にぎやかな夏が過ぎ去ると、ちょっと肌寒くうら寂しさを感じる秋がやってきます。夏の疲れを癒すこんな季節こそ、きれいな花に囲まれてほっと一息つきたいものです。
秋に咲く花の種まきは、春ぐらいに行うので、秋を迎える前には厳しい夏の暑さを乗り越えなくてはなりません。
人間でも、夏をのりきるのはとてもハードなのに、小さなか弱い草花たちをどうやって枯らすことなく守ったらいいのでしょう?花と一緒に、元気に越夏するためには、本格的な夏を迎える前に準備が必要です。
おうちにある鉢植えは大丈夫?夏を乗り越えられる条件をクリアしていますか?高温多湿の日本の夏を、花たちと一緒に乗りきるためには、こんなアイデアがあるんですよ。
そこで、今回は、「夏の暑さから守り、秋に咲く花を上手に育てる7つのコツ☆」と題して御紹介していきましょう。
夏の暑さから守り、
秋に咲く花を上手に育てる7つのコツ☆
秋を感じさせる花たちを知ろう
秋に咲く花と聞いて思い出すのは、どんな花でしょうか?まずは名前にも秋という文字が入ったコスモス。「秋桜」とも書きます。白やピンクのコスモスが道端に元気に咲いていると、「秋だなぁ」と感じます。
また桔梗も夏や秋を感じさせる、涼しげな花です。お彼岸を思わせる菊やヒガンバナ、秋の七草にも数えられる萩もありますね。ゼラニウム、マリーゴールド、バラなども秋に咲く花になります。
夏を迎えるための準備をしよう
厳しい気象条件の下に置かれる夏は、普段よりも水遣りや、日当たりなども気をつけなければなりません。強い日差しのせいで、土がカラカラに乾いてしまい、元気がなくなってしまうことが心配されます。
乾いた土を好み、雨水だけで十分という植物もありますが、ほとんどは日に何度かの水遣りが必要になります。いつもは朝だけでよかった水遣りが、お昼には干上がっているので、どうしたらいいのか。
西日が厳しくなるので、日をさえぎるようにするのはどうすればいいのか・・・などなど。これらの対策を考えたりすることも夏の前に準備のひとつです。
夏場の水遣りについてのコツ
灼熱の太陽が照りつける日々が続くと、人間がぐったりするように、植物もぐったりしてしまいます。植物は水不足になると、生きようとするために自己防衛策にでます。
その結果つぼみがつかなくなり、花が咲かなくなってしまうこともあります。
土の表面が乾いているようだったら、たっぷりと底の穴から水がでてくるまで水遣りをしましょう。水遣りの時間として良いとされるのは、朝になりますので朝にたっぷり水をあげます。
水遣りをするときは、根元に静かに水を注いであげましょう。花や葉に水がかかると悪影響になることがあります。
暑い日中に土が乾いているからとと水遣りをすると、土の温度が高くなっているため、お湯をかけているようになってしまうことがあります。水遣りは涼しい時間にやりましょう。ただし、夜はあまり水遣りには向かないので、夕方が良いです。
水もちの良い土を使用しよう
土によって、水はけが良い土、保水性が高い土があり、植物の種類によって使い分けることができます。夏場の乾燥対策としては、鉢植えの場合は水もちの良い土に植えることで保水ができます。
保水性が高い土にすると、根からしっかり水を吸水して枯れたり弱ったりしないようになります。土の粒子が細かいもののほうが、粗いものよりも乾きにくいです。
赤玉土は、保水や水はけも良いといわれています。バーミキュライト、腐葉土、パーライトも、通気性・保水性が高いことで用いられています。根元に敷き藁をひくことで、土からの水分の蒸発をふせぐことができます。
邪魔な枝を剪定して取り除こう
枝が多いと、養分も分散されて沢山必要になりますので、邪魔な枝は剪定してきれいにしましょう。こうすることで、夏を越えるための体力が温存されます。また葉や枝がたくさんあると、風通しが悪くなり、熱がこもる原因となります。
見た目もきれいになりますし、脇枝が伸びるために、大きくなるという、成長を促す効果もあります。その後の秋に咲く花のつきも良くなることが期待できます。
植木鉢などの器にも気をつけよう
いくら保水性のある土をいれても、その土をいれる器をさわったらヤケドするほど暑かったら?プラスチックや陶器の植木鉢は、直射日光に当てたままでいると熱を吸収しものすごく暑くなります。
そのまま使い続けると、根が弱ってしまいます。もしできれば、素焼きの鉢などの他の容器に植え替えをしましょう。植え替えが出来ない場合は、直射日光に当たらないように、もう一回りおおきい器などをかぶせるという手もあります。
二重鉢や、重ね鉢と呼ばれます。鉢と鉢の間には土や砂をつめておきましょう。
強い光や西日を遮光しよう
日中の日差しや、強い西日にさらされたままだと、熱がいつまでもこもり植物には厳しい環境になってしまいます。園芸用のネットをはることで、光の量を軽減したり、温度調節をすることができます。
遮光ネットは、直射日光があたらないようにネットを張ることで光を遮ることができます。寒冷紗は、綿や麻などでできた布織物で、高温と乾燥を防いでくれます。
すだれやよしずは、見た目にも涼し気ですし、熱を遮ることもできます。また、すのこを敷いた上に鉢を置くと、コンクリートなどに直接おくよりも温度がさがるのでオススメです。
いかがでしたでしょうか。
暑い夏には、帽子をかぶったり日傘をさしたり、風通しの良い服をきたりと、人間でも快適に過ごすための温度調節をします。草花にも、同じように、気象条件が厳しい夏場や冬場などは、特別に手をかけてあげる必要があります。
手を書けた分、必ず草花はこたえてくれますので、秋にはきっときれいな花を咲かせてくれるでしょう。光や熱から守る方法はいろいろありますが、アイデア次第でオシャレなガーデンやベランダになります。楽しんで暑さ対策をしてあげてください。
まとめ
夏の暑さから守り、秋に咲く花を上手に育てる7つのコツ☆
・秋を感じさせる花たちを知ろう
・夏を迎えるための準備をしよう
・夏場の水遣りについてのコツ
・水もちの良い土を使用しよう
・邪魔な枝を剪定して取り除こう
・植木鉢などの器にも気をつけよう
・強い光や西日を遮光しよう