ブロッコリーの育て方は、基本的には中級者向けと言われていますが、品種を選んでポイントをおさえれば、初心者でも充分に成功します。
ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、畑で育てるイメージを持っている人もいるのですが、これも品種によっては、マンションなどのベランダでプランターでも、育てることができるのです。
ブロッコリーはお弁当の彩りにもなり、家にあれば何かと活躍度の高い野菜。しかも野菜だけに栄養価も高く、病気予防のために食べる家庭も多くなっていますよね。
そこで今回は、家庭で簡単にプランターから始められる、ブロッコリーの育て方の手順を、初心者向けにポイントを絞って解説します。種からも育てやすい野菜ですが、初心者向けに今回は苗から解説しますので、始めたい方はぜひ、参考にしてください。
ブロッコリーの育て方から挑戦☆
プランター栽培のポイント
ブロッコリーの育て方:おすすめの種類
ブロッコリーとひと口に言っても、「早生緑(わせみどり)」や「シャスター」など様々な種類があります。
基本的にはブロッコリーは中級者向けで、適正温度が15度~25度と幅も狭くやや難しい野菜ではあります。前出した2つの種類は、「早生品種」と言われ、比較的収穫が早いタイプです。
【 ブロッコリーの育て方:おすすめ品種 】
★ 初心者でブロッコリーを育てるなら、「スティックセニョール」が育てやすい品種です。
・ 従来のブロッコリーよりも、暑さに強い特性があります。春植えだと初心者が苦手な害虫の心配があるので、夏植えをおすすめします。
その他初心者向けの品種では、「グリーンボイス」なども比較的育てやすいです。スティックセニョールは茎の長いタイプのブロッコリーですので、好きな方を選んでください。
ブロッコリーの育て方:おすすめの季節
前項で少し述べたように、初心者が野菜作りを始めるに当たって、最も気になるのは「虫」と言うアンケート結果が出ています。確かに慣れないうちは、虫の駆除は勇気がいるのかもしれません。
【 ブロッコリーの育て方:おすすめの季節 】
★ 虫被害の少ない夏植えがおすすめです。
・ 春植えで育てる人は少ないですが、もしも3月下旬~の季節に植えるならば、害虫被害を防ぐため、ネットを張るなどの対策が必要です。
夏の盛りである8月頃に植え付けを行い、12月の冬時期に収穫を楽しむパターンが最も多いです。
ブロッコリーの育て方:植え付け
ブロッコリーの育て方では、植え付けの2週間前前後に環境の準備をする必要があります。土を自分で作って楽しむ人もいますが、初心者であれば、ホームセンターや園芸店で販売している、培養土を利用すると便利です。
土をプランターに耕したら、2~3cm以上の水が溜まる余裕、「ウォータースペース」を作って、土を入れます。
【 ブロッコリーの育て方:植え付け 】
★ 苗と苗の間を20cm以上空ける間隔を目安にして、苗底よりもひと回り大きな穴を開け、苗を植え付けます。
苗を入れたら隙間なく土を入れ、上からおさえて安定させてください。植え付け後は、プランターの底から水が流れ出るほどに、たっぷりと水をあげます。
ブロッコリーの育て方:水やり
ブロッコリーの害虫被害が多いのは、何と言っても植え付け前後の幼苗の時期です。この時期はネットや不織布などで囲ってあげると、害虫被害も少なくなります。
【 ブロッコリーの育て方;水やり 】
★ 植え付け後にたっぷりと水をあげて安定させたら、後は土が乾いた時期に水をあげます。
・ ブロッコリーは腐りやすいため、水のあげすぎには注意が必要です。
「乾いたな」と思ったら、たっぷりと水をあげる要領で、管理をしてください。
ブロッコリーの育て方:追肥
ブロッコリーの育て方で特筆しなければならないのが、追肥です。ブロッコリーは肥料をどんどん吸収します。そのため、定期的に追肥を行う必要があるのです。
【 ブロッコリーの育て方:追肥 】
★ ブロッコリーは半月に1回(2週間毎)を目安に、化成肥料を与えます。
・ ネットや園芸店(ホームセンター)で探してみると、「キャベツ・白菜・ブロッコリーの肥料」などの専用の肥料も見受けます。
根元の土に混ぜ合わせて使いますが、混ぜ合わせたあとは根元に土を集めて安定させる「土寄せ」が必要です。
ブロッコリーの育て方:摘芯
ブロッコリーの主食部分である、側枝を増やすためには摘芯をします。この時摘芯するのは、蕾なのですが、主枝の先にできる、側枝の間に隠れがちな蕾です。
【 ブロッコリーの育て方:敵芯 】
★ 主枝の花蕾は、塊となる5cm前後を切り取ります。
・ この時、真横に切ってしまうと、水平になった切り口に水がたまり、腐る原因になってしまいます。スパッと斜めに摘芯してください。
摘芯の後は日光の当たる場所に暫く置いて、切り口の水が完全に乾くようにケアしてあげると、尚安心です。
ブロッコリーの育て方:収穫
ブロッコリーは早生品種を選べば、2ヶ月(50日~60日が目安です。)もすれば収穫ができるので、初心者でも収穫まで辿りつくことができます。
【 ブロッコリーの育て方:収穫 】
★ 花が咲いてしまうと美味しさも半減します。蕾の固い内に、摘芯と同じ要領で斜めにハサミでカットして収穫してください。
ブロッコリーの多くが、収穫をしても側から枝を伸ばします。その側枝も後から収穫することができます。
いかがでしたでしょうか。今回はマンションでも楽しめるプランターでのブロッコリーの育て方を中心に、収穫まで辿りつくための基本的なポイントをお伝えしました。
初心者が最も苦手とするのは虫の被害。出来れば虫との格闘なく、美味しい野菜を収穫したいものですが、ブロッコリーを育てるなら、ある程度は諦めて、この際、虫対策・駆除を覚えてしまう気持ちで挑む方が得策です。
もちろん、防虫ネットは有効ですので、事前対策を行い、見つけたら「即駆除!」を合言葉にすれば、虫との格闘も最小限で収まります。
とは言えアブラナ科のブロッコリーは強く、虫に食べつくされても復活します!本記事を参考にして、楽しくブロッコリーを育てあげ、お弁当に食卓に、自家製のブロッコリーを活躍させてください!
まとめ
家庭で初めてブロッコリー育てる、手順とポイント
・初めてならスティックセニョールや、早生品種のシャスター
・ブロッコリーは害虫被害のより少ない、夏植えがおすすめ
・初心者であれば市販の培養土で、2週間前に耕して植え付け
・水のあげすぎで根腐れ病に!「乾いたらたっぷりと」が目安
・ブロッコリーは肥料が不可欠!半月に1回の追肥を行う
・主枝の蕾を咲く前に摘芯して、側枝を増やす
・早生品種なら50日ほどで、切り口は斜めに切って収穫する