園芸用品には実に多くの種類があります。興味のある方は既に園芸の専門店やホームセンターに足を運ばれているかもしれませんが、ぱっと見ただけではいったい何を揃えればいいのかわからないほどです。
効率的に「これは必須」という園芸用品を揃えるには、庭づくりの手順を追っていくとわかりやすいです。庭づくりは土地の整備から始まって、実際の植え付けから草花や木の育成・お手入れに至るまで手がけなければなりません。
その作業の中には「これがないと進まない」「これがあれば便利」という園芸用品が必ずあるのです。
ここでは、庭づくりの手順に沿いながら、園芸の必須アイテムをお伝えします。もちろんベランダや小さいスペースのガーデニングにも役立つアイテムばかりなので「我が家には庭がないのだけど…」と言う方もぜひご一読ください。
園芸用品を揃えるなら☆
庭づくり手順と必須アイテム
整地や土づくりの園芸用品「シャベル」「スコップ」
庭を何もない状態から作り出すには、まず「どんな庭にしたいか」をイメージしてから実際に見取り図を描きます。日当たりや風通しを考慮し、最終的な「デザイン」や「用いる資材(敷石や花壇の枠の素材など)」を決定します。
そして実際に庭を作って行く前に、必ずしなければならないことが「整地」です。整地とは、土から雑草や小石などを取り除き、地面を平らにならし固めることです。
・雑草や小石を取り除くときに必要なのが「シャベル」や「スコップ」です。
【園芸用品のシャベルの選び方】
・重さはなるべく軽いもの。
・柄がしっかりしたものが扱いやすい。
★家庭菜園など広い場所がある時★
・さじの部分が広くて大型のシャベル。
★庭に花木や宿根草などを植え付けたい場合★
・さじの部分が細めのものを選ぶ。
園芸用品のシャベルは、土を深く掘り起こしたりする時になくてはならないものです。土づくりの時に配合土を混ぜ合わせたり、少し大きめの植物の植え付けの時にも力を発揮します。
【園芸用品のスコップも使い道】
★基本的にはシャベルに準じます★
・花壇やプランターへの土入れなど、細かい作業に便利。
外国製のおしゃれなガーデニング用品の中にも含まれるアイテムなので、使いやすくて素敵なものを探してみましょう。
植え付け時に役立つ園芸用品「移植ゴテ」
庭の基礎となる整地が終わり、砂利を敷いたり敷石を敷くなどの施工をしたら、次に行うのが「グラウンドカバー」の植え付けです。
【グラウンドカバーとは】
・地表や壁面を覆う背の低い植物のことで、代表的なものが芝生です。
他にもアイビーやシバザクラなどが使われます。そしてその後に花壇の設置、そしていよいよ「植物の植え付け」となります。この時になくてはならないのが「移植ゴテ(土入れ)」です。
「土を入れるのにコテ?」と思われるかもしれませんが、左官用の「塗りゴテ」を園芸用に改良したのが始まりなので、この名があります。
【園芸用品の移植ゴテの使い道】
・苗や球根を植える
・植穴を掘る
・植え床を作るなどの作業。
・株や球根を掘り出すときや株分け。
・鉢やプランターへの土入れ。
・表土を平らにならすなど。
このように移植ゴテの使い道は多岐に渡り、ちょっとした細かい作業をスムーズに進めてくれます。
【園芸用品の移植ゴテの選び方】
・接合部分が丈夫なもの。
・しっかりしたつくりのものがおススメです。
目盛りや刃がついているものもあるので、用途に応じて適したものを選びましょう。
水やりには必ず必要な園芸用品「ジョウロ」
植え付けのあとや日々の水やりに必要なのがジョウロです。水やりだけでなく、液体肥料を施す時にも使います。「水やりだけだったら、わざわざジョウロを使わなくても…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
【園芸用品でジョウロが必要な理由】
・ジョウロには水がシャワー状に出るよう「ハス口」が取り付けられています。これを使わずにダイレクトに水流を土に当ててしまうと、土に穴を開けてしまうことがあります。
つまり「ハス口」には、水流をゆるやかにして、植物や土にダメージを与えない工夫がなされているのです。
【園芸用品のジョウロの使い方】
・扱いやすいジョウロの大きさは、だいたい4リットルほどです。
・ハス口は口径が大きめがおすすめ。
・水の出る穴が小さく多めにある方が使い勝手が良くなります。
剪定や収穫に「園芸用のハサミ」
植物が育ってきたら、伸び過ぎた部分を選定したり、生長を促すために枝や茎を落としたりするなど、様々な作業があります。また、野菜や果実を収穫する作業もあるかもしれませんね。
こんな時に必要なのが「園芸用のハサミ」です。たくさんの種類がありますが、主なものをふたつご紹介します。
★植木バサミ★
・細い枝や茎、芽先や葉など、細かいものを切る時に役立つハサミです。
★剪定バサミ★】
・庭木や花木、果樹などの枝を切るのに特化したハサミで、植木バサミでは切れない直径1~2㎝の枝もカットできます。
【園芸用のハサミの選び方】
・自分の手の大きさと握り具合を見る。
・最も扱いやすいものを選ぶ。
手に会わないハサミを使っていると、手のひらにマメや傷が出来ることがありますので、じっくりと選んでくださいね。
楽しく安全にする園芸用品「グローブ・エプロン」
最後にご紹介するのがグローブやエプロンなどのグッズです。
【楽しく安全な園芸用品グローブ・エプロン】
・グローブは手を汚れや怪我から守ります。
・エプロンも同じ役目があります。
・エプロンに道具を使いやすいようにセットできるポケットがついているタイプは便利です。
このように決して必ずなければいけない園芸用品ではないのですが、安全に作業を行うためには、ぜひ取り入れたい園芸用品です。
そしてこれらをおススメするもうひとつの理由は、素敵なデザインのものがたくさんあることです。特にガーデニングの盛んなイギリスのものは、雑貨店でも扱われるほどかわいらしいものが豊富です。
日々の園芸作業に、好きなデザインの園芸用品を使うと、もっと楽しくなります。
いかがでしたか。様々な園芸用品をお伝えしました。庭でもベランダでも、植物を育てるには毎日何らかの作業が必要です。その作業に必要な道具が揃っていないと、時間がかかったり、うまく作業が進まなかったりと、イライラの元になってしまいます。
ぜひ使いやすい園芸用品を揃えて、楽しく作業を進めていきましょう。これらの園芸用品は冒頭でも触れましたが、園芸の専門店やホームセンターで入手できます。グローブなどのグッズは雑貨店で手に入ることもあります。
園芸を始めるとホームセンターや雑貨店の園芸コーナーが、とても楽しい場所になってきます。それも園芸の魅力のひとつでしょう。
購入の際には使いやすいかどうかが最大の決め手になります。洋服の試着をするように、装着する、柄を握ってみる、重さを確かめるなどして、園芸用品もしっかり身体に合わせたものを選びましょう。
まとめ
園芸用品で庭づくりを楽しくする!おすすめグッズ
・シャベルとスコップは用途に合わせていくつか揃える
・移植ゴテは移植の細かな作業がスムーズで便利!
・園芸用品のジョウロなら、穴をあけずに丁寧な手入れ
・手に合った園芸用のハサミを用途に合わせて
・園芸用のグローブやエプロンは可愛いもので楽しく