冬花は育てやすく多種多様!寄せ植えで庭を彩る7つのコツ


季節が晩秋から冬へと移り変わる頃は、日照時間が短くなり、あたりは枯れ色に包まれてもの淋しい風景になりますよね。しかし、花屋や園芸店には華やかな冬花が入荷する時期でもあるのです。ビオラやパンジー、ガーデンシクラメン、ハボタン、プリムラなど、寄せ植えにぴったりの花の苗が店頭を彩ります。どんな寄せ植えにしようかと心躍る季節です。

またこの季節にはクリスマスやお正月、バレンタインデーのようなイベントも目白押しなので、イベントの雰囲気を盛り上げるような寄せ植えをデザインするのも楽しいでしょう。冬を越して春まで楽しむことのできる植物を選んで、あなたらしいアレンジをしてみてください。冬は気温が低いので、冬花の生長は比較的緩やかですよ。

そこで今日は、冬花を使った寄せ植えのコツについてお伝えします。冬花を使ってバランスよくきれいな寄せ植えを作るためには、いくつかのコツがありますので。今からお伝えするするポイントを上手に抑えて、素敵な寄せ植えを作ってみましょう。ではご覧ください。

 

冬花は育てやすく多種多様!
寄せ植えで庭を彩る7つのコツ

 

 

主役となる植物を決めよう

冬花に限らず、寄せ植えを作る際にまず考えるべきことは、主役となる植物を決めるという作業です。自分が一番好きな冬花を一つ選んでみましょう。もしも主役の植物にボリュームや高さが足りないと思うなら、周りに植える植物で補っていけばいいのです。

冬花の主役としておすすめなのはパンジーやビオラ、ハボタン、プリムラ、ガーデンシクラメンなどです。カランコエやカレンデュラといった花々も耐寒性があって、愛らしい雰囲気を作り出します。特殊な環境を好むものは、寄せ植えには向きませんので気をつけてください。

 

テイストを決めよう

主役の花を決めたら、次は全体のテイストを考えましょう。

合わせる器や一緒に植える植物は、全体をどんなテイストに仕上げるかによって変わってきます。たとえばカラフルでポップな雰囲気に仕上げたいのなら、器も明るめな色や素材を選ぶようにします。シックで落ち着いた雰囲気なら、アンティーク調やシャビーな器がおすすめです。

素焼きのポットはナチュラルな雰囲気で、どんな植物とも相性よく仕上がります。ワイヤーのラックやブリキのポットなどを組み合わせると、デザイン性があり洒落た印象を与えます。

 

高低差をつけよう

冬花の寄せ植えで、バランス良いデザインにまとめるのにオススメな方法が2つあります。

その1つが高低差をつけたデザインです。鉢を前、中央、後ろとブロックに分けて、前に背丈の低い植物、中央に中くらいの丈の植物、後ろに背の高い植物を配置するという方法です。

ガーデンシクラメンやパンジーのような背丈の低い植物を手前にして、カレンデュラ、セネシオ、ファイヤーヒース、背丈のあるグリーンを中央から後方に配置していくとバランスよく仕上がります。

 

ドーム状に茂らせよう

もう1つのデザインの方法が、こんもりとドーム状に茂らせることです。

主役の植物を中心として、全体にドーム状に丸みをつけて植えていきます。丸型のデザインは初心者にも作りやすい形なのでおすすめです。中央をやや高くして、全体に丸みのある自然な形になるようにします。アクセントに、垂れ下がる植物を加えるとおしゃれです。

ガーデンシクラメンとハボタンに蔓植物のヘデラを合わせたり、プリムラとビオラをメインにしてヒペリカムを垂らしたりなど、様々にアレンジできます。

 

同系色でまとめよう

初心者にも作りやすいのが同系色の寄せ植えです。赤とオレンジ、紫と青のように、色調の似ている花同士を組みあわせると、上品でまとまりのある寄せ植えを作ることができます。

冬花なら、薄紫と濃紫のパンジーに淡い紫のアリッサムをあしらったものなどが素敵です。

濃い黄色のプリムラポリアンサに、レモンイエローのビオラと白のアリッサムという組み合わせも愛らしいでしょう。赤のガーデンシクラメンに赤いチェッカーベリー、つぼみは赤いけれど白い花が咲くミヤマキシミのアレンジはクリスマスらしい雰囲気になります。

 

反対色で際立たせよう

色相環という円形のカラーチャートで反対側に位置する色を、反対色と言います。

代表的な組み合わせとして、紫と黄、赤と緑、青とオレンジなどがあります。反対色で寄せ植えを作ると、鮮やかでポップな印象になり、お互いの色を際立たせます。

冬花でいえば、紫色のプリムラポリアンサに黄色のビオラを組み合わせたり、青紫色のヒヤシンスやムスカリにオレンジ色が鮮やかなラケナリア・アロイデスを組み合わせたりすると印象的な寄せ植えになります。緑の葉を加えることでコントラストを和らげることもできます。

 

カラーリーフプランツを使いこなそう

寄せ植えで葉ものはたいへん重宝します。

葉を楽しむ植物はカラーリーフプランツと呼ばれ、主役の花をサポートしたり、隙間を埋めたりと大活躍してくれます。垂れ下がる植物は鉢の縁を隠して、デザイン的にもより素敵に仕上げてくれるのです。

冬の寄せ植えにも使うことのできるカラーリーフプランツはたくさんあります。定番のヘデラやクローバーをはじめ、ヤブコウジ、ニューサイラン、ヒペリカム、クリスマスの時季に大活躍のゴールドクレストなどがあります。

 

さて、冬花を寄せ植えするためのコツをお伝えしました。今日ご紹介した植物のほかにも、クリスマスにはポインセチアやヒイラギ、お正月にはマンリョウや南天などの植物も出回りますので、冬の花は寒い季節に私たちの目を楽しませてくれますよね。

種類も豊富な冬花をどのように組み合わせて、どんなテイストの寄せ植えを作るかを考えるのは楽しい悩みですよ。寒くて閑散としたお庭やベランダを、あなたの作った寄せ植えで明るく飾りましょう。お気に入りの冬花を使って、魅力的なガーデニングを楽しんでください。

まとめ

冬花は育てやすく多種多様!寄せ植えで庭を彩る為に

・主役となる植物を決めよう
・テイストを決めよう
・高低差をつけよう
・ドーム状に茂らせよう
・同系色でまとめよう
・反対色で際立たせよう
・カラーリーフプランツを使いこなそう


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