アマリリスという花、ご存知ですか?10~20cmの百合か大きなチューリップのような花を咲かせ、知らない人は驚く、インパクトと見ごたえがある花です。南アフリカ原産の「アマリリスベラドンナ」と呼ばれる球根植物がもとで、約80種類の原種があるそうです。
球根から育つ植物で、赤、白、ピンク、オレンジなどの花色が楽しめます。見事な花を咲かせるアマリリスを育ててみませんか。初心者でもキレイに咲かす、アマリリスの育て方7つのコツをお教えします。
初心者でもキレイに咲かす!
アマリリスの育て方7つのコツ
その1:土
アマリリスを育てるには、水はけの良い土を使います。市販の培養でもいいですし、赤玉土(小粒)7:腐葉土3、または赤玉土5、腐葉土4、パーライト1の配合土を用いるとよいです。地植えの場合は、水はけが良い過湿にならない場所に植えましょう。
その2:球根の植え付け
植え付けは3~4月、遅霜が降りなくなった時期が最適ですが、鉢に植える場合はすぐに植えつけます。根は2,3月によく出回ります。植えてから2ヶ月弱で花を咲かせます。アマリリスは背丈が30~50センチほどになりますので、植木鉢は小さすぎないよう、余裕のある大きさを選びます。
大輪種は5~6号鉢(直径15~18cm)に1球、小~中輪種は4~5号鉢(直径12~15cm)に1球植えます。植える深さは浅目で、球根の1/3が土の表面から出る位にします。植えつけたら、葉が出るまではほとんど水をやりません。
花が咲くと重みで倒れやすくなります。陶器性の重さのある鉢の方が、プラスチック製よりよいです。プラスチックの鉢の場合は2重にするなど工夫して下さい。地植えの場合は、球根の間を30cmほど空けながら、球根の先が3cm埋もれる深さに植えつけます。種類により、初夏咲き、春咲き、真夏咲き、秋咲きがあります。在来種は寒さに比較的強いのですが、外来種は寒さにやや弱いです。
その3:日当たり
アマリリスは日当たりのよい場所が好きです。ただし、夏の直射日光に当てると、乾きすぎて球根が痛み、成長が遅れることもあります。夏は半日陰で育てた方が無難です。梅雨の時期や秋の長雨の時期に、軒下などへ移し雨が当たらないようにします。冬は凍らない乾燥した場所に鉢ごと置いておきますが、寒さに弱いものは10度を下回ると生育が止まりますので室内に取り込んで、日の当たる暖かい場所で越冬させましょう。
地植えの場合は、凍ると枯れてしまうので、秋に葉が枯れてしまったら堀上げて、鉢に移し植え替えます。または、球根をバーミキュライトやおがくずを入れた袋に入れて保存しますが、5度を下回らない場所におきましょう。
その4:水やり
水は土の表面が乾いたら、たっぷりやります。秋以降は少しずつ水の量を減らしていきます。本当は常緑の植物ですが、日本では気温が下がると葉が枯れて休眠に入ります。
休眠中は水をやりません。春にまた芽が出てきたら、水やりを再開します。地植えの場合は水やりはあまりしなくても大丈夫です。
その5:肥料
肥料は生育期に充分与えます。葉をたくさん出させて球根を太らせることで、次の年に花がたくさん咲くようになります。植え付ける時、ゆっくりと効いていく粒状の肥料を土に混ぜておきます。花後に10日に1回ほど液体肥料、またはカリ分が多めの液体肥料か固形肥料をを与え、秋まで続けます。
その6:花が終わったら
花が終わったら茎を根元から切り落とします。そのままにしておくと種ができて養分を取られ、球根が弱ります。思い切って早めに手で折ってしまいます。葉は、次の年に花を咲かせるために栄養を貯えるのにとても大切です。枯れたものだけ取り除きます。葉が4枚育つと球根の内部で花芽が作られるので、生育期は葉を大切に育てます。
その7:増やし方
自然に球根が分かれて増えることもありますが、その場合は手で分けます。球根をいくつかに切り分けて土に挿す方法がありますが、難しく、花が咲くまで3年ほどかかります。花後に種が出来るので、あえて種を作り増やす方法もあります。
いかがでしたか。せっかくの立派な花、次の年も咲かせてみたいものですね。少し気を使って育てれば、きっとまた素敵な花を咲かせてくれると思います。慣れてきたら、いろんな色の花に挑戦してみても楽しいですね。
まれに葉や花茎に赤褐色の斑点が生じる赤斑病が出ることがあります。球根にも生じることがあり、発病したら廃棄します。また高温乾燥期に葉裏にダニ類が発生することがありますので早めに駆除してください。
初心者でも育てやすい花のなので、是非挑戦してみて下さいね。大輪の立派な花が咲いてくれたら、是非お友達にも見せてあげてください。
きっと驚かれますよ。
まとめ
初心者でもキレイに咲かす!アマリリスの育て方7つのコツ
その1:水はけの良い土を
その2:3~4月に球根の植え付け
その3:日当たりが良い場所で
その4:休眠中は水やりをストップ
その5:肥料で株を元気に
その6:花後は葉を大切に
その7:種で増やせるかも