チューリップの球根の植え方、育て方5つのポイント

チューリップの球根の植え方、育て方5つのポイント
桜が終わって見頃を迎えるチューリップ。花壇に揺れる色とりどりのチューリップは、桜が散って少しだけ寂しさを感じた私たちに、再び元気を与えてくれますよね。ところでチューリップがなぜ球根を植えるのか、みなさんはご存知ですか。

もちろんチューリップにも種はありますが、種を蒔いてから花が咲くまで5年以上もかかるのです。毎年少しずつ大きくなっていく球根を植え直し、それを繰り返して6年ほど経ったものが販売されて、私たちの手に届いているという訳です。

咲く期間は短いものの、そこまでの道のりはとても長いですね。今年こそ自分でチューリップを育てたいと思っているあなたにのために今回はチューリップの球根の植え方、育て方5つのポイントについてお伝えします。

 

チューリップの球根の植え方、

育て方5つのポイント

 

球根を選ぶ

チューリップの球根は8月中旬頃から店頭に出始め、12月頃まで売られています。植付時期は10月中旬から11月いっぱいが理想的ですが、暖かい地方は12月に入ってからでも十分間に合います。

チューリップの球根を買う時には、大きくて重いものを選んでください。なぜなら、球根には花を咲かせるためにたっぷりと栄養が蓄えられているからです。より良い花を咲かせるためには、大きくて重みがあり、傷がないものを選んでください。

芽が出ているくらい元気なものをおすすめします。手に入れた球根を早く植えたい気持ちもわかりますが、肌寒さを感じるまでは待ってください。地面の温度が高いと様々な障害が出てしまいます。焦らずにその時を待ちましょう。

 

肥料を与える

もともとチューリップの球根には栄養が蓄えられていますから、肥料を与えなくても十分綺麗な花を咲かせます。しかし、来年の花のために良い球根を残すつもりなら肥料を与えます。土を耕す時に、球根専用肥料を混ぜ込む程度で問題ありません。

肥料を与えた方が大きな球根が残りますが、かと言って肥料の与えすぎは球根を腐らせてしまう恐れもあります。追肥を与える場合は芽が出た時と花が終わった時だけで充分です。

 

球根の向き

ただ球根を植えれば良いと言うものではありません。咲姿をより美しく見せるためには、チューリップの球根の向きに注意して植える必要があります。チューリップの球根には葉が出る向きが決まっています。

適当に植えると、葉が重なり合って日光が十分に当たらなかっったり、葉が密集して病気の原因になることも。見た目も美しくありませんから、全ての球根の向きを揃えて植えます。土をかぶせる時に、せっかく揃えた球根が動かないように注意してください。

 

水やりを管理する

チューリップが春に花を咲かせるためには、冬の寒さと水やりが必要不可欠です。もともと冬に一定の降雨がある地中海地方が原産のチューリップ。例え芽が出ていなくても、水やりを忘れてはいけません

地植えの場合は雨や雪に任せても良いのですが、晴れが続く場合はたっぷりと水をあげてください。鉢やプランター植えの場合は、土の表面が乾いたら水をあげてください。水が大好きなチューリップですが、水のあげすぎも根腐れや球根が腐ってしまう原因に。

忘れてはいけないけれど過度に与えすぎてもいけませんから、水の管理は慎重に行って下さい。芽が出て花が咲き、花が終わって花摘みするまでは、他の花と同じように、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

 

球根のために

花が枯れ始めたら花摘みをします。ここからは、来年の球根のための期間です。花の下で折り取って、茎や葉っぱはそのまま残します。これは葉で光合成をし、作られた栄養を球根に送るためです。

そのまま葉や茎が枯れるまで待ちます。水やりも追肥も必要ありません。葉が枯れて来たら球根の堀り上げ作業をします。試しにひとつ掘ってみて、球根の皮がある程度茶色くなっていればOK。

掘り上げた球根は軽く土を落として、風通しの良い日陰で乾燥させます。ネットに入れてぶら下げるなどの工夫をすれば、カビや腐敗を防ぐことができます。球根を植える時期まで、涼しい場所で保管してください。

 

いかがでしたでしょうか。チューリップの球根を植える際と、育てる時に大切なことがおわかりいただけたかと思います。一般的にチューリップの球根の寿命は1~3年と言われていますが、状態の良い球根ができれれば3~4年花を咲かせることもあります。

分球してきたら、それを植えて球根を太らせ…数年かけて育てるのもチューリップの醍醐味とも言えますが、球根自体は安いので、手間をかけずに毎年新しい球根を植える人もいます。

ちなみに、種から育ててみたいと言う人は、花が枯れても花がら摘みをせずに種が熟成されるのを待ちましょう。ちゃんと受粉していれば、必ず種は残ります。この種を植えて立派な花が咲くまでの数年、気長に待つのも面白そうですね!

まとめ

チューリップの球根の植え方、育て方は

・大きくて重みがあり、傷のないものを選ぶ
・肥料の与えすぎには注意する
・球根の向きを揃えて植える
・芽が出ていなくても水やりを忘れずに
・球根を残す場合は花がら摘みをする


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