ゴーヤは食材としても人気ですが、実はエコカーテン作りにも最適の野菜!夏になるとあちこちのベランダや軒先で目にするエコカーテン、見ているだけで涼しく感じますよね。
ゴーヤのカーテンは、真夏の直射日光を遮って、室内を過ごしやすい空間にしてくれますが、効果はそれだけではありません。なんとエコカーテンが窓近くにある部屋とない部屋では、平均1.7℃もの差があるというから驚きです。
ゴーヤは日本の夏の暑さにも負けない丈夫な野菜。しかも害虫にも強いという嬉しいポイントも!このゴーヤの頼もしさを知ったら、ぜひエコカーテン作りにチャレンジしてみたくなりますよね。
そこで今回は、ゴーヤを使ったエコカーテン作りを成功させるコツをお伝えします。
ゴーヤを育ててエコカーテン☆
初めてさんの7つの手順
良い苗選びのポイント
ゴーヤで立派なエコカーテンを完成させるための第一歩は、良い苗を選ぶことから始まります。
【 ゴーヤの苗選び 】
★ ゴーヤの苗を購入する時は、茎がガッチリして太いもの・本葉が3~4枚あり、且つ本葉の形がしっかりしているかがチェックポイント。
・ ゴーヤにもいくつかの品種があることも忘れずに。アバシゴーヤや太レイシは長さ15cm程度の手頃な大きさで、実のつきも良く収穫率が高い品種!
エコカーテンと料理、どちらも楽しめるゴーヤ栽培なら、品種選びも大切です。ゴーヤの苦みが得意でない方は、生のままでも食べられるほど苦みが少ない品種の、バニラキッズゴーヤがおすすめ!
プランターとネットを用意
【 ゴーヤ栽培のためのプランター 】
★ まずプランター選びですが、長方形で奥行と深さ共に30cm・幅は70cm以上の大きさがあれば安心!
・ ある程度の深さがないと根詰まりを起こして大きく育たないので、ゴーヤでカーテンを作るにはこのサイズ以上のプランターが理想的。
ネットと支柱は、園芸店やホームセンターでセットになっている商品が販売されています。これならネジ・留め具等の細かいパーツを別で買い揃える必要もないので便利!
立てかけタイプ・つり下げタイプ・伸縮タイプなど種類があるので、自宅の庭やベランダのサイズを測ってからお店に行けば、悩まずスムーズに買うことができるはず。事前に準備をしてホームセンターへ行ってみてください。
ゴーヤ栽培に適した土作り
ゴーヤの土は店頭に並んでいる野菜や、花の培養土で充分!初めから元肥入りの培養土なら、特に手を加えなくても、そのまま苗を植えることができるので安心です。
【 ゴーヤ栽培の土作り 】
★ ゴーヤは水はけの良い土を好む野菜なので、培養土に腐葉土・赤玉土を混ぜ込むのも良い方法。
・ これらをよく混ぜ合わせてフカフカの土を作れば、苗を植え付けるのが待ち遠しくなるはず。
そしてプランターの底にネットか鉢底土があれば、土作りと水はけ面の心配はもうありません。
いよいよ苗とネットを設置
ゴーヤ苗の植え付けで一番肝心なのが苗と苗の間隔。根詰まりを防ぐ為に苗と苗の間は25cm~30cmの間隔が必要です。植え付けて間もない時期は割りばしなどで支柱を立ててあげると安心。
【 ゴーヤのエコカーテン作り 】
★ 次に大切なのが、ネットの設置!プランターでエコカーテンを作る場合は、苗とのバランスを見ながら、20cm間隔で深くまで4~5本の支柱を差し込んでください。
・ グラつかないようしっかり固定。そして横の支柱を設置しますが、プランターの土部分から上に向かって30cmごとに作っていくのが安定させるコツです。ここへ順に紐やビニタイを使って結びながらネットを張っていきます。
プランターに差し込む以外の方法でエコカーテンを作る時は、とにかくネットを安定させることが大切。よしずやサンシェードを固定するパーツで軒下に設置すれば、ガッチリとネットを張れておすすめです。
摘心作業と誘因作業
苗の植え付けが済むと、次に待っているのは摘心作業。摘心はエコカーテン作りの要となる作業なので、苗ごとにちょうど良いタイミングで摘心することが大切です。
【 ゴーヤの摘心作業 】
★ 本葉が5~6枚に成長したら、枝の先端(親づる)をカットします。
・ こうして摘心することでわき芽(子づる)が増えて、ゴーヤはどんどん成長!
摘心後は子づる・孫づるが驚く速さでつるが伸びてくるので、上に伸びようとするつるをネットに絡ませ横へ誘因。ある程度までこの作業をしておけばひと安心、あとはゴーヤが自然にネットを覆うように伸びてくれます。
追肥のコツ
ゴーヤで繁ったエコカーテンを作るためには、成長に合わせた追肥が必要。追肥をしないと栄養不足になり、ゴーヤがネットを覆う前に成長が止まってしまう事態になりかねません。
【 ゴーヤの追肥のコツ 】
★ そんな失敗を防ぐコツは、タイミングと量を見計らった追肥!追肥を上手く行えばゴーヤのエコカーテン完成はもう目の前です。
・ 最初の追肥をするタイミングは実がなり始めた頃がベスト。その後は成長の様子を見ながら2~3週間に1度の間隔で、追肥をしていけば大丈夫です。
追肥に使う肥料の種類は固形、または粒状の化成肥料が使いやすくておすすめ。化学肥料を与える量は1つの苗に対して、ティースプーン1杯の量が目安に与えてください。
ただし、肥料を与えすぎると肥料やけを起こして枯れてしまう事も…。一度に与えすぎないことが追肥のコツです。
毎日の水やりはマメに!挿入
実はゴーヤでエコカーテンを作る時に、1番大切なのは毎日の水やり。ゴーヤは成長に合わせて水やりの方法を変える必要があります。
【 毎日の水やりポイント 】
★ 苗を植え付けて間もない頃は、土の表面が乾いたら水やりをするぐらいでOK!
・ 徐々につるが伸びて葉の数が多くなったら、毎朝たっぷりの水を与えてください。だんだん葉が茂ってエコカーテンの形に近づいてきたら、朝と夕方に水やりの回数を増やすとバッチリ。
ゴーヤは葉からも水分が蒸発するので、日差しの強い夏は土の様子・葉の乾燥具合で水やりの量を決めて世話をするのもコツのひとつ。日々ゴーヤを観察しながら水やりをすれば、乾燥でしおれることも根腐れで枯れることもなく、元気に育ってくれるはずです。
いかがでしたでしょうか、たった7つの手順でゴーヤのエコカーテンを楽しめると分かれば、早速ホームセンターで苗やネットを選びたくなるもの。作るのが大変そうに思えるゴーヤのエコカーテン、コツを押さえれば初心者でもキレイに仕上げることができます。
苗は4月になれば店頭に並び始めます。真夏にエコカーテンを楽しむ為には、良い苗を早めに購入し、余裕を持って植え付けるのがおすすめ!
ゴーヤはひと月もあれば立派なエコカーテンに成長するので、梅雨前までに誘因作業を済ませておけば準備はバッチリ、あとは夏が来るのを待つだけ。これなら挑戦しやすいのではないでしょうか。
窓際の緑と気持ちよく暮らし、収穫した実でおいしい料理を作り、そしてエアコン代の節約もできるなんて素晴らしい!ゴーヤで作るエコカーテンの魅力と効果に気付いて、毎年の恒例行事にしちゃいましょう!
まとめ
ゴーヤで作るエコカーテンのコツ
・太い茎としっかりした本葉が良い苗のしるし
・プランターの深さは30cm以上を選ぶ
・培養土と赤玉土で水はけの良い土作り
・植えたての苗はミニ支柱で支える
・ネットは留め具でがっちり安定
・摘心と誘引はエコカーテン作りの要
・追肥のポイントはタイミングと量
・水やり回数はゴーヤの成長とお天気で決める