野菜の育て方は、コツさえつかむと案外簡単ですし、試行錯誤しながら思った収穫が得られた時の満足感も、また格別ですよね。育てる事と収穫、ふたつの楽しみが味わえる趣味として、ベランダでの手軽な野菜作りが人気!
ベランダでの野菜作りは、いつも新鮮で、安心・安全な野菜を食べられること。小さなお子さんの食育に役立つ、ということから始める人が多いのも特徴。
そこからベランダ菜園の野菜作りにハマって、「週末は貸農園に通って野菜作り!」という方も見受けます。野菜の育て方は極めるとなかなか奥深いものですが、初心者向けの育てやすい作物を選んで、難しく考えずに始められるなら、挑戦したくなりますよね。
そこで今回は、ベランダで始める野菜の育て方とその手順について、詳しくお伝えします。
野菜の育て方は簡単☆
ベランダで始める7つの手順
道具をそろえる
まずは、ベランダでの野菜の育て方で必要な道具をそろえます。
【 野菜の育て方:必要な道具 】
・ プランター
・ 植え付けに使う移植ごて(小さなシャベル)
・ ジョウロ
・ 霧吹き
・ 剪定や収穫の際に使う園芸ばさみ…など。
苗を植えるプランターは、プラスティック樹脂製の軽くて扱いやすいものがおすすめ!たくさんプランターを設置するなら耐荷重も気になるところですし、日当たり等によって移動させることを考えるとなるべく軽いものが安心。
他には、プランターの底に敷く、水はけを良くするためにネットもあると便利です。さらに、ガーデングローブもあると、手を汚さずに作業できます。
育てる野菜を選ぶ
次に、育てる野菜と品種を選びます。育てやすく失敗しづらいものを選ぶのも、上手な野菜の育て方のポイント!
【 野菜の育て方:育てやすい野菜 】
★ あまり手がかからないおすすめの野菜
・ レタスやルッコラ、ベビーリーフなどの葉野菜。
★ 初心者にも育てやすい野菜
・ ラディッシュ(二十日大根)やオクラ、バジルやミント、大葉などの、薬味・ハーブ類
…などなど。
生のバジルやルッコラは、スーパーでは手に入りづらいもの!けれども自家栽培だと豊富に使えて、いつもの料理をよりおいしく彩ってくれて嬉しい野菜です。
苗か種を用意する
野菜の種類が決まったら、種か苗を購入します。二十日大根は種蒔き後2~3日で発芽し種からでも育てやすい野菜ですが、それ以外は種が販売されている野菜でも、初心者は苗からのほうが手軽で簡単!
そして苗の選び方も、野菜の育て方では重要なポイントです。暖かくなり苗がたくさん販売される時期に、よく選んで購入してください。
【 野菜の育て方:苗を選ぶ 】
・ 茎や葉がしっかりしている。
・ 枯れや変色がないもの。
・ 双葉が付いている。
・ 本葉が6~7枚付いている。…などのものを選びます。
反対に、茎の節と節の間隔が間延びしたもの、葉や茎が貧弱なものは避けてください。
4. プランターに植え付ける
苗を購入したら、その野菜の育て方に合った土を用意し、苗をプランターに植え付け!ホームセンターなどで苗を購入すると、たいていの場合、適した植え付けの時期や育て方などが記載されているので、役立ちます。
【 野菜の育て方:植え付け 】
★ 野菜の育て方に詳しい方では、自分で土づくりからすることが多いですが、初心者では野菜用の培養土を購入するのが便利ですし失敗もありません。
・ 育てる野菜に合った大きさのプランターを使い、底に水はけ用のネットを敷いてから土を入れ、苗を植え付けます。
水やりと手入れ
水やりは、たくさんの水を必要とする野菜もあれば、多少乾き気味にしておく方が美味しく育つものもあります。
【 野菜の育て方:水やりや手入れ 】
例えば…
★ キュウリ … 水やりが2日に1度ほど必要!
★ トマト … 水やりを控えめにした方が甘く旨みのある実になります。
★ レタスなど葉物野菜 … 葉が込み合ってきたら間引きをして、株の成長を助けてあげると、大きく育ちます。
…このように、種類によって野菜の育て方は違うので、その野菜に合った手入れをしてあげることが大切なのです。
肥料をほどこす
野菜の育て方として、肥料は欠かせない項目ですが、「野菜用の土」として売られているものは、肥料も配合されていることが多く、そういう土を使ったなら、植え付け時の元肥は不要!
【 野菜の育て方:肥料 】
★ リーフレタスやバジル
・ 栄養が足りないと、葉の色が黄色くなったり薄くなってくるので、それを目安に薄めの液肥を与えると、より葉のグリーンが濃く育ちます。
★ ルッコラ
・ 余り肥料が必要ありません!
栄養たっぷりで丈夫に育てたルッコラは、茎も硬くなり食感があまり良くないので、陽射しがそれほど強くない場所で養分も少な目のほうが、柔らかくおいしいものが出来ます。
収穫する
野菜の育て方の手順、最後は楽しみな収穫です。これも、葉野菜や実のなる野菜などなど…、品種や種類によってポイントやコツも大きく変わります。
【 野菜の育て方:収穫 】
★ 葉野菜やハーブ
・ 間引きも兼ねて毎朝こまめな収穫が可能!
★ トマトやキュウリなど、実のなる野菜
・ 適度な大きさや色になったところを見極めて収穫します。
実のなる野菜の場合、大きくなった実を取らずにいると、栄養分が実に集中し全体に行き渡らなくなってしまうので、株全体の成長のためにも適度な大きさで収穫するのも、野菜の育て方では大事なことです。
いかがでしたでしょうか、ベランダで始める野菜の育て方について、手順をお伝えしてきました。とても簡単なのですが、庭が無くても手軽に始められますが、ベランダ菜園だからこその、いくつかの注意点もあります。
まず、落下しやすい場所や非常通路にプランターを置かないこと!排水溝に土や葉などを流して、詰まらせることがないようにすることにも注意が必要。
さらに、周囲の人々が嫌がる虫を発生させないよう、手入れを良くしたり、ネギなど強い香りのする作物も、周囲に配慮する事柄のひとつです。
そこだけ理解できたら、ホームセンターへ!最近では、100円ショップにもプランターやジョウロをはじめ、ベランダ菜園に必要なものがほぼ一式揃っていますから、近くにホームセンターが無いという方でも準備がしやすくなりました。
まずはプランター一個から、家庭菜園で野菜の育て方をマスターしましょう!
まとめ
ベランダで手軽に野菜を育てる手順
・プランター、ごて、ジョウロ、園芸ばさみを揃える
・育てやすく失敗しづらい野菜を選ぶ
・茎が丈夫で変色がなく、本葉が6~7枚の苗を選ぶ
・初心者なら野菜用の培養土で十分OK!
・野菜によって水のあげ方は違う
・市販の培養土に元肥が混ざっている
・葉野菜は毎朝摘んで、実野菜は見極めて収穫