ハーブの種類と効能の知識を知ると、日々の不調を自分でケアできることをご存知ですか?日々を過ごしていると、どうしても「何となく体調が悪い」「調子が出ない」という時があるものです。
特に女性は何らかの原因でホルモンの分泌のバランスが崩れると、心身ともダメージを受けがち。それに加え仕事や学業・人間関係などから受けるストレスもあったりすると、さらに気が重い日々を送ることになってしまうこともありますね。
それらの不調を和らげるひとつの方法として「ハーブティー」を利用してみるのはいかがでしょうか?
ハーブの持つ薬理作用は、私たちが思うよりもずっとバラエティに富んでいて、奥深いものです。もちろん注意して飲用することも必要ですが、安全に扱えばきっとあなたの心身を支えてくれるでしょう。
ここでは女性特有の不調にも効果的な、5つのハーブについてお伝えします。
ハーブ種類をマスター☆
日々の不調に役立てる活用法
代表的なハーブの種類、カモミール
カモミールは代表的なハーブの種類のひとつで、主に一年草の「ジャーマン」と多年草の「ローマン」のふたつのハーブの種類がハーブティーとして用いられます。
その薬効は古代エジプトや古代ローマで既に知られており、鎮静薬や婦人病の薬として珍重されてきたハーブの種類です。お茶はりんごのようなフルーティーな香りを持ち、やわらかな風味。
その作用には以下のようなものが挙げられます。
○身体への作用
・胃痛・胃けいれん・生理痛などを和らげる。
・食べ過ぎによるおなかの不快感を緩和する。
・胃の粘膜を保護して丈夫に保つ。
・身体を温める→冷え性の改善や風邪のひき始めに有効。
○精神面への作用
・リラックス作用がある→不眠を改善する。
※お休み前に「カモミールミルクティー」として摂ることをおすすめします。
○注意点
・「キク科の植物(ブタクサやヨモギなど)のアレルギー」のある方は使用を避ける。
・子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中の方は使用を避ける。
なお、このハーブの種類は飲むだけでなく浸出液をお風呂に入れると肌を滑らかにし、使用後の冷めたティーバッグをまぶたの上に乗せると目の疲労を和らげてくれます。
ぜひ様々な場面に取り入れてみてくださいね。
ハーブの種類、セントジョーンズワートの効能
セントジョーンズワートは「セイヨウオトギリソウ」とも呼ばれるオトギリソウ科の植物で、全草がお茶として用いられるハーブの種類です。
6月24日の「聖ヨハネ(ジョン)の日」頃に黄色い星型の花を咲かせるので、この名前がつきました。お茶はすっきりとした香りがし、少し苦い味わいのハーブの種類です。
セントジョーンズワートの特長は、何と言っても「神経系の強壮作用に優れている」ハーブの種類ということ。特に憂うつな気持ちを改善することに力を発揮するハーブの種類で、ドイツなどいくつかの国では「軽度のうつ」の改善薬として処方されています。
その作用と注意点をお伝えします。
○身体への作用
・消化不良を解消する。
・神経痛やリウマチの痛みを緩和する。
・咳を鎮める。
・生理不順・生理痛を改善する。
○精神面への作用
・心労がかさんでいる時・不安で落ち着かない時の重苦しい心を鎮める。
・イライラを落ち着かせる。
・更年期障害に伴う沈んだ気分を解消する。
・不眠を改善する。
○注意点
・妊娠中・授乳中の方、放射線治療中の方、投薬中の方は使用を避ける。
・長期にわたり大量に使用すると、体温の上昇や血圧上昇などの副作用が起こることがある。
もし飲みにくさを感じるようであれば、同量のペパーミントをブレンドするとすっきりと飲みやすい風味になります。
効き目が強いハーブの種類なので、注意点を守り安全に飲むようにしましょう。
甘い香りのハーブの種類、ラズベリーリーフ
ラズベリーリーフは文字通り、ラズベリー(フランボワーズ・セイヨウキイチゴとも)の葉をお茶として用います。ほんのりと甘い香りがし、あっさりと飲みやすい味わいです。
このお茶は最近特に「安産をもたらす」として人気がある、マタニティーハーブとして名高いハーブの種類ですが、妊婦ではなくても女性にとっては様々な嬉しい作用があります。
○身体への作用
・子宮や骨盤周辺の筋肉の緊張を緩め、正常な状態に保つ。
・産後の母体の回復を速める。
・母乳の栄養価を高め、母乳の出を良くする。・摂った食物中の脂肪を分解し消化を促す。
・生理痛・月経前症候群(PMS)の不快な症状を緩和する。
・歯肉炎・口内炎・喉の痛みなど、口腔内の炎症を抑える。
○精神面への作用
・イライラを落ち着かせて心身を穏やかにする。
○注意点
・妊婦が飲用する際は、必ず事前に医師に相談すること。
・子宮を刺激する作用があるので、妊娠初期の飲用は避けること。
ラズベリーリーフティーにはビタミン・鉄分・ミネラルも含まれるハーブの種類ですので、栄養を補給することもできます。ぜひ常備してみてはいかがでしょうか。
飲みやすいハーブの種類、ルイボスの効能
ルイボスティーは原産地の南アフリカにおいて「不老長寿のお茶」として古くから愛飲されてきたお茶です。マメ科の植物の葉や枝を乾燥させたものが用いられ、少しドクダミを思わせる香りがするハーブの種類ですが、ほのかに甘くとても飲みやすいお茶です。
ルイボスティーの特長は、身体に対し様々な面から有益な作用をもたらしてくれることにあります。
その作用には以下のようなものがあります。
○身体への作用
・下痢や軽い胃の不調を改善する。
・腸内環境を改善し、便秘を解消する。
・老化の原因となる「活性酸素」を取り除く。
・花粉症・ぜんそくなどのアレルギー症状を緩和する。
・体内のナトリウムイオンのバランスを保つ→夏バテや熱中症の予防に役立つ。
・代謝を促進する。
○精神面への作用
・ストレスを和らげ、脳の興奮を抑える。
○注意点
・品質が悪いと「残留農薬」の心配があるため、オーガニック栽培や高品質のものを選ぶこと。
・人によってはおなかが緩くなったり眠くなったりするので、大量の飲用は避けること。
ルイボスはカルシウムやビタミンCも豊富に含んでいるハーブの種類です。牛乳やレモンとも相性が良いので、紅茶の代わりにルイボスティーを取り入れても良いかもしれませんね。
上品なハーブの種類、ローズの効能
ローズの花びらやつぼみが用いられるローズティーは、優美でかぐわしい香りが心身をリラックスさせてくれるハーブの種類です。お茶を口に含むとふんわりと香りが広がりますが、風味はさっぱりしていてクセがありません。
お茶に使われるハーブの種類には主に「ローズレッド」と「ローズピンク」があります。効能はほとんど変わりませんがローズピンクのハーブの種類の方がより甘く、上品な香りを持っています。
ローズは「女性のためのハーブ」とも呼ばれています。香りが女性らしい気持ちを引き出してくれるだけでなく、身体への作用も女性を助けてくれるハーブの種類なのです。
○身体への作用
・女性ホルモンのバランスを整える→月経前症候群や更年期障害の症状を緩和する。
・肝臓や胃腸の調子を整える。
・風邪の症状を緩和する。
○精神面への作用
・心身をリラックスさせ、落ち着かせる。
・気分を高揚させて、明るく幸せな気持ちにする。
○注意点
・新鮮なものを使うこと。保存の際には日光や湿気を避ける。
・妊娠中の方は大量に摂らないようにすること。
ローズティーにはビタミンCやポリフェノールも豊富に含まれるので、アンチエイジングにも効果があると言われています。
ぜひ、その恩恵にあやかりたいものですね。
5つのハーブの種類の効能はいかがでしたか。単なるお茶に見えてもこんな効果があるのかと、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそもハーブは薬草として古来から人々に珍重されてきたものです。現在は優れた栄養補助食品やサプリメントもたくさんありますが、いわば原点に戻って、穏やかな形で自分の心身をケアするのも良いのではないでしょうか。
なお、ハーブティーには他にもたくさんのハーブの種類があります。ブレンドティーも数多く出回っていますが、心身への作用を考えると、きちんと説明をしてくれるスタッフが在籍する「ハーブの専門店」でハーブの種類を吟味し入手すると安心です。
アロマテラピーもそうですが、ハーブの種類をよく知り、心身の健康に役立てることは「植物の恵み」を頂いていることになります。ぜひそのことを忘れずに、ハーブがもたらしてくれる力を生活に取り入れてみてくださいね。
まとめ
ハーブの種類と効能を知って、日々の不調に役立てる
・古代から愛された「カモミール」は、婦人病や不眠の改善に
・憂うつな気持ちを解消する「セントジョーンズワート」
・「マタニティーハーブ」としても名高い「ラズベリーリーフ」
・栄養満点!身体に良いことがいっぱいの「ルイボス」
・女性のホルモンバランスを整える「ローズ」