいトマト栽培の裏ワザとは

・甘くて美味しいアイコがおすすめ!
・摘芯で十分な養分を届ける
・受粉は人間が人工的に手助けする
・着実ホルモン剤は花だけに1回行う
・水は控えめにして、濃縮させる
・枝に張りがなくなったら追肥をする
・雨に当たると実が裂ける!雨除けは必須


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