ポインセチアと言えば、クリスマスに定番の赤と緑の植物。その多くが、ハロウィンの時期を過ぎた頃あたりから、店頭に並び、売り出されます。日本では、このポインセチアを見かけるとクリスマスの空気を感じて、買いたくなる人も多いのではないでしょうか。
ただ、早めに買ってクリスマス気分を味わっていても、思いのほか手入れが難しく、「クリスマス前に枯らしてしまった!」なんてことも、多いのがポインセチア。でも、せっかく冬を盛り上げるポインセチアが家にあるのですから、ぜひ長く楽しみたいですよね。
そこで今回は、ポインセチアをクリスマス前に枯らすことなく、毎年キレイな葉っぱを育てるポイントを、分かりやすくお伝えします。
「毎年ポインセチアを買っている!」という人も多いポインセチア。実は、ポインセチアは育てるコツさえ掴めば、毎年キレイな葉っぱが見られる植物です。
本記事を参考にして、何年も続くポインセチアを楽しんでください!
ポインセチアは赤く可愛く☆
より美しく育つためのポイント
ポインセチアは花が咲く
ポインセチアはあの葉っぱがメインですが、ちゃんと花も咲きます。真っ赤な葉っぱの真ん中に黄色い花を咲かせるのですが、葉っぱに目が行ってしまってなかなか花を見ることもありません。
【 ポインセチアの開花時期 】
★ ポインセチアの花が咲く時期は11月~1月なので、ちょうどクリスマス時期には花が咲いています。
・ ポインセチアには赤い葉っぱの他にも、緑や白そしてピンクの葉っぱもあるのですが、咲く花の色はみんな同じ黄色です。
クリスマスの時期になってポインセチアを見つけたら、葉っぱだけではなく葉っぱに囲まれた、「小さな黄色い花」にも目を向けてみてください。
ポインセチアの産地はどこ?
日本では、ポインセチアがクリスマス時期に販売されているので、寒さに強い植物のイメージがあります。しかし、実はその真逆!
【 ポインセチアの産地 】
★ ポインセチアの原産地はメキシコなので、実は寒さに弱い植物です。
・ ポインセチアのプチ情報が分かれば、多年草のポインセチアを来年も再来年も育てられます。
ポインセチアはメキシコでは、ノーチェ・ブエナと呼ばれています。ノーチェ・ブエナは聖夜という意味があります。原産地メキシコでも、まさにクリスマスにふさわしい植物と言うこと。
【 ポインセチアがクリスマスフラワーである理由 】
★ メキシコで、ポインセチアを初めて見かけたフランシスコ修道会は、葉っぱの形が星の形に見えました。
・ つまり、ベツレヘムの星を想像したことから、ヨーロッパではクリスマスフラワーと呼ばれ、一般に広がっていったのです。
確かにポインセチアの葉っぱは星の形にも見えますし、カラーも赤、緑とクリスマスをイメージさせるものばかりです!
ポインセチアを育てるポイント
このように、ポインセチアが寒さに弱い植物と分かれば、まず家の中での置き場所も変わってきます。
【 ポインセチアの置き場所 】
★ 冬は室内の日当たりのいい場所に置いてください。
・ また日中は窓際に置いている場合には、夜になったら部屋の真ん中に置くと安心です。
なぜなら、室温が5℃を下回るとポインセチアの葉っぱは黄色に変色してしまい、枯れたり、落葉してしまうのです。なるべく5℃以下にならないように工夫が必要です。
★ さらに、暖房の風にも弱いので、直接当たらないところに置いてあげることがポイントです。
このように、ポインセチアは意外にデリケートな植物なのです。
【 ポインセチアの置き場所、2つのポイント 】
① 室温は5℃以上に、日当たりの良い場所に置いておくこと。
② 暖房の風に直接当たらないところに置くこと。
この2つのポイントさえ押さえておけば、クリスマス以降もポインセチアを楽しむことができます!
4月になったら
さらにその年だけではなく、来年も再来年もポインセチアを楽しむ方法があります。それには、花が咲き終わった後の処理が、ポイントです。
★ そもそも、ポインセチアは上手く育てていけば、4月ごろまでポインセチアの葉っぱを楽しむことができます。
寒さに弱いポインセチアですが、霜の心配がなくなれば屋外に出して、、日光を十分に当ててあげます。9月中旬になったら、室内に入れるのですが、ここで短日処理を約1ヶ月ほど行います。
【 短日処理とは 】
★ 日中は日光に当て、夕方5時~翌朝7時までダンボール箱などで覆い暗くすることです。
・ ポインセチアは日照時間が短くなると、花芽を付ける短日植物です。短日処理を行うことにより葉っぱも色づきます。
これは、とても大事なポイント!短日処理の1ヶ月、少し大変ではありますが、キレイに色付くためのテクニックです。
いかがでしたでしょうか。ポインセチアの原産地や育てるポイントが掴めれば、もう枯らす心配もありません。
ポインセチアがメキシコ生まれと知っていれば、「寒さに弱い」と分かりますが、クリスマス時期に売っていると、寒さに強い冬の植物をイメージしがちです。
これだけで、クリスマス前に枯らしてしまっていた場合も、毎年恒例のように買っていた場合も、ポインセチアを上手に赤く可愛く美しく育てられること間違いなしです。
最後にポインセチアを育てるにあたり、注意点があります。ポインセチアはとても可愛い植物ではありますが、実は毒があるのです。小さいお子さまやペットがいるお家では、誤って口に入れないように手の届かない場所などに置いてください。
また直接触ったら、すぐに手を洗ったり、軍手などをはめて作業することをオススメします。今年のクリスマスは、赤くて可愛いポインセチアの花で、家を彩りましょう!
まとめ
ポインセチアの手入れポイント
・ポインセチアは寒さに弱い
・日光が当たる時間を短くする「短日処理」で赤く色付く
・「短日処理」はダンボールで日光を遮断
・クリスマスに向けての短日処理なら、9月中旬から始める
・短日処理は夕方5時~翌朝7時を毎日行う
・室温は5℃以上、エアコンの風は避ける