花水木の花言葉はあなたへの返礼☆いつ咲く?6つの花情

花水木ってどんな花か知っていますか。花水木は春に咲く花で、4月〜5月が見頃です。原産地は北アメリカ東部で別名アメリカ山法師(アメリカヤマボウシ)と言います。ではなぜアメリカの花が日本で楽しめるのでしょうか。

1912年、東京都(当時の東京市長)がアメリカへ友好の願いをこめてソメイヨシノを3,000本寄贈した際、そのお礼として贈られたのが花水木です。また、お返しの花というエピソードも相まって花水木の花言葉は「あなたへの返礼」でもあります。

花水木とは人と人の結びつきを表す素敵な花です。ぜひ春になったらこの花水木に注目してみてください。これまでとはまた違った花水木の美しさを感じることができます。そこで今回は花水木の特徴や花言葉についてお伝えします。花水木をぜひ鑑賞してみましょう。

 

花水木の花言葉はあなたへの返礼☆
いつ咲く?6つの花情

 

花水木の名前の由来

花水木はミズキの仲間で、尚且つ花が目立つことからハナミズキ(花水木)と呼ばれるようになりました。英語名は「Dogwood(犬の木)と言い、17世紀ごろ樹皮の煮汁が犬の皮膚病治療に使われたことが由来となっています。また、別名にアメリカヤマボウシというものがありますが、こちらはアメリカ原産の日本の近縁種であるヤマボウシに似ていることが由来となっています。

 

花水木の咲く時期と場所

花水木は春の花で、4月〜5月が見頃ですが、開花している時期は5日〜1週間程度となっています。日本で花水木を見られる場所として多いのが街路樹です。いつも何気なく通っている道に、もしかしたら花水木があるかもしれませんので一度よく見てみてみましょう。

成長した高さが4〜10メートルくらいになる小高木ですので、周りの景観に馴染む街路樹にぴったりです。花水木に花の色には紅色や白色があり、街路樹などでいくつもの木々が並んでいるとコントラストがとても美しいです。

 

花水木は変わった花?

花水木の花をひとつひとつじっくり見たことはありますか?一見4枚の花びらで構成されているようですが、実はこれ、花びらではないのです。総苞片(そうほうへん)という葉の一種で大きさは3〜5センチ程度、ハート型に似た形をしています。

では花はどこにあるかというと、総苞片(そうほうへん)が包んでいるところ、真ん中の黄緑色の部分です。大きさにすると直径5ミリ程度できちんと4弁の花びらを持っています。よーく観察しないと見逃してしまいますよ。

 

花水木は秋にも楽しめる?!

花水木といえば春というイメージが強いですが、実は秋も見頃なのです。春のようなピンクや白の花々は流石に見られませんが、秋には果実、紅葉があるのです。桜などのように春の終わりと共に散ってしまったら終わりではなく、季節が変われば、また違った表情を見せてくれるのです。花水木が実を付けるのは10月ごろで、色は鮮やかな紅色、楕円形の小さな実がいくつか集まってなります。

なぜこのような真っ赤な実なのかというと、捕食者である鳥が見つけやすいようにということと、クチバシでつまみやすい形にもなっていると言われています。紅葉に真っ赤な実と、秋の花水木はとても色鮮やかです。

 

ヤマボウシとの見分け方

花水木の別名がアメリカヤマボウシというのは前で説明しましたが、近縁種であるヤマボウシと花水木は何が違うのでしょうか。ヤマボウシと花水木はどちらもミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹です。

開花時期は花水木が4月でヤマボウシが5月〜6月にかけてと、花水木の方が咲く時期が少し早いです。また、花水木は花が咲いてから葉がつくのに対してヤマボウシは葉が付いてから花が咲きます。花水木はハート型の花(正確には総苞片)でヤマボウシの方は先が尖っています。

実は花水木は楕円形の形をしていて、ヤマボウシは丸い形をしています。ヤマボウシに似ているからアメリカンヤマボウシという別名があるにしては、よくよく見てみると大きな違いがあることが分かります。

 

花水木の花言葉

花水木の花言葉には、「私の思いを受けてください」「公平にする」「返礼」「華やかな恋」などがあります。特に「返礼」はアメリカに桜の木を贈ったお返しに日米友好のシンボルとして届けられたものということにちなんで添えられて花言葉です。

アメリカを渡った桜は今もワシントンのポトマック河畔に植えられており、春になると桜祭りが開催されています。また、日本へ届けられた花水木は東京都立園芸高校、小石川植物園などに現存しています。

 

いかがでしたでしょうか。

春になると美しい姿を見せてくれる花水木ですが、思いのほか奥の深い花なのでした。普段何気なく通っている道にあるかもしれませんし、毎年花水木が咲いたなぁーと思っていたものが、実はヤマボウシだったりしていたかもしれません。

ぜひ一度、通勤・通学、散歩のついでにでも花水木を探してみましょう。きっとこんな身近にあったのかと思うはずです。そして普段、花の名前は知っていても花言葉まで意識していない人も、この機会に花を見かけたら花言葉を調べてみることをオススメします。

花水木の「返礼」のように日米友好の架け橋にもなった花であるという意外なエピソードを知ることができるかもしれません。そんな花の楽しみ方も素敵です。ぜひ花水木、注目してみましょう。

 

まとめ

「返礼」の花言葉に込められた花水木の秘密

・花水木の名前の由来
・花水木の咲く時期と場所
・花水木は変わった花?
・花水木は秋にも楽しめる?!
・ヤマボウシとの見分け方
・花水木の花言葉


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