あやめの育て方にチャレンジ☆花を咲かせるポイント


あやめの育て方は、何となくイメージが付きにくいですよね。見ごろを迎えるとニュースになったりしますが、ハナショウブとカキツバタとの違いなど、自信のない方も多いのではないでしょうか。

実はとてもよく似た花と言われるハナショウブとカキツバタの三種の中で、唯一あやめの育て方だけ、身近で実践できるものなのです。

青紫の花でスッと背の高い「あやめ」、日本画の題材になったり着物の柄になったり、生け花の茶花になったりと、和風なイメージが強い花。飾ってあったりモチーフを身につけていると、凛とした印象を受けます。

似たような花があって普通のお庭じゃ育たないイメージのあやめ、凛とした風情を庭で楽しめたら、お客様も呼びたくなりますよね。そこで今回は、もっと身近に感じられるあやめの育て方を、綺麗に花を咲かせるポイントとともにお伝えします。

 

あやめの育て方にチャレンジ☆
花を咲かせるポイント

 

あやめの種類と似た種類

ひと口にあやめと言っても、実はいろいろな色や種類があります。日本で一般的に植えられているのは、「ハナアヤメ」外花被片に、白い文目模様が入っているのが特徴。

ハナショウブや「いずれがあやめ、かきつばた」のカキツバタは、花姿がそっくり。ただ冒頭でお伝えしたようにあやめだけは、お家でも簡単に育てることができるのです。

【 あやめの育て方☆あやめの人気 】

★ そして着物の柄や日本画にもよく描かれるため、日本特有の花と思われていますが、海外でもあやめは人気

・ それは「アイリス」という種類で、ヨーロッパ原産の花があり、こちらもあやめ科なのです。

花の形が似ていますが、色合いは白やアイボリー、ワインレッドやくすんだ紫など。切り花としてお部屋に飾っても素敵!ハナアヤメもアイリスも乾燥した土地を好みます。

同じあやめ科ながら、育て方や肥料のやり方が違うので、今回は「ハナアヤメ」に焦点を当ててお伝えします。

 

あやめとハナショウブ、カキツバタの違い

あやめとハナショウブ、カキツバタの違いは花の模様、それだけだと分かりにくい場合は、前述したようにあやめは土に植えることから、植えられている場所を見てみるのが、最も見分けやすいはず!

【 あやめの育て方☆咲く時期 】

★ 花が咲くシーズンもアヤメが5月上旬、カキツバタが5月中旬、ハナショウブは5月中旬から6月下旬と、少しずれているので、そこで見分けることも可能。

・ 他にも葉の形が少し違ったりするので、気になる方は調べてみるのも良いかもしれません。

 

あやめの特徴

花の大きさは5~10センチ、背の高さは30~60センチほど。園芸種としては比較的背の高い花。背丈の低い「3寸あやめ」という種類もあるので、植えたい場所に合わせて選んでみてもいいかもしれません。

【 あやめの育て方☆植え付け 】

★ 園芸分類は多年草で、花が開く時期は5~6月

・ 耐寒性も強い日当たりのいいところを好み、水はけのいい乾燥した場所に、適しています。

分布は北は北海道、東は九州と日本の多くの地域で育てることが可能。外花被片に白い文目模様が入っており、この特徴から「アヤメ」という名前がつきました。

 

苗と土の選び方と、植える場所

さていろいろな説明で身近に感じてもらったところで、本題のあやめの育て方!あやめは意外と、初心者向けの花。地植えなら3~4年放っておいても育つ、丈夫な花。

変わった土や特別なお手入れをしなくても、綺麗な花を咲かす事ができるはず。あやめの入手方法ですが、種は流通していないので、まず苗を買うのが一般的で、適期は2月~3月。

【 あやめの育て方☆植える場所 】

★ 植える場所は日当たりのいいところ!しょうぶやかきつばたは田園のような水辺でないと咲きませんが、あやめは逆に土だけのところ、水はけのいい場所で咲くのです。

・ 鉢植えの場合は5号鉢に1株を目安とし、地植えの場合は、株同士の間隔を20cmほど空けます。土は水はけの良いものがオススメ!市販の草花用の培養土でもOK。

あやめの育て方での水やりは、土が乾いて2、3日経ってからだとピッタリ。地植えの場合、腐葉土と一緒に土を耕すと、水はけがよくなります。

 

綺麗な花が長く楽しめるお世話の仕方

お水はあまりあげなくても丈夫に育つのが、あやめ。地植えだとよほど乾燥が続かない限り、水やりもしなくていいので、お水をあげすぎて根腐れしていまう心配もありません。

【 あやめの育て方☆長く楽しむ水やり 】

★ 植え付けから1、2週間は、地面が乾かないように水やりをしますが、そのあとの水やりは、雨の水だけでもOK!

・ 鉢植えの場合でも土の表面が乾いたらあげるくらいで大丈夫です。

地上部が枯れて根だけになってしまう冬は、土が乾いて2~3日したらお水をあげてください。

 

あやめの花がら摘み

あやめの見頃は平均して5-6月頃。実はあやめは育て方ひとつで、シーズン中に何度も綺麗な花を楽しめるお得な花!ポイントは花がしおれたら取るだけです。

【 あやめの育て方☆花がら摘み 】

★ 枯れた花をそのままついていると、種がついて栄養がそちらにいってしまいますが、再び花を咲かしたい場合は、しおれてしまった花を摘み取ってください。何度も新しい花を楽しめます。

・ シーズンの終わり頃、種を採取したい場合は、しおれたたままに…。あやめはシーズン後にそのまま放置しておいても、次の年にも綺麗な花を咲かせてくれる根宿し草です。

でも3~4年に1度は株分けをして植え替えると、さらに長持ち!株分けは花が咲き終わった直後がおすすめです。なるべく新しい場所に変えて植えてください。

 

いかがでしたでしょうか、意外と知らない人も多いあやめの事、身近で育てやすいことが伝わったのではないでしょうか。あやめの育て方を詳しく知らないと、カキツバタやハナショウブのイメージと混同して、最初から育てる事を諦めてしまうもの。

案外お家でも簡単に育てられるとなれば、ぜひあやめの育て方をマスターして、凛とした日本の庭の風情も、楽しみたくなるのではないでしょうか。

ちなみに、「菖蒲」の漢字が2つの植物に付けられている理由は、何と伝え間違い!そしてあやめの花言葉は「よい便り」「メッセージ」「希望」と言うのもちょっとした豆知識。良い知らせを持っていく相手に、お知らせと一緒に贈っても、おしゃれです。

綺麗な紫色の花は、お家の花瓶などに1輪飾るだけでも、季節感のあるお部屋になるはず。季節のお裾分けで、お土産に持ったり、着物や扇子の柄にもなっているあやめは、海外の方のおもてなしにも喜ばれます。

ぜひ、あやめを綺麗に咲かせて、気候のいい季節を楽しんでください。

まとめ

あやめの豆知識と育て方のポイント

・ハナショウブとカキツバタがあやめに似ている
・三種類の見分け方は、咲く時期と生息地
・ヨーロッパでも好まれるアヤメが、アイリス
・日当りが良く土は水はけがいいものを選ぶ
・水やりを抑えるだけで育つ
・シーズン中に長く楽しむなら、しおれた花をつむ
・3~4年に1度のお手入れでOK!


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